物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

アトラクター

2011-07-09 13:51:36 | 数学

アトラクターのアをとるとトラクターとなり、これを知らない人は多分いない。しかし、アトラクターはと聞かれて知っている人は少ないだろう。

いつもブログに取り上げる、ネタを考えているので、今朝何をブログに書こうかなとと思って思いついた言葉がアトラクターであった。

これは若い頃に学生 N 君がカタストロフィー理論を勉強して、教官である私の友人の N さんや U さんに話をしたことから、U さんがこのカタストロフィー理論にとりつかれて、自分もカタストロフィー理論を勉強して、それを私の部屋まで出張講義に来られた。

そのときに初めて聞いた語がアトラクターとリペラーであった。現実の世界で本当のアトラクターが存在するのかはわからないが、家庭の台所の流しの吸い込み口はアトラクターといっていいだろう。もっともそれは下水道の方への家庭からの出口にしかすぎない。

存在が今では確実だと言われるblack holeは理想的なアトラクターであろう。そこには何でも近くのものは吸い込んでしまう。そしてそこに一度吸い込まれたら永久に(?)に出て来れない。

そういうものでなくとも鳴門海峡の渦潮の渦はアトラクターのように思われる。しかし、この渦もいつまでも渦を巻くのではなく、潮の流れが変る境目のときには渦も収まるのであろうから、常時アトラクターでもなさそうである。

ある時期に限れば、あるコンサートが行うコンサートホールは人を吸い込むアトラクターであるが、そのコンサートが終われば、人は家路につくからそこはリペラーとなる。

いつもNHKのニュースで見かける渋谷の駅前の交差点などは一方でアトラクターだが、一方では、人がそこを通りするぎるので、リペラーとアトラクターとが共存している。これは正確な意味でのアトラクターでもリペラーでもない。

ブログも1400回を越えると、いつも新しい話題というわけには行かず、いつか書いたことの繰り返しになっている。このアトラクターもそういう話題の一つになってしまった。

できるだけ新しい話題をとは、心がけてはいるのだけれど。


8,000語から10,000語を

2011-07-09 13:15:03 | 外国語

英語でもドイツ語でも8,000語から10,000語を修得すると話がぐっと楽になると言われる。

しかし、3,000語から4,000語のレベルでうろちょろしているので、結局ものにはならない。

それも使える語というのはもっと限られている。2,000語も使えればいい方で、大抵はもっと使える語は少ない。

外国人としてはドイツ語はまずは2,000語が目標であろう。さすがに英語の語彙数は2,000語なんてことはないが、それでも5,000語は行かないだろう。

先日もラジオでNHKの「ニュースで英会話を」聞いていたら、見たことも聞いたこともない語ordealが出てきて辞書を引いたが、まず綴りがわからないので、目的の語にたどり着けなかった。仕方なくNHKのホームページに行ってやっとその綴りがわかった。

そういえば、数学者の小平邦彦さんが「怠け数学者の記」(岩波)かなにかで何年もアメリカで研究生活を送った後で日本に帰ったときに、ニューズウイークをとっていたらしいが、いつになっても知らない単語が出てくると書かれていた。

だから、私などが知らない単語がいっぱいあるということにびっくりしていてはいけないのだろう。

それにしても受験勉強をしていた高校生のころでも知っていたのは高々6,000語くらいであったろう。だから8,000語とか10,000語とは望むべくもない。

それに知っているとしても単語の知識はうろ覚えであるから、なおさら役には立たない。