義父の法事で上京するために、明日の11月5日(土)から数日ブログを休みます。旅行中に事故等にあわなければ、予定では11月8日(火)から再開します。
土、日にはこのブログを見る人は少ないのですが、それでもブログを楽しみされている方もおられるかもしれませんので、あらかじめお断りを致しておきます。
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昨日、知人の西谷正さんから、彼の労作である「坂田昌一の生涯」を送ってもらった。
それで今朝の4時ごろまでかけて読んだ。とはいっても470ページを越す大著であるから、これは拾い読みにしかすぎない。
一言でこの本を評価することはできないし、またそれをすることは著者の西谷さんに失礼でもあるだろう。彼の多年にわたるご努力に感謝をしたい。
確かに益川さんの序文にもある通り一読に値する書であり、ほとんどなんでも書いてある。これは単に坂田の生涯だけではなく、彼と関係のあった、湯川、朝永、武谷等との交流の記録でもあるだろう。
私は武谷三男の伝記を書くとか、書きたいと言っているのだが、その作業は遅々として進まない。
ひょっとすると鶴見俊輔さんは武谷の伝記を書く気持ちがあったかもしれないのだが、私が書きたいといっているので、我慢をして書かないでおられるのかもしれない。
この書は坂田先生の物理についても述べてあり、また、社会活動についても書いてある。それもなかなか詳しく調べて描かれてある。
坂田はその門下生が多くて、それらの門下生に慕われていたので、坂田自身は自分についてはあまり語らなかったが、それでも坂田について語る方は多い。それがこの伝記の深みを与えている。
私個人は坂田の言説としては、「階層性の論理」とか「形の論理から物の論理へ」という主張が印象的であり、それらについてもう少し踏み込んだ考察が欲しかった気がする。
しかし、これは個人的な好みであって、それだからといってこの書が極めて優れた書であることには変わりがない。