二つの数学エッセイを昨日ようやく書きあげた。二つとは言うがそれらが相互に関係しているので実質的に一つのようなものだが、明確に役割が違うので、2つのエッセイとした。
一つは四元数になじむことを目的にして書かれた。もう一つは前からいくつか書いてきたCauchy-Lagrange恒等式シリーズであり、その別の証明というつもりである。もっとも新しいことを含んでいるわけではない。四元数についてはよく知っている訳ではないが、これから少しづつ書いていきたい。
これらを書きあげたので、これからしばらく引き出しの中に原稿を寝かせておかなくてはならない。いつも言うように私はそそつかしいので、思わぬミスをするから、一番いいのは時間をおくことである。
9月にはまた数学・物理通信の第9号を発行するが、8月27日に徳島で徳島科学史研究会の30周年記念大会がある。そのときの講演を準備しなくてはならないのだが、まだほとんど準備ができていない。
その一環として田中克彦氏の『「スターリン言語学」精読』を少しづつ読んでいる。始めに予想したよりも興味深く読んでいるが、とびとびの時間を使って読んでいるので、なかなか読めない。