物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

どういたしまして

2014-01-08 13:21:37 | 外国語

「どういたしまして」

なにかお礼を言われたときに返す言葉である。フランス語ならje vous en prieであろうか。

英語でもいろいろの言い方があるが、ドイツ語では

gern Geschehenとかkeine Ursacheとか、bitte sch"on (sehr)とかnichts zu dankenとかがある。

それぞれはじめから「喜んでしました」 「(お礼を言われる)理由がありません」「どういたしまして」「お礼にはおよびません」とかがある。これは対応したドイツ語の直訳である。

「もちろん」というのも会話の中ではよく使われる。これに対応したドイツ語としては

klar(明らかだ)とかselbstverst"andlich(自明だ)とかnat"urlich(当然だ)とかいろいろある。

私などは少し年寄りだからfreilichというのも覚えているが、これは現代のドイツ人は書き言葉としてはともかくとして話し言葉としては使わないといつだったかドイツ人のR氏に言われた。

いま辞書を引いてみたら、freilichというのはドイツ南部で使われるとある。R氏は中部ドイツの出身だからBayernとかBaden-W"urttembergで使われる語にはひょっとしたらあまりなじみがないのかもしれない。


selectかchooseか

2014-01-08 12:59:19 | 外国語

最近英語づいていて恐縮だが、日本語で「選ぶ」とか「選択する」という語にあたる英語はなにか。

これもいま読んで修正を求められている、英語の論文ではselectが使ってあったが、私はchooseとどう違うかが気になった。

車の運転をしながら、隣に乗っていた妻にそんなことを言ったら、最近スマホでgoogle検索をすることを覚えた妻がすぐに調べてくれてその説明まで読み上げてくれたが、もう一つ違いがはっきりしない。

これは単に言葉で説明するだけではなく、例文か何かをたくさんあげてくれたのいいのだがと思う。

もっともgoogleにはpick upという語も類義語として上がっていたらしい。なかなか英語も大変である。

それにしてもスマホでgoogle検索するようになって、妻がいつも誇らしげである。


いろいろな人

2014-01-07 14:05:27 | 日記・エッセイ・コラム

数学の分野でもいろいろのサイトを立ち上げている人がいる。

そのどれを見ても感心するようなものが多いのだが、やはり問題意識はされぞれちがっているような気がする。

私などもそのうちの一人であることは違いがないだけれども私自身の問題意識は現代数学的な数学の厳密性には重きを置いていない。むしろ創造的な考え方であり、発見法的な考えに重点がある。

ところが先刻見たサイトでは厳密性に重点をおくという。そのサイトでは大学教授も落ちこぼれなら、数学者のオイラーも落ちこぼれだとか。

それはそれでもかまわないが、やはり新しい事実を発見できるかどうかが大切なのではないだろうか。その数学の基礎づけはその論理がずさんと思う人がすればいい。そう思わない人に説教して見てもしかたがない。その必要性はそう思った人がするよりは他に方法がない。

そんなことを思った、ネットsurfingのひとときであった。


毛色のちがった道具

2014-01-06 16:19:13 | 日記・エッセイ・コラム

「毛色のちがった道具」というのはあの有名なファインマンの自伝『御冗談でしょう、ファインマンさん』(岩波書店)の中の一つの章のタイトルである。

このはじめの部分を引用して、私も以前にエッセイを書いたことがある。被積分関数の中のパラメータで微分をすることによって、積分をするという話がその章に出ていたのだが、その方法を説明する私のエッセイの冒頭部で引用した。

先日子どもが正月に帰郷をしていたときに、彼が言っていたのはなぜ十数年前に「粒子フィルター」というテーマに関心をもったのかと友人に聞かれたのだが、これはまさにこのファインマンのいう毛色の違った道具のつもりであった。

ところが、最近では「粒子フィルター」は学部の学生でも知るような概念になってしまったので、なにかあまり知られていない、概念とか分野を探したいということらしかった。

もっとも私はこの「粒子フィルター」という概念さえも知らないので、何をかいわんやであろう。


「制限する」の英訳?

2014-01-06 16:04:16 | 外国語

「制限する」とか「限定する」とかを英語に直すとするときに、いくつかの英語が浮かぶ。

一番普通にはrestrictだろうが、confineとかlimitという語も思い浮かぶようなら、すばらしい。

その中でどの語が一番適切かは文章の前後関係から選ぶ必要があろうか。その辺のニューアンスの選定は使い方を知った上でなされなければならないが、私たちには難しいことが多い。

そのとき役に立つかもしれないものが、類義語辞典であろう。簡単な類義語辞典をもっていたはずだが、それがいまどこに行ったかわからない。

英英辞典を引くのもいいかもしれない。日本語の訳だと同じになるが、英英辞典だと少しその原義に触れることができるかもしれないからである。私のもっている英英辞典はWebsterである。

妻がもっていた、Pcoket Oxford Dictionaryもこのごろ私の手元にあるが、あまりこれを引いたことはない。

「無関係」という意味のことを言いたいときに、have no relationship with~とかいう場合もあろうが、私はindepent of ~という語が結構いい場合もあるのではないかと考えている。

