物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Elementary Mathematicsの四元数の部分

2022-01-27 14:00:47 | 数学
Kleinの"Elementary Mathematics"の四元数の部分を、ようやく昨日読み終わった。こちらのほうはポントーリャギンの『数概念の拡張』ほどは難しくなかった。

ただ読むのには時間がかかったことは確かである。久しぶりの英語の書であり、ときどき辞書のお世話にならなければならなかった。それで半ば翻訳をするような気持で一行一行を日本語でまとめながらの読みであった。

それにところどころで数式の計算もある。時間がかかったのはしかたがない。以前にはこの"Elementary Mathematics"の四元数のこの箇所は読んだことがなかった。

四元数で空間回転を表現する公式も与えてあるのだが、私の本のようにどのようにしてその空間回転の四元数による表示が出たのかの説明はなかった。ただ、Cayleyが見つけた、その論文の引用があり、同じ公式をHamiltonもまた独立に発見していたというリマークが脚注に出ていた。

高校の数学の教科書を探しても

2022-01-27 11:21:25 | 数学
高校の数学の教科書を探してもなかなか図書館にもないことに気がついた。

これは昨日からE大学の図書館とか国会図書館のOPACで古い高校の数学の教科書がないか探したのだが、すべての日本の本を収録しているはずの国会図書館でさえ、望む教科書の所蔵がはっきりしない。

これは学校の教科書は学校で学ぶとき以外には、普通に読む本だとは認識されていないことによるのかもしれない。

私の探している本は田島一郎編著の『解析II』(好学社)である。国会図書館にこれは収録されていないようである。残念である。国会図書館は1947年以降の日本で発行したすべての本を収録して備えているはずだのに、どうしたことだろう。

それとは別にだが、ちくま学芸文庫には『高等学校の基礎解析』、『高等学校の微分・積分』、『高等学校の確率・統計』(三省堂)が出版されていたり、講談社のブルーバックスにもどこかの出版社の高校数学の教科書が出ていたと思う。一般に読むことのできる数学の本としての高校の数学の教科書という視点が一方ではあるのだろう。