このブログを書くときに心がけていることは新しい物の見方だと私が思ったことをできるだけ取り上げるようにしていることである。
これはもちろん私にとってということなので、世の中の学もあり、見識もある方にとってということではない。だが、私自身が「ああ、こういう見方はいままで知らなかったな」と思うとそれをテーマとしてとり上げているつもりである。
それらはもちろん大発見などではもちろんないが、新しいものの見方の一つであることには違いがない。今後もそういう観点からこのブログを書きたいと思っている。ただ、そういう思いは思いとして新しい考え方や見方をうまく取り上げているかというと実は心もとない。
先日も雑誌「数理科学」11月号を見ていたら、「非線形の魅力を語る」という対談で、蔵本由紀さんに吉本研一さんが言っていることに「蔵本さんは上手に数学(コト)と物理(モノ)の両方をうまくバランスをとって新分野を築かれていますよね」とあって、このコトとモノという言葉の使い方に新鮮さを感じた。
コトとモノは日本語では「事物」という言葉で一括されるものであるが、コトとモノはいろいろにとることができる。ここではコトを数学ととり、モノを物理にとっている。
先日のブログでもモノとコトについての白熱教室Japanのことを書いたかと思うが、モノとコトといってもそのとり方は正にいろいろである。