ベランダに今年も忘れな草が咲いた。爽やかな花だが、何か不安感を掻き立てるところもある。忘れな草には哀しい伝説もあり、それが私の不安感をあおるかもしれない。以前知ったがアラスカの洲花だそうで、アラスカは幼いころに一年くらい暮らした土地で、それか生育史上の問題と結びつくのだろうか。
さて、今日も不安感について考えている。生き甲斐の心理学では不安感は暗い感情、ストレス曲線の総称的な意味合いがある。そして、毎日のように不安感は私に訪れるのだが、その不安感に対する基礎知識は意外と知られていないようだ。わたしも勉強する前は、不安感を分類することすらしていなかった。
生き甲斐の心理学では、次のように不安感を分類しているのを学ぶ。
①過去からくる不安感
②現在の不安感
③将来からの不安感
時間軸での分類であるが、これは実に役立つ。私が中年のころ深く悩んでいたとき、一転して幸福感に満ちた瞬間があった。後で考えると、その時は過去と将来の不安で一杯だったが、現在が幸福な瞬間であることにふと気づいたのも、一因だと今は考えている。メーテルリングの青い鳥の話に似ているが、馬鹿にできない真理が隠されていると思う。
もう一つの不安感の分類は、人間観と結びつくが、人が身体(医学の対象)、心(生育史を中心とした臨床心理学の対象)、魂(宗教、哲学が対象)から成り立つと仮定すると、不安感も次に分類できる。
①身体からくる不安感
②心からくる不安感
③魂からくる不安感
これも実践してみると実に役に立つことが判る。分類ができると対処方法も見えてくるからだ。
では、忘れな草で感じる不安感はどこに分類できるだろうか?
時間と空間の旅 ③ 10/10