つい先日も芥川賞とか直木賞とかの受賞者が発表された。
こういう立派な作家とはちがって、小説ではないが、いろいろな本を書きたいという望みをもっている。もっとも私の書こうと思っている本はもっともよく売れたとしても2000部も売れれば、よく売れたと自画自賛するタイプの数学、それも初等数学の本である。
そういう考え、いくつかの本を書きたいという気持はもち続けている。しかし、もう、いつ生が終わってもいいころになって、こんなことを思いつくのは遅すぎると思う。
しかし、生きている間はそういう夢を持ち続けたい。だから、この夢が実際に実現するのか、単なる夢に終わるのかは極論すれば、どうでもいいことである。しかし、生きている間はそういう努力をすることのできる人間でありたい。
特に、最近のように今までに書いた私の本のpdfの文書がインターネットで無料配布されるような時代だから、紙の本ではなく、電子書籍として出したいと考えている(注)。
私の健康はいいか悪いかわからないが、要経過観察の箇所を体にもっている。だから定期的に病院に行って経過観察をしてもらっている。ある場合には手術が必要になることもそんなに遠い将来のことではない。
しかし、現状では体に痛いところはどこもないので、叶うか、叶わないかを別とすれば、こういう望みをもつことができる、私は幸せであろう。
(注)私の書いた数学の本のpdf文書がインターネットで無料配布されているという事実をいいとは思わないが、今の私にはどうすることもできない。
著者の私がまだ存命中であり、著作権侵害であることはまちがいがないが、一方で、こうまでして流布する価値が私の書いた本『数学散歩』(国土社)の中の一部にでもあるとすれば、名誉なことでもある。
それにこの本『数学散歩』(国土社)は品切れでもあり、再版の可能性はない。もっともその抜粋版である『物理数学散歩』(国土社)は私の手元にまだ200部以上の残部がある。この本は定価が1,200円だが、もし必要と感じられる方は送料込みで1,000円で責任をもって、ご希望の方々にお分けすることができる。
どうも私の書いた本はどれも定価が安い。安いから価値がないとは思わないでほしい。どこを探しても四元数の本でいまどき2,200円なんて安価な本などあろうか。それも200円は消費税である。それも高校生でも読める本である。
また、Hamiltonの四元数の発見の経過をここまで追跡した本など今までには、どこにもなかった。
(2022.1.29付記) ここで嘆いて見せたせいかどうかわわからないが、私の旧著『数学散歩』のpdfの無料配布のサイトが自粛されたのか、見あらたなくなった。完全になくなったかどうはわからないが、ほとんど見当たらなくなったのは確かである。