内視鏡のメーカーである、オリンパスが粉飾決算を10年以上隠していたことが最近の大きなニュースになった。
しかし、義弟の O 氏によるとこの内視鏡の発明は日本の生んだ偉大な発明の一つだと言う。そのお陰で多くの人々が命を胃がんなどから救われている。もっともそのような偉大な技術を生んだ会社の経営陣はあまりほめられた経営をしていなかったことになる。
いま、世界の内視鏡の市場の70%をオリンパスの製品が占めているとか。それくらい優れた製品をつくれる現場と研究陣をもちながら、一時業績不振のために財テクに走り、そのために損失を出し、それを隠すために粉飾決算をしていたという。
なんとも皮肉な話だが、それでもこの汚点によって内視鏡の技術的な評価が下がることはないだろうから、経営者にとって技術者さまさまということだろうか。もっとも株価が急落して現在の価格で財産を評価する現在の方式では数千億円の損失を出している。
外国の投資家にとってそのようなことは寝耳に水だったろうが、だからといって業績が急に悪くなる訳ではないのでこの反応はちょっと過剰反応ではないのだろうか。もっとも経済に暗い私が思うことだから、この意見はまったく通用しないのだろう。
株価が低迷したときに買って大もうけすることなどできない相談なのだろうか。