【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

渡辺喜美・みんなの党代表が辞任

2014年04月07日 19時16分10秒 | 第186通常国会(2014年1月)好循環実現国会

みんな・渡辺代表が辞任=8億円借り入れで引責―議員活動は継続(時事通信) - goo ニュース



 報道によると、みんなの党の渡辺喜美代表が辞任したそうです。


 これは、2014年3月26日発売の週刊新朝が、有名化粧品メーカーの創業会長のX氏が寄せた手記を掲載。同日付の朝日新聞1面も報じたことから、大騒ぎになっていました。

 みんなの党は衆議院9名参議院13名。 

  前回総選挙直後が締め日だった、平成24年分のみんなの党政治資金収支報告書をみると、「渡辺喜美さんからみんなの党本部への貸付金2億5000万円」 が記載されているので、そんなに問題ではないのかな、と思っていました。また、応援演説の宿泊費などは政党・政治団体から支出されておらず、渡辺さんの説明と合致しています。が、内部事情で辞任ということになったようです。

 それはさておき、やはり、「会計責任者が政治家ではない政党」に投票することの問題点を指摘したい。

 平成24年分の政治資金収支報告書では、

 自民党の代表者は安倍晋三総裁、会計責任者は石破茂幹事長になっています。

 民主党の代表者は海江田万里代表、会計責任者は小川敏夫財務委員長になっています。

 公明党の代表者は山口那津男代表、会計責任者は井上義久幹事長になっています。

 社民党の代表者は福島瑞穂党首(当時)、会計責任者は吉田忠智政策審議会長(当時)になっています。

 生活の党の代表者は小沢一郎代表、会計責任者は佐藤公治参議院議員(当時)になっています。

 日本維新の会の代表者は石原慎太郎代表、会計責任者は東徹・大阪府議会議員(現在は参議院議員)になっています。

 みどりの風の代表者は谷岡郁子代表(当時、現在は落選)、会計責任者は山崎邦子こと行田邦子参議院議員となっています。

 この二大政党+1、と4つの中小政党(みどりの風は解散)の7政党は、会計責任者を国会議員が務めています。とくに二大政党の会計責任者は、永田町の中でもあまり個人的に生活費に苦労しない人生を歩んできた人が就いています。

 ところが、新党改革、新党日本、日本共産党、みんなの党、そして、心苦しいですが国民新党さんの5つの中小政党は、政治家ではない人物が会計責任者を務めています。

 みんなの党は結党以来、一度も、江田憲司幹事長が会計責任者になったことがなく、私はいつか分裂するだろうと結党時から思っていました。

 この会計責任者が政治家でない政党では、国民新党さんが、亀井静香が代表のころに、ネコババをしようとして、下地幹郎幹事長・自見正三郎副代表が亀井を解任し、自見先生が代表になり、速やかに、連立与党党首会談にのぞみました。このときは、会計責任者である政治家でない人物が持つ党の公印を、下地幹事長がてきぱきと抑えたことで、亀井を追放することに成功し、民主政治を守ることができました。

[当ブログ内関連エントリー]
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 このように、会計責任者が政治家でない政党、現在残るのは、新党改革、日本共産党、みんなの党の3党は、支持者はあまり信用すべきでないのではないでしょうか。

 政党助成法を改正し、会計責任者は現職国会議員にすべきでしょう。
 
 そして、合法的な借入金でも一人から数億円も借りてしまうと、その人にさされたら、終わってしまいますから、なるべくやらない方がよい。

 そして、民主党の都道府県連はあたたかい気持ちで、統一地方選前に、居場所を失ったみんなの党所属地方議員に、心を開いて、親身に相談に乗ってあげたらいいと思います。

 私としては、会計責任者が国会議員でないような、どこの馬の骨だかわからないような政党に平然と投票する有権者は理解できないんですが。おかしいのは私の頭の方ですかね。

 渡辺さんのお父さんは、出生直後にお母さんをなくしており、写真でしか見たことがないそうです。そのため、「頼れる母性」への複雑な感情が渡辺ファミリーにはあるようです。お父さんは、「貧しかった」とよくスピーチしていました。県議2期から、非世襲で衆議院議員、やがては副総理にまでなりました。ただ、渡辺さんのことを知っている人は「ミッチーの父親は山の中に入っていく仕事をしていたが、なんの仕事だかわからない」とのことです。ミッチーは、一橋大学(東京商科大学)と東京外国語大学を同日に受験して、土地勘がなく、外大の試験時刻に遅れて合格できませんでした。しかし、現在の一橋大学は、卒業し、税理士資格をとっています。これも、戦争のため、「繰り上げ卒業で」で、海軍主計少尉として従軍しています。なので、「学徒出陣」ではなく繰り上げ卒業です。では、なぜミッチーは東京の大学に行けたのか。親戚も含めて地主だったのではないでしょうか。戦後、GHQ通訳もしていました。これについて、自民党総裁選初出馬の1991年のテレビ朝日サンデープロジェクトで田原総一朗さんから突っ込まれ、「田舎英語で通じないから2日間で辞めちゃった」と答えましたが、だったらなぜGHQに採用されたのか。進駐軍の代弁者が嫌で辞めたのではないか。このようにミッチーは、貧しさを売りにしていましたが、その限界で、ついに総理大臣にはなれませんでした。

 みんなの党が歳入庁構想を言っていたから、国税庁に刺されたというのは、もっとも有力なみかたでしょう。もちろん、国税庁がX氏をさしたら、玉突きで喜美さんがさされたのかもしれません。500円を日本銀行券(肖像画・岩倉具視)から、500円玉(財務省発行の政府貨幣)にしたのは、渡辺美智雄大蔵大臣ですから、国税庁も手加減したらいいと思います。


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風間直樹さん、4年目の参議院決算委員会でJEED官製談合を再び追及、その驚くべき結論とは?

