物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

気候工学

2011-07-12 12:53:15 | 科学・技術

「気候工学入門」という本が出ているのだそうだ。

現在地球温暖化が問題になっており、福島の事故の前までは原発を世界に売り込もうとまで日本政府だってしようとしていた。

その言い訳はあくまで炭酸ガスを放出しないということだった。ところがFukushima以後は反原発とか脱原発の機運が起こってきている。

それは今日の話題ではなくて、気候に関するのが気候工学らしい。炭酸ガスが多くなるなら、プランクトンを増やして炭酸ガスを減らしたらとか、太陽光の照射量を減らして地球の温度が上がらないようにとの技術が気候工学だという。

珊瑚礁がいい炭酸ガスの貯蔵庫だとか言われており、珊瑚礁の保護は地球温暖化煮の対策にもなるはずである。また、アマゾンの密林は地球の酸素の1/3か2/3かを産出しているそうだが、そこでは焼畑農業とかで密林が年毎に減少しているとも聞く。

地球のためにはやめてくれといいたいところだが、その焼畑農業がそこに住む人の生活を支えており、他に生活の手段がないなら、地球のために止めてくれとはなかなかいえないだろう。

人間はできることは何でも考えるところがいいのであるが、しかし気候工学はちょっと他の副作用がないのか気になる。何でも大々的にやると作用は確かにあり、メリットは大きいかもしれないが、そのデメリットもそれに付随することが多い。

その辺のデメリットがあるならば、それを最小限に抑えるというのだろうが、人間は全体的な自然の調和を乱してしまう恐れがある。

これは水爆の開発のときにも水爆の爆発の威力が大きくて、それでその影響で地球の大気が爆発する恐れがあるのではないかと真剣に心配したことがあったらしい。いろいろと検討した結果はそういうことは起こらないとの結論にいたり、水爆が開発された。

大抵の場合には使ったエネルギーが大きいとそれだけ影響が大きいのでエネルギー量がそれほど大きくなければその全地球的な影響はそれほど大きくはなかろうとは推測される。

だが、ホントのところはどうなのだろうか。