田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

寒い外 厨房に子どもたちの歓声があがる

2009年10月24日 | 日記
10月24日(土) 曇り  今にも雨が落ちてきそうな天気 寒い一日

朝からどんよりした雲が広がり昨夜の天気予報とは正反対の空模様となる。
それでも家を出るときには雲の切れ目から僅かに太陽が薄く存在を示していた。


8時半にはいつもの交流促進センターに着いたが既に“こめっこエコ体験学級”のスタッフが来ていた。
厨房に直行して今日のプラグラムの豆腐作りの道具を班ごとに揃える。
この施設は「蕎麦打ち」「味噌づくり」「豆腐」と様々な調理体験ができるようになっている。
町の施設ながら農業体験を基本とすることから地産地消の発信基地としているが、建物の名称を『耕福館』としたようだ。
如何にも前時代的な“当て字文化”的発想なのがいただけない。

9時には子どもたちも全員集合となり朝礼が始まったが・・・・
寒くなったためか元気がない!! 
部屋の中に入ったら帽子を取ることとされているが多くの子どもが被ったままでいる。


今日のプログラムは春に畑に蒔いた大豆の収穫をする。
これは緑の葉が全て枯れてからのことだから状況を見ることが目的となる。
畑には全員長靴に履き替えて少しだけ山道を歩くと着く。
夏には堆肥の中にいるカブトムシの幼虫に夢中になったが、景色はすっかり秋いろと云うか冬の景色を見せていた。


30分で何本かの大豆を引き抜いて豆を取りだして、今日の豆腐はこの豆からできるのだと云うことが理解できない様子。
畑から戻り厨房に入ると子どもたちの表情が変わった。
学校の給食当番のかっぽう着と白い帽子の姿が可愛い。
特に男の子とはバンダナで頭を巻くよりも給食用帽子の方が恥ずかしさがないようだ。


大豆は前々日の午後から水に浸して置いたものをミキサーにかける。
豆をカップでミキサーに入れる役、カップで水を入れる役、スイッチを押す役・・・それぞれ順番に全員が体験する。
4つの班に分かれての豆腐作り一つの班で2つの豆腐を作りそれを10人で食べることになっている。
ミキサーで砕いた「ご汁」を布袋に入れて豆乳を絞るのだが・・・・
これが重労働となった。子どもの非力な腕力では少々難しさがあり、大人の男性は俺と役場のIさんが引っ張りだこになった。


取りだした豆乳はそれぞれ3リットルとなり鍋で沸騰させてから80℃まで冷ましたところでニガリを入れる。
あとは静かに撹拌して分離してきたところで四角い型枠に流し込む。


3・40分固まるまで待つのだが・・・その間にたてしなエコ・クラブの「エコ話」の時間となった。
紙芝居あり・・・クイズありと春から始まった“こめっこエコ体験学級”のエコ学習の総仕上げとなった。
この間に厨房では豆乳を絞った後のオカラの調理が始まった。
オカラにジャガイモを摺って入れるとよいのだが、今日のところは片栗粉を入れて餅状にした。
これを戻ってきた子どもたちに焼いてもらう・・・・
フライパンを使ったことがない子、上手にフライ返しを使いこなす子・・・様々なのが楽しい。


4皿分が焼き上がったところで、豆腐の方を見るとボールに張った水の中で静かに型枠を外す。
四角い角がある豆腐が木綿の布と共に水の中で広がると子どもたちから歓声が上がった。
見事な豆腐ができた・・・・


畑でも見た大豆がこのように一度はミルクのようになってから四角く固まる不思議・・・
子どもたちは今月も新しい発見と体験をした。
判別にテーブルに並べた豆腐、オカラお焼き全てを完食して解散となった。
後片付けはスタッフの作業となったが、子どもたちの満足度200と充分な手ごたえが嬉しい。

午後は1時半から公民館で男女共同参画講演会があり参加した。
前宣伝が多い割に参加者が少ないのは・・・・・
このとことの行事が重なり合っているようだ。
講師は長野短期大学国際地域文化専攻准教授 築山 秀夫氏
演題「男女共同参画社会と地域づくり」~女性は地域の役員になれない?~となっていた。
久しぶりに大学の講義を聞くような2時間。外の寒とは裏腹に部屋には暖房が入り睡魔と戦うことも体験させられた。
コメント (4)
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