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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

人間の心の本質は不安・・・祈祷を考える旅!

2010-02-12 | 第四章「愛とゆるし」

 心の本質は平安か不安か?どうも、不安そのものという学説が本当のようだ。以前は本当にそうかと疑った時期もあったが、最近は全くそうだと納得している。

 不安感が現実と理想のギャップと考えれば、人間生きている限り、不安が基調であるのだろう。ただ、不安が基調と考えると、なにかそれだけで安定するようなところもある(自分だけが不安ということでないことが判り)。カウンセリング勉強会でも、この認識については、いつも盛り上がる。

 さて、飛鳥から車で20分くらいのところに、安倍文殊院があり、そこの本尊文殊菩薩像を是非とも拝見したいということで、お参りさせていただいた。快慶の作といわれる文殊菩薩も良かったが、丁度受験シーズンでもあり、合格祈願の絵馬などがぎっしりで、驚いた。

 こころの平安をもたらす、心理学でいう防衛機制を大事にしているという見方もでき、微笑ましく思った。受験生の皆さん頑張ってくださいね。自分の大学受験のころは、大学紛争の時代であったが、妙に神仏に頼ることをせず(粋がってか?)、それが深層心理によかったか疑問であった(受験で苦労した)。

 人の力ではどうにもならないことというのは確かにある。どう考え行動するかは重要で、祈りを大切にすることもとても大切だ。祈りは現世利益もあるが、もっと深い祈りもあるので、祈りについても思索するのも良いかもしれない。

 安倍文殊院は、大化の改新で新政府側の安倍倉梯麻呂公によって創建されたとされ、その古墳とされる、立派な文殊院西古墳もあり、また安倍仲麻呂の誕生の地とされている。安倍清明の誕生地として異説もあるが、清明堂などもあり、高台から二上山などが望める。

 飛鳥に近く、また卑弥呼の里?と言われる大和の地でもあり、日本人の祈祷とは何か・・・とても考えさせられた。1000年以上、古代から祈祷を大切にしてきた文化に感謝である。

(感謝の領域<日本の歴史>25/60)

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(立派な西古墳の石室の中から)

(二上山を展望台から望む)