【国会傍聴記 2008-11-13 参院財政金融委員会】
金融機能強化法案の質疑が始まり、民主党の大塚耕平(おおつか・こうへい)さん(愛知)が、中川財務相兼金融担当相、金融庁総務企画局長、農水省経営局長を質しました。
[大塚さん、円建て国債発行を財務相に正式に要求]
ワシントンでG20による緊急金融サミットが開かれます。大塚さんは財務相に「円建て債として、(円建て米国債などの発行という形式で)日本に支援を求めるよう言うつもりはないか?」と提案しました。財務相は日本政府の外貨準備高(外国為替特別会計)から国際通貨基金(IMF)に資金協力するプランを提案することを明言しました。が、「融資か(負担か)どうかは決めていない」とあいまいさが残りました。13日付日経1面トップの「外貨準備から10兆円」の「10兆円」という金額に関しては答えを保留しました。
[大塚さん、法案修正を提案、「中小企業の金融」明示、農林中金揺さぶり]
大塚耕平さんは、金融機能強化法案の第1条の「目的」を「いじらせてほしい(修正したい)」として、「中小規模の事業者への金融を円滑化する(ため)」という一文を挿入したいとの考えを示しました。金融庁局長は「持ち帰らせてほしい」と答弁しました。大塚さんは「この一文を挿入しても特に差し障りはない」としましたが、これは農林中央金庫への揺さぶりと考えられます。参院では民主党会派が第一党です。衆院での修正&付帯決議に加えて、参院で追加修正する構えが明確になりました。
[築地市場の移転でゴールドマンサックスと農林中金の関与を示唆?]
10時59分頃から、東京都築地市場の豊洲移転に関係して、セリの廃止をもくろんで、農林中央金庫が絡んでいるとの趣旨の質問をしました。
金融機能強化法案の質疑の途中に、10時59分突然のようにこの質問が出て、正直何が何だか分からないのですが、
書き起こすと、
「都卸(?)=漢字不明、とおろし」という会社?東京都卸売市場の略称?、
農林中央金庫
東京都出資のファンド「チャレンジ・ファンド(?)」
が関係しており、外資が卸売り業者に進出しているとの趣旨の質問をしています。
これを受けた農水省の答弁では、仲卸業者(?)の出資者には、ゴールドマン・サックス、三菱東京UFJ銀行らも名を連ねているようです。
大塚さんは第三者から情報提供を受けている可能性が高いと思います。農林中央金庫と東京都(新銀行東京の筆頭株主)の2本柱がこの法案の参院審議での柱でした。農中と都に突然、一本の横串が刺さり、今後の展開が分からなくなってきました。
参考になると思われる記述が阿修羅ブログにありました。
http://www.asyura.com/08/senkyo54/msg/687.html
[新銀行東京問題で石原都知事の参考人招致を要請]
続いて、尾立源幸(おだち・もとゆき)さん(大阪)が質問。
日本銀行による新銀行東京の考査結果を都知事が知っていた可能性があると指摘しました。この文脈で、正午(午後0時0分)、尾立さんは峰崎直樹(みねざき・なおき)委員長に対して「石原慎太郎東京都知事の参考人招致をお願いしたい」と申し出ました。峰崎委員長は「後刻、理事会で協議します」と引き取りました。
また、尾立さんは「新銀行東京の監査法人が今年になってから、トーマツから個人の会計事務所(2人の公認会計士)に変わっている」と指摘。尾立さんは公認会計士ですが、「これは“危ない”兆候なのでは」という懸念を示しました。
[参考人招致の日程・人選は峰崎委員長(民主党)に一任することに決定]
参院財政金融委員会は13日の委員会の最後に参考人招致について採決しました。「異議なし」で峰崎直樹委員長に日程と人選が一任されました。
現在のところ、11月19日(水)に石原慎太郎さん=東京都(新銀行東京筆頭株主)知事=、農林中央金庫幹部らを呼ぶ方向になっています。