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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

太古の地図で昔を俯瞰する!(時間と空間の旅 ① 8/10)

2014-02-05 | 第一章「意識と知覚」

 一昨日は節分。友人に誘われて大國魂神社に行った。節分に大國魂神社に行ったのは初めてで、お神楽や豆まきの催し物を堪能して帰った。

 この大國魂神社。創設は約1900年前と言われ、関東ではかなり古い神社である。何とも霊験豊かな雰囲気があり、一度行ってその魅力にとりつかれた人は多い(私もその中の一人)。そして、興味が湧いて、いろいろ神社のことを調べたことがあったが、その中で神社の南側が谷になっていて不思議に思っていたことがあった。そして、ある日、博物館の人から以前は大國魂神社の付近には、多摩川がすぐそばを流れていたということを教えていただいた。

 縄文時代の海侵期は大國魂神社付近は多摩川のほとりだったのだ。当時の風景を想像し、聖地になっていく歴史を想像すると目がくらむ。 

 さて、縄文時代の海侵期の地図は中沢新一氏の「アースダイバー」で知っていたが、地元の多摩や奈良、伊勢はどんなふうだったか興味が湧いたものの、地図はかなり高価らしく入手は半分諦めていた。ところが、先日、たまたまSさんから国土地理院の地図が「うおっ地図」がインターネットで公開され、沖積低地(縄文時代の川や海だったところ)なども公開されている聞いた。

 そして、昨日試行錯誤をしている中で、何と都市圏活断層図、あるいは色別標高図を使うとほぼ同じ情報が取れることを発見した。興味がある方は是非地理空間情報ライブラリをご覧あれ。

 この有難い地図を眺めていると、府中や国分寺のハケをはじめ古代が見えてくるし、私の住んでいる地域の歴史も見えてくる。今大きな街道になっているところは川だったところが多かったり。

 さらに、例えば持統天皇がいた古代の関西(もちろん縄文時代というより現代の地形に近い)を想像するにも、大和三山が海に浮かぶ島であった縄文時代の風景を想像することができれば随分違う。

 俯瞰は今の空間だけでなく、昔の空間を俯瞰するということもあるのだ。空間と時間を旅する。そして、そういう視点があることで、今の解釈が随分変わってくる。解釈が変わると感情も激変する。つまらなそうなドブ川が宝に見えたり。

時間と空間の旅 ① 8/10      

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