地球の年齢は何歳か。
これはこのすでにブログで何回も触れている、西條さんの「測り方の科学史 I 」(恒星社厚生閣)に出ていることである。
しかし、放射性元素の半減期からのその地球の年齢の測り方をこの本にはさらっと述べられているだけなので、それをもっときちんと知りたいと手元の本を探したが詳しく書いた本をまだ見つけていない。
高校物理の教科書の演習問題にそのことを問題にしたのがあったと思うので、古い教科書にあるかと調べたのだが、手元にある教科書の中には載っていない。
その教科書の該当箇所をコピーしてどこかにもっているはずだが、いまどこにあるかはわからない。自分のもっている文書を逐一調べる必要がありそうである。
西條さんの本には地球の年齢は45.6億年と書いてある。その決め方を具体的に知りたい。
その問題をe-Learningの演習問題として採用したい。試験のためにつくった問題は好きでないから。人間が疑問に思ったことをそのまま高校数学の演習問題としたい。
この地球の年齢の決め方では放射性元素の崩壊の知識がいるが、e-Learningのコンテンツは高校生のためではないので、いいだろう。数学の知識以外に少し物理の知識を少しもっていれば、いろいろなことを知ることができる。
具体的で興味深い高校数学のe-Learningのコンテンツを目指したいと前から思っていたが、それがまだできていない。かなり努力をしてつくったのだが、出来上がったe-Learningはもう一つ面白さが足らない。
もっとも私と同じようなことを考える人は世界にはいるもので、高校数学の範疇ではないが、微積分を学ぶとかなりいろいろなことを取り扱うことができることを示した本がすでにある。
あまり熱心に読んだことはないのだが、何十年も昔に出版された本でゼリドウィチ著「科学者・技術者のための数学入門」(岩波書店、1961)などがそれである。