soul kitchenはドイツ映画である。ハンブルクが舞台で、あるレストランのレストランオーナーの愛と彼の経営するレストランに関するできごとを巡る映画でどうってこともないのだが、ドイツ語のクラスで勧められたのとしばらくぶりに生のドイツ語を聞いて見たくなったので、日曜の夕方、妻と二人で見に出かけた。
映画を日曜の夜に見に来る暇人は少ないと見えて、私たち夫婦以外では若い女性の二人連れしかいなかった。映画が斜陽産業であることは変わりないようである。
ドイツ語もあまり聞きとれず、音楽だけが大きな音響であった。あまりドイツ語が聞き取れなかったと後で言うと、妻が時々単語が聞き取れたというから、もちろんドイツ語学習のキャリアが違うので、もちろんそういうことではないと答えて大笑いとなった。
レストランオーナーは昔の学校の友人にそのレストランを売れと迫られるのだが、この不動産業の友人の名がノイマンといい、有名な数学者のフォン・ノイマンと同じ姓だったのを、後で気がついておかしかった。
前科者の兄がばくちのカタで、このレストランの建物と土地をこの不動産業者に奪われてしまうのだが、不動産業者が脱税か何かでつかまり物件は競売になる。それを元恋人から借りた20万ユーロの資金で競売のときに買い戻すという話である。1ユーロがおよそ100円とすれば、2000万円くらいの価値だろうか。
それだけの話であるが、そのいきさつはもちろん面白おかしくなっているし、元恋人との話もある。税金を滞納したことによる差し押さえにも遭うし、いろいろのできごとがある。もっとも私は理解力がないので話の筋がよくわからない。
レストランオーナーは重い冷蔵庫を持ち上げようとしてぎっくり腰になるということが挿話的に挟まれている。先日のドイツ語のクラスの後での医師の I 先生のHexenschuss云々はこの映画を見ての話だったらしい。
先日私もぎっくり腰になり、体の動きが数日不自由になった。