これらは最近英文を読んで思ったことである。

(2014.1.7付記) 最所フミさんの「英語類義語活用辞典」(ちくま学芸文庫)に上に述べたcofine, restrict, limitの違いがあるかと思って数日前からこの書を探していたら、ようやく今朝書棚の隅に見つけた。そしてこれらの語があるかと索引を調べたが、載ってはいなかった。残念。

科学用語についてのそういった類義語辞典は日本では発行されていないのだろうか。


英語の論文を読む

2014-01-05 16:50:25 | 日記・エッセイ・コラム

これは自分の勉強のために読んでいるのではない。

他人が書いた英語の論文なのだが、著者が忙しくて英語を検討する暇がないというので、著者の代わりに読んで英語を修正している。

もっともこれは主観的に言っての話であるから、実は改悪になっているかもしれない。英文を書くことから離れて遠くなるので、英文が書けるという自信などはまったくない。

それに物理の論文ではないので、内容がまったくわからない。もっとも私などは物理の論文だってろくろく内容がわからないというお粗末なのである。


民主党の虚妄?

2014-01-04 13:07:21 | 国際・政治

これはいまの民主党のことではない。政権担当当時の民主党の虚妄(?)ということである。

これは死んでしまった人を非難するようであるが、日本の野党が政権をとるためには学ばなければならないことを含んでいる。

これはその民主党の政権当時にその政治家と接触があった、官僚的な人々およびそれに連なる人からの批判である。

民主党は『官から政へ』というキャッチフレーズで政権をとったが、実は政策の案をつくれる能力のある、政治家はほとんどいず、結局自分たちの考えだと称して、官僚の製作である政策を出しという。

これが民主党の虚妄の第一らしい。

第二の虚妄は金はいくらでもあると称して、政権をとったが、その後の政策の見直しでも埋蔵金は出て来なかった。そしてそのことが公約になかった消費税の増額の提案につながったという。

これは民主党の虚妄ではないかもしれないが、過ちの一つにO教授の重用があったという。このO教授は菅直人元首相の友人であるが、この人がとても特異な考えの持主であることは経済学をまともにやったことのある人なら誰でも知っていたらしい。

ところが菅氏はその人をこともあろうに、経済政策のアドバイザーにしてしまったという。

政治家の友人の問題は最近では安倍首相の友人がNHKの経営委員会委員なるとかならないとか噂されたが、それと同様な話で悪影響のあることが実際にあったらしい。

そういう事実を知っている人は菅元首相が福島第一原発に乗り込んだことが現場の判断を遅らせたと思っても不思議ではない。

この辺りは実際にどうであったかは歴史的に検証される必要があるが、今後この点にも気をつけておく必要があろうか。

一般にいまリフレ派と言われる経済学者たちの経済政策提言は数年前の民主党政権当時からされていたが、それを民主党の議員はほとんど耳をかさなかったという。また、民主党の中でも左派に属する議員は特にかたくなであったという。

それが真であるとするならば、議員さんたちの考えを柔軟にすることを願わずにはいられない。

これはある意味で一方的な意見であるから、それに対する、反論もあるであろう。もし、その反論を知る機会があれば、またこのブログに書きたい。

最後に、誤解がないように私自身は自民党一強時代の現在の政治がいいと思っているわけではないことを付記しておく。


日本のジレンマ

2014-01-02 18:44:57 | 国際・政治

「国家のかたち」についての討論番組が正月元旦の教育TEVであった。

学者とそれ以外の討論参加者であったが、ある女性が言っていたことがおもしろかった。

それはまず

1. 英語を学べ

2. プログラムを学べ

3. 東京に出よ

ということであり、確かにそうだが、みんなが東京に出たがるとどうなるのであろうか。

そのことを発言した女性はアメリカで高校時代を過ごした方であったが、そういう方の経験として英語を話すことができると世界の多くの人々と知り合いになることができるのは絶対いいという話であった。

それは確かにそうだが、それができない人にもどうしたらいいかという処方箋がほしいところである。


もう一つのアメリカ史

2014-01-02 18:35:32 | 国際・政治

12月31日のNHKのBSでオリバー・ストーン監督の「もう一つのアメリカ史」10回シリーズの再放送をしていた。

7回か8回からしか見なかったが、それでも興味深かった。オリバー・ストーン監督はアメリカ人であるのに、なかなかアメリカの政治について批判的であった。

大統領などもいまのオバマ大統領の評価も含めていい評価をされている大統領はほとんどいなかった。

ニクソン大統領とかジョンソン大統領などは最低の評価だ思った。アメリカ人でもこれだけ辛い評価をする人もいるのだと知った。

日本人でも日本に対してこれほど厳しい評価のできる、学者は少ないのではないかと思われる。もちろん、なんでも否定的に捉えるのがいいとはいえないが、それでも甘い評価よりもいいのではないか。

上記の「もう一つのアメリカ史」はDVDも販売されているらしいが、NHKのBSでまた再放送されるらしい。こういう放送はNHKの総合テレビではなかなか放送できないかもしれないが、眼から鱗が落ちた放送であった。

最後の放送はなかなか希望のもてるものであったことはよかった。ここの部分は吹き替えではなくオリバー・ストーン監督の肉声の英語であり、顔も出ていた。