「僕たちの体は星屑のかけら」とかいう題の子ども(?)の本があるらしい。今日のブログの題はそれにならった。
「僕たちの体は星屑のかけら」という本を読んだことはないのだが、この本はファンタージーではなくて、多分本当に私たちの体をつくっている元素が宇宙の進化と共につくられたということを述べたものであろう。そんな馬鹿なという方もおられるかも知れないが、これは厳然たる物理的な真実である。
どういう話かというと元素は宇宙進化と共につくられていったということであり、その詳細はまだ研究が進んでいるかと思うが、星の進化とか超新星爆発とかいった宇宙での進化過程で私たちの体を構成する元素は形作られたのである。
そういうことを知ったのはいつのころか覚えてはいないが、岩波講座「化学」の早川幸男さん(宇宙物理学や宇宙線とかの研究で有名だった)の担当の分冊から知ったと思う。そのころまでそんなことを考えたこともなかった。
ところで、表題のことだが、実は昨日数学・物理通信2巻2号を発行して、一段落をして、感じたことが「現在、魂の抜け殻のようだ」ということであった。
「通信」の編集は大した手間ではなく、自分のエッセイの原稿に手を入れることが大変だったのである。10番目の草稿までは数を数えたが、それ以降は小さな変更だが、やはりかなりの数の変更をした。それがなかなかの手間だった。
いや、変更自体はたいして面倒ではない。そうではなくて自分の原稿を読むことが大変だったのである。昨日ももう大丈夫だろうと思って最後の読み返しをしていたら、小さなことだが数式の入力ミスを見つけた。これには少なからずショックを受けた。
いや、元の原稿ではそれをすでに修正していたのだが、「通信」に取り入れた原稿の方には修正を忘れていたのである。
しばらく、気力を取り戻すには時間が必要である。