curmudgeonなどという英語は一昨日まで知らなかった。いま辞書で引いてみると「意地悪な人」と岩波の英和辞典にはあった。昨日か一昨日自宅で引いた学習英和辞典には「気難しい(老)人」とあったように思う。語感としてはこの方があっているのではないかと思う、
これはWorld Scientificというシンガポールにある、出版社がほんとに稀に本のPRのパンフを送ってくるのだが、その中にノーベル賞物理学の受賞者のAndersonの本があり、その題はMore and Differetであるが、副題にNotes from a thoughtful curmudgeonとあった。
大体英語の言葉で知らない言葉があっても、辞書を引いてみるなどの面倒なことは一般にしない。そんなことをしないのが私にとっては普通である。
だけど本当にこんな単語が辞書にあるのだろうかと興味を引いた。それで、テレビの前にある座卓の上に普通はおいてある学習英語辞典(子どもたちが受験勉強中に使っていた)がちょっと手の届かないところにあったのをわざわざとるために少し動いて引いてみたら、確かに載っていた。
もっともこんな語を知っていたからどうってことはないので、知らないのが普通であろう。そういえば、F. J. Dysonの本を読んだときにephemeral という語が出てきてそんな言葉はもちろん知らなかったので、仕方なく辞書を引いて「短命の」という意味を知った。
これはDysonが数学の論文はその意義はともかくとして、真であることは永久に続くが、物理の論文は大抵は短命であるという風に使われていたのではないかと思う。
その後に数学者の論文集は全論文が収録されるのが普通であるのに対し、物理学者の場合にはその論文選集になることが多いという説明が続いていたと思う。