田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

春は名のみの・・・ そうは云っても 気になることがある

2010年03月02日 | 日記
3月2日(火) 曇り  重たい雲 風も冷たい 

燃えるゴミを出す日だという。
ガレージに2つ置いてあるというので手で持つと軽い・・・
一つは紙、もう一つの袋はリサイクルにならないビニール系のゴミだ。
これが微妙で『洗えばリサイクル・汚れたままでは燃えるゴミ・・・』いつもどちらがエコか迷う。
洗うと下水が汚れてその下水を浄化するのに水も使うし費用も掛かる。。
もっとも外の井戸端で洗えば汚れた水は地面に吸い込まれ植物の栄養分になるのだろう。
           

そんな悩みも慣れっこになるとせめてゴミステーション(ナハゼかハイカラ)に手持ちで徒歩で行く。
帰りは手ぶらながら登り坂になっている。
両脇の水路には山から染み出ている水の流れるがある。
我が家の井戸から溢れた水はここを流れている。
きれいな水だから芹が育つし香りが良いものが採れる。
夕べも鹿の恋の季節か雄叫びが長く続いていたが、彼らが踏み込んだ足跡や、芹を食った跡が残っている。
早く獣たちの食料となる新芽が山に出てくれないと、俺の口に芹が入らなくなってしまう。


昼飯の後、風が強くなり空気が冷たくなってきた。
確定申告の医療費控除に使う医者の領収書を集めて計算すると結構ある。
先日役場から高額医療費の申請書類が来たがあれとは別に相当な額に驚いた。

しかし、保険のシステムは合計額の3倍は役場から公金が出手いるという。
俺は無償のボランティアで“身体で返す”形をとっているわけではないが・・・・
深く考えると微妙なものだろう。
若いうちからこの町に税金を払っていれば兎も角、リタイヤして田舎暮らしと云うのも少し虫がよいのかもしれない。
健康ならではの田舎暮らしだが・・・・責めても、退職時の税金くらいは移り住んだ先の行政に治めるようにしないといけないな。

そんなことをボンヤリ考えていると計算が合わない。。。。
気分転換に消えかかっていたストーブに手の平サイズの太い丸太を入れてみた。
夜まで持つ勘定だが、寒さが増せば夕方に薪を入れることになるだろう。


3時を過ぎた頃にどこかで甲高い声で話をしている。
北側の部屋にある農協(JA)の有線放送お定時放送だろうか?
時間からしていつもと違うと・・・畑の先で集落の婆さまが座っている。
寒くないのだろうか?
着ぶくれして丸々した姿に頭から手ぬぐいを被って完全武装の出で立ちのようだ。
もう畑仕事だろうか?
畑にわら束を広げてあるので、春が待ちきれなくて種まきの準備でも始めたのだろう
それにしても少々早いように思うが・・・・・
彼女たちに野良仕事はいつ頃からやればよいかと尋ねれば『六点様が済んでから・・・』と毎年同じ答えが返ってくる。
六点様は集落の子どもの無病息災を守ってくれるお地蔵尊のお祭りがある4月の第2日曜日だ。


畑仕事は未だ早い・・・“春は名のみの・・・”早春賦ではないが
甲高い声で笑い声が聞こえてくる ・・・
婆様たちは寒さを感じない・・・青春を謳歌しているようだ・・・
コメント (4)
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