物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

「かけ算には順序があるのか」の反響

2011-07-13 11:25:21 | 数学

「かけ算には順序があるのか」についての朝日新聞の福岡伸一さんの書評について述べたら、このマイナーなブログにしてはめずらしく、60回のアクセスがあった。

これはとても珍しいことである。それに「かけ算には順序があるのか」の著者の高橋誠さんからコメントをもらったりもしている。コメントをされる方というのはかなりの関与をされた方であるから、そう多くはないのは当然であるが、アクセス数が2、3日で60までも達するとは意外である。

これは誰にでも疑問に思うことであったためなのかどうか。かけ算の交換則などは世間の一般の人はその名を覚えてはいないのだろうが、それでもかけ算でかける順序を変えても、その答えが変わらないということは誰でも知っていることなので「かけ算に順序があるか」という問いは新鮮だったのであろう。

その答えはまだ問題の書を読んでいないので、なんともいえないが、小学校の算数教育の分野ではかけ算に順序があると考えているらしいということはわかった。

そして、そのことはある意味では教え方の進歩を意味しており、私は理解できると書いたつもりである。ただ、お前が4*6は正しいが、6*4は間違いだとするかと聞かれれば、そうはしないとも。

これは40年以上も前からの懸案事項だそうだから、そう簡単には決着がつきそうにない。

一言付け加えると、かけ算の意味を累加から解放した、(一つ分の数)*(いくつ分)=(全部の数)というかけ算の意味の意義はとても大きい。このかけ算の意味が普及したから、分数のかけ算等の意味に小学生がそれほど苦しまなくなったと思う。もし累加でかけ算の意味を教えられたら、分数のかけ算のときに引っかかる小学生がやはりいるであろう。

これはかけ算の順序の問題とは違うのだが、やはり微妙に関係していると思う。