『数概念の拡張』(森北出版)の第4章「四元数」の箇所は読み終わったが、まだよくわからない。こういう状態を読み終わったとは本当はいわないのだろう。
しかし、ともかく理解しようとして読み終わったことだけは確かである。以前にも一通りは読んだのだとは思うが、わからなかった。今回はすこしだけ理解が進んだところもあるが、やはりわからないところもある。
一方のクラインの"Elementary Mathematics"の方はまだ読み終わってもいない。本を1冊読んだというのなら、格好のいい話であるが、そんなかっこうのいい話ではない。Complex Numbersという章のそれも四元数のところだけを読んでいるのに、なかなか読み終わらないのである。それもわかってもわからくても一応理解しようとして、理解できなくとも読み終わるということを単なる目標としているのに、である。
大体、数学の好きな人は頭のいい人がおおくて、なんでも理解できてしまう秀才のひとが多い。私はそういう種類の人間ではない。秀才とか天才に対して鈍才などとこれはきちんとした言葉ではないのだろうが、使うことがある(注)。ど鈍才なのである。卑下して言っているわけではない。本当にそう思っている。
(注)鈍才という言葉は辞書にはないのだろうと思って岩波『国語辞典』を引いてみたら、予想とはちがってちゃんとあった。
(2024.6.6付記)
いまだよく理解できない『数概念の拡張』の第4章「四元数」を再度読む必要がありそうである。通読するとしても3度目である。なかなか理解できないのだが。これはある命題についてきちんと書いてあるかどうかを調べるためでもある。