昨日から新学期が始まった。ということで初回の授業をしてきた。約半年授業をしていないので、昨日はなんだか疲れた。
いつものように最後にアンケートを書いてもらったが、二人だけ全くわからなかったという学生がいた。一人の学生は授業が終わった後でやってきて「何にもわからないがどうしたらいいだろう」という。いつものようにプリントを読んで、「わからないこととわかることとの境をはっきりさせるように」と言っておいた。
後でアンケートを見たら、どうも高校を中退して大検に合格をして大学へ入ってきたらしい。2次関数は知っているが、3次関数は知らないという。それでxに数値を入れてグラフを描いてx^{3}のグラフをまず描いて御覧なさいと助言をした。それができたら、x^{3}-x描き、つぎにx^{3}-x+1を書いて御覧なさいといったのだが、実際に自分で描いてみるだろうか。私たちだって3次関数をみんな描いたことがあるかどうかあやしい。それでも3次関数がわからないとは思わないものだ。要するに2次関数のグラフを描くという経験が3次関数のグラフを描くという行為に転移できるかどうかであろう。
もう一つは積分の記号の違和感を感じたようだ。それも微分と等値な式を書き表し方を変えただけだと説明したのだが、どうも腑に落ちないような顔していた。記号はある程度慣れないとどうしようもない。
アンケートの大多数の学生の評価は好意的なものでわかりやすいプリントだという学生も数人はいた。プリントのミスプリを指摘してくれた学生も二人いた。ただ、前に述べた学生ともう一人の学生がまったくわからなかったと記していた。