Kleinの"Elementary Mathematics"の四元数の部分を、ようやく昨日読み終わった。こちらのほうはポントーリャギンの『数概念の拡張』ほどは難しくなかった。
ただ読むのには時間がかかったことは確かである。久しぶりの英語の書であり、ときどき辞書のお世話にならなければならなかった。それで半ば翻訳をするような気持で一行一行を日本語でまとめながらの読みであった。
それにところどころで数式の計算もある。時間がかかったのはしかたがない。以前にはこの"Elementary Mathematics"の四元数のこの箇所は読んだことがなかった。
四元数で空間回転を表現する公式も与えてあるのだが、私の本のようにどのようにしてその空間回転の四元数による表示が出たのかの説明はなかった。ただ、Cayleyが見つけた、その論文の引用があり、同じ公式をHamiltonもまた独立に発見していたというリマークが脚注に出ていた。