2014年04月07日 16時48分49秒 | 第186通常国会(2014年1月)好循環実現国会

 衆参ねじれ解消後、初めての通常国会ですが、参議院民主党(民主党・新緑風会)の質問が、少し政府の揚げ足取り、悪態つきが多いように感じられ、心配しております。とくに先週はひどかった。やはり、元大臣、元政務官としては、下野しても役人との付き合いは続いている。また、衆議院と同じ参考人を呼んで、同じ質問をすることが多すぎます。野党でしかも参議院なんだから、もっと時間軸が長く、立体的で、そして、良い意味で無責任な議論を展開しなければ、「新緑風会」とはいえないと考えます。

【2014年4月7日(月)参議院決算委員会】

 参議院決算委員会は、省別審査に入りました。平成23・24年度決算の厚生労働、文部科学両省の省別審査。通例、月曜日の午後1時から始まっていましたが、今週は月曜日午前10時から開議。「働きます国会」が続きます。

 私は、「参議院決算委員会の省別審査から政局が動くことはない」との考えで、こういうときは、議員会館を回る時間にあてていました。きょうは久しぶりの省別審査なので、冒頭だけ聞いて出かけようかと思ったのですが、大変興味深い質問がありました。

 参議院決算委員会というと、社民党の又市征治さんが初当選以来、13通常国会連続で、決算委員をしています。一方、二大政党は新人が大量に当選すると、第2種常任委員会は決算委員会に配属させて、省別審査のなかから、興味ある省庁を探していくというトレーニングコースを敷いています。

 とはいえ、参議院民主党の新人は5名(元衆院議員)のみ。

 元外務大臣政務官の風間直樹さんが質問に立ち、「私は4回目の決算委員です」 と胸を張りました。おそらく本人の希望での配属と考えられます。

 「田村大臣初めまして」と田村憲久厚労大臣(衆自民党)にあいさいつし、「2010年5月17日(月)の当委員会での私の議事録をみてください」としました。当時は、民主党政権で、鳩山首相、長妻厚労相、細川副大臣の時代です。私はこれを知らず、議員会館周りをしていたのだろうと思います。

 そこで、風間さんは次のように語っています。

[国会会議録データーベースから抜粋引用はじめ]

○風間直樹君 今日は、高齢・障害者雇用支援機構について、これまでも何度かこの場で質疑をしてまいりましたが、言わば集大成という場になりますので、質問をさせていただきます。
 昨年、政権交代をいたしまして私ども与党になりましたが、今日は気持ちとしては野党時代に戻ったような気持ちで私自身質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。(略)

 私は、率直に申しまして、これほどまでの苦悩を政務三役に強いた機構と協会に対しては非常に激しい憤りを持っております。その責任を、今日、理事長にお越しをいただいておりますが、理事長には真正面から受け止めていただきたい。そして、この後の私の質問にあなたの誠意を懸けて答えていただきたい。これが野党議員に戻った気分で質問をするという意味であります。(略)

○参考人(戸苅利和君) 最終責任は私ということですので、今後の高齢者、障害者に関する委託業務が適正に行われ、かつ不適切な経理のないよう、適正な経理処理がなされるように万全を期していくということで責任を果たしてまいりたいというふうに考えております。(略) 

○風間直樹君 この件をめぐっては、本当に毎晩深夜まで大臣もそして副大臣も政務官も悩んでいらっしゃいました。今、細川副大臣から御答弁いただいた言葉に、私はその苦悩の深さを改めて感じた次第であります。
 厚労省政務三役におかれまして、先ほど私が求めた戸苅理事長の辞任、このことを検討いただきますよう再度求めまして、私の質疑を終わらせていただきます。

[引用おわり] 

 風間さんによると、この質疑によって、戸苅利和JEED理事長は辞任し、現在の民間出資の理事長に交代したそうです。戸苅前理事長について、風間さんは「労働省採用から厚生労働事務次官になった、労働局のドンのような存在で、不正を繰り返してきたJEED高障機構を我が物顔のように扱ってきた」と厳しく批判しました。

 そのうえで、風間さんの結論は、

 「JEED高障機構は廃止すべきだ」 

 あたかも、与党期に人気があった蓮舫さんの仕分けのようにきっぱりと「廃止」を宣言しました。

 民主党の第1次与党期に長妻大臣、細川律夫副大臣らを「毎晩深夜まで悩ませた」JEED高障機構など第2次与党期のまえに、雑草を刈るように、廃止してしまえばいい。組織よりも人間が生きる日本へ。 それが自民党メインストリームから自分の意思で、民主党員に転じた、風間さんや私の気持ちです。失うものが怖い、民主党初当選、社会党初当選のみなさんの失うもの、など私たちから見れば大したことではありません。国益、国民益を考えながら生きていると、怖いものはありません。


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