田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

抜歯 久々にアノ感覚を味わう

2009年10月16日 | 日記
10月16日(金) 霧  快晴  暖かい 風もなく穏やかな一日


歯医者は9時半に予約を入れてあり、2回目ながら歯を抜くことになっている。
出がけに庭にオレンジの何かがあるの目に入ったので見に行くと、菊の花が開いていた。
今まで黄色の花と思っていたが・・・・・


乳歯が生え換わったときから俺の口の中で生きている。
今日でお別れともなると愛おしく感じてしまう。
ゲテモノから美味しいもの・・・
俺の命のつないできた食を知り尽くしている歯に何も思わなかったことに反省仕切りだ。

受付を済ませると直ぐに診療室へ招かれ後は流れ作業のようにヨダレカケをして口を開けて麻酔を打つ・・・・
少しだけ待つ時間は窓の外の稲刈りを終えたばかりの畦道にワレモコウが秋を演出している。
長閑な景色もあっという間に背当てを倒されて上顎でギシギシ・メリメリと音がして終わり・・・
止血の綿を噛みしめながら再び窓の外を眺める。

瞬間的な作業と思っていたが帰りに薬屋へより「痛み止め」と「腐り止め」を購入して家に着くと1時間半が過ぎていた。
左の顎が熱く感じながらPCに向かい、出来上がったデザインを役場に送った。
なんとなく鬱陶しいので庭を一回りする。
ホトトギスがまだ咲いていた・・・・既に終わったと思っていたが良く見るとまだ蕾も見える。


歯を抜くときの麻酔は何時間くらい効いているのだろう?
その昔、俺は歯痛ではそうとう我慢強くなったことを自負していた。
仕事で出張する時に必ず歯が痛くなりバッファリンと根治水は俺の常備薬だった。
残る14年で80-20は無理だと思うが其れに近い数字を維持したい。
そんなことを思いながら左のホホに氷を含みながら午後を過ごした。

ソファーでうとうとしていると玄関に誰かが来た。
俺が行く前に愛息Salaが引き戸の前で尻尾を振っている。
開けると郵便局が小包を届けに来たのだ。
福岡のKHさんからの贈り物・・・丹精込めた無農薬で育てたヘチマかた採った≪美人水≫だった。
同封の手紙を見ると毎年作っていると云う。
ラベルも美しくその中身は体中に点けることで美男美女に変身できると云う。


昨年は俺もヘチマの種を撒いたのだが旨く育てられなかった。
夕方Mが戻ってきて来てから電話をすると明るく艶のある元気な声が響いた・・・
若しや、彼女は“美人水”で嗽をしているのか?ロックで咽を潤しているのかもしれない??

東の空には浅間山をシルエットにして巨大な雲が茜色に染まっていた。


いつの間に歯の(歯は抜いてしまったが)痛みは消えていた。
左側の唇がなんとなく痺れている・・・久々に味わった麻酔の感覚だった。
コメント (6)
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