[画像は日テレニュース24から]
【国会傍聴記 2008-11-11 参院外交防衛委員会】
まず冒頭に書かねばならないのは、10時の開会直前に参院インターネット中継にアクセスが集中し、ほとんどの人が見られない状態に陥ったことです。
このため、財政金融委員会をはじめ、参院の残り8つの委員会が巻き添えを食いました。前場の取り引き中ですから、財政金融委での大臣の所信表明をリアルタイムで聞きたかった人も多かったのではないでしょうか。
NHKが中継しないことで、視聴手段は、ネット中継と「日テレNEWS24」(CS・ケーブルTV)だけとなり、24万人の自衛官とその家族を含む多くの人がリアルタイムで見る手段を失いました。
国民の関心が高くても、政府与党に都合の悪い国会中継は放送しないという姿勢では、政府の片棒を担ぐプロパガンダ放送局と言わざるを得ません。おそらくNHKは深夜に録画放送するでしょう。そうしないと、NHKはもう終わりですよ。
民主党の浅尾慶一郎ネクスト防衛相と犬塚直史(いぬづか・ただし)さんは、参考人の田母神俊雄・前空幕長と浜田防衛相に対して、任命責任とくに、懲戒せず定年退職の措置をとった対応が妥当かどうか質問しました。
日本の慣例では、軍人(自衛隊制服組)は日本の国会で答弁しないことになっていますので、田母神さんは初めての国会出席なのでしょう。黒のスーツに赤地に白玉のネクタイの田母神さんはあまり元気がなく、緊張しているように見えました。
浅尾さんの質問。
田母神さんは10時35分、「私は私が書いたものに関しては、いささかも(意見の)変わりはない」と発言しましたが、空幕長を更迭されたことについては納得しているようでした。
浅尾さんの「1年前にも同様の発言をしながら、そのときは更迭されなくて、今回更迭されたのはなぜだと思うか?」との質問には「今回はマスコミで騒がれたからではないか」。
犬塚さんの質問では、防衛省人事教育局長は「前空幕長は懲戒手続きに入っていない」と認めました。犬塚さんの「では、なぜ懲戒手続きに入らなかったのか?」との質問に浜田防衛相ははっきりしない答弁を繰り返しました。
ここで驚くべきことが起こりました。
なんと10時48分、浜田防衛相の答弁を見かねた田母神参考人が指名されていないのに挙手して、北澤俊美委員長に発言を求めました。
私はこれをシビリアン・コントロール(文民統制)を前空幕長が理解していない証拠だと感じました。北澤委員長は指名しませんでした。
犬塚さんは懲戒手続きに入らなかった理由を「本人が論戦するといったから辞めたのではないか? 政府は弱腰だ」と批判しました。
この後、自民党の小池正勝さんが質問に立つと、オバマ大統領当選について話し始め、橋本聖子外務副大臣が答弁しました。自民党が逃げの姿勢であることは見え見えでずっこけました。
参院外交防衛委員会で午前10時から、田母神俊雄・前航空幕僚長の参考人招致が始まっているはずなんですが、参院インターネット審議中継が込んでいて見られません。
参院事務局広報課に問い合わせたところ、アクセスが集中してつながらない状態になっていて、視聴者数が減らない限りは生中継の復旧のめどはないとのことです。
外交防衛委員会に限らず、参議院のすべての委員会が見られない状態になっています。なお、外交防衛委員会は予定通り開会しています。
参院事務局としては、
①日テレニュース24が生中継をしているようなので、CSなど視聴環境にある人はそちらを見てほしい。
②散会後、30分後から2時間後にはビデオライブラリで見られるようになるので、そちらを見てほしい。
としています。
参院事務局は平謝りでした。
NHKはやはり中継すべきだったんではないでしょうか。
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【田母神参考人】ネット中継、アクセス集中、復旧メドなし
参院外交防衛委員会で午前10時から、田母神俊雄・前航空幕僚長の参考人招致が始まっているはずなんですが、参院インターネット審議中継が込んでいて見られません。