物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

原田正純さんの死去

2012-06-13 11:32:26 | ニュース

水俣病の被害者に寄り添った医学者、原田正純さんが先日亡くなったと新聞で見た。一昨日の新聞で見たのだろう。

今日の新聞で彼の短い評伝が載っていた。私は彼の業績をあまり知らないのだが、彼の著書の中に武谷の方法論にしたがった活動をしたとか、または、助けられたとかいうことを書いてあるとどこかで読んだ。だが、まだその著書には接したことがないのだが、いつかそれを読んでみたいと思っている。

私の大学の物理学科の同級生に熊本出身の男がいたが、彼には水俣病の影響はなかったのかどうか。ちょうど私が大学生だった頃にだんだん水俣病の原因が分かりつつあった頃である。

そういう意味では私もそういう歴史の中に生きてきたわけだが、どうもそういう意識は今まで薄かった。これはやはり私がぼんやりと人生を過ごしてきたということに原因があるのであろう。

いつもアウトサイダーで、自分が歴史を作るのだとかいうような意識をもったことがない。それがよかったのかどうか。いつでも世の中の主流の方々が居られて、それらの方々にほんのごくわずかでもいいから何か付け加えるというような人生観に支配されて生きてきた。

だが、原田さんは私のようなひ弱な人ではない。自分で闘った方である。冥福をお祈りしたい。