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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

豊かな感情表現を心がけていますか?(時間と空間の旅 ① 10/10)

2014-02-07 | 第一章「意識と知覚」

 この7-8年、インスタントコーヒはネスカフェのエクセラを愛飲していた。家族にも好評であり最近は家庭の定番となっていた。しかしそのエクセラが最近味が変わったようだ。粉っぽくなったと家族が言い出した。そう言われてみれば、味も変化しているようで、ホームページで調べたが、中身がいつのまにか変わったことは事実のようだ。

 その変化の賛否はとにかく、自分ではどこかで味の変化に気づいていたようだが、意識に昇らず正直に表現できなかったのも事実だった。

 感情表現は、まず五感・体感で感じるところから始まる。そして、倫理道徳等とは無関係に本物の感情を正直に体感することがまずは大事だ。私の場合、味覚が劣っていたのか、ミルクを入れていたので気がつきにくかったのかはあるが、同じ製品が変わるわけないという防衛機制が働き、無意識に変化に対して防御的だったかもしれない。あるいは、新しい味が無意識に好きだったということもあるかもしれない。自分のことだが謎だ。

 さて、このところ額田王の物語を読んだり、万葉集を観賞したりする時間が多いが、1300年前とかの昔の祖先達の感情表現の豊かさに驚いてしまう。

 君待つと 吾が恋ひをれば 我がやどの すだれ動かし 秋の風吹く

 これは、額田王の名歌の一つだが、1300年くらいの時空を越えて、実に額田王の感情が伝わってくる。こうした微妙な感情表現が生まれた日本文化に生まれて、何とも有難いと今では思う。

 当然ながら、現代に額田王が生きていたなら、エクセラの変化をいち早く察知し、ひょっとしたら名歌をひねっていたかも。(笑)

  感情表現が上手になると、人間関係等も一味違ってくるようだ。人からの信頼度も上がったりする。額田王も激動の時代を生き抜いた歌人だが、一説によると80歳台まで生きたともいわれ、当時にあっては長寿だったことは間違いない。感情表現の豊かさで生き抜いてきたのだろうと私は推察している。

時間と空間の旅 ① 10/10      

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