ここ数年e-taxを使って所得税の還付の申請をしている。ところが昨日パスワードを5回間違って入力したので、ICのパスワードにロックがかかってしまった。あわてて、16時過ぎに市役所に出かけてパスワードの変更をしてもらった。
というか、パスワードを忘れてしまったのだから、始末が悪い。それであわてていろいろ試した結果としてロックがかかってしまったというわけである。
還付金が年々少なくなっており、この還付金の額からも、税負担が年々大きくなっていることが実感できる。とはいっても年数百万の所得しかないので、税金の重さといってもしれたことである。勤めをしていた頃には学会にもいくつか入っていたが、いまでは物理学会だけにしている。
定年退職後に学会を退会する人も少なくない。それくらい年金の収入が現役のときと比べて少なくなるということである。だから学会雑誌をとっていたのをやめたりもする。そうしないと生活ができないという具合なのである。
定年後の年金以外の収入のあてはあまりない。数年前に古典力学の本の翻訳を私も含めて3人でしたが、上巻の印税を数年前にもらったが、それにしても多額ということはなく、下巻は上巻の発行からも数年遅れたために売れ行きがよくないのか、印税を支払ってくれるという話はまったくない。
出版社も生活があるのだから、なかなか印税を支払うということにはなかなかならないのだろう。いわば、働いたが、それに対する報酬というか賃金がまったく支払われない場合に相当するかもしれない。
もっとも、どれくらいこれらの書籍によって、出版社が収入を得ているのかわからないので、約束不履行だということもできない。そんなものである。
書籍の出版によって十分の収入を得ている訳ではないという例を聞いて知っているが、作家としての「本の出版では生活ができないが、講演の依頼等で生活が維持されている」とかなり名の知れた作家から直接に妻が聞いたという。そういうものであろうか。
その作家は映画化された小説の原作者であって、結構名前の知られた方であるが、それでも本の印税では生活ができないものらしい。この方の講演を私も一度聞いたことがある。