物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

皇室の話題

2009-04-11 11:10:42 | 日記・エッセイ・コラム

天皇、皇后さまの結婚50周年ということで昨日はテレビがそういう報道をしていた。昨日皇室に関係した話題だが、直接は関係のないことを書こうと思いながら、忘れてしまっていた。これはいずれも大学の研究者だった人の言った言葉というか考えなのでそういう発想があるのかと思って頂けたらいい。

あるときにある有名な学者が言った言葉だが、日本にでは「天皇のことを話題にするのはタブーだ」という。そのときは意味がよくはわからなかったが、天皇制のことだったらしい。私たちその場にいた若い研究者は誰もそれがタブーとは思わないと返答したので「そうかな」と疑問を投げかけられた。

そのときには深沢七郎氏の小説で中央公論社の社長宅が右翼に襲われ、お手伝いさんが死去したことなど忘れていたが、そういうことを後で本で読んだりするとむしろこの有名な学者の言われたことが本当だったのかなと思っている。「天皇を話題にすることがタブーだと思わない」と言った当時若かった私たちのようなものよりも現実を深く知っていたということだろう。おかれた現実を誤りなく見るという必要がいつでもある。それに必要以上に気を使うことはないけれども。

もう一つは研究者は突飛なアイディアを出すものだという例だと考えてほしいが、「東京では都心に皇居があるために交通が阻害されている」という意見である。「皇居の下にトンネルを掘って交通をよくするというような考えがなぜでないのだろう」と東京都の交通政策として不思議がって居られた。

この方も優れた研究者であり、その方面ではひとかどの業績を挙げられた方であった。この方は自分は天皇を愛し、敬っていはいるがとつけ加えられた。別に天皇制とか天皇家に恨みを抱くという風ではまったくなかった。

天皇制云々はともかくとしてもそういう自由な発想ができないとやはり研究者としては大成することは難しいらしい。