【平成27年2015年1月28日(水)参議院本会議】
第1ラウンドで、平成26年度補正予算案の財政演説に対する各党代表質問、第2ラウンドで平成25年度決算の全般質疑が行われました。
今通常国会の参議院トップバッターは、民主党の柳田稔さん。
柳田さんは1990年衆議院初当選組の「岡田世代」で、民社党を代表して田原総一朗さんの朝まで生テレビで、政治改革の理想を説きました。
柳田さんは、「民主党は総選挙で党勢回復したが、いまだ道半ばだ。党員・サポーターに開かれた代表選で選ばれた岡田克也代表のもと、政権交代ある二大政党制をめざす」と宣言しました。岡田代表は、まもなく衆議院議員として迎える永年在職表彰=辞退=について、「いずれにしても、志を持ちながら途中で政治生命を絶たれた仲間はたくさんおります。私は幸せだったなと思っています」 と先週の記者会見で語っています。民社党として再選して細川・羽田内閣に参加し、参議院での議席回復した柳田さん。2012年通常国会で、民主党席の委員長が、「岡田国務大臣」と指名することが多い中、柳田・参議院予算委員長だけは、「岡田副総理」「岡田副総理」と呼び続け、同期の背中を押す姿を感じました。
柳田さんは、このほか、広島県選出ということもあり、岡田さんと取り組んできた核の先制不使用や、核不拡散について説明したうえで、「核兵器廃絶に向けての安倍内閣の取り組みと意欲は希薄だ」と指摘しました。今週のNHK日曜討論で、安倍晋三首相の発言を岡田克也代表が批判した「戦後70年談話(安倍談話)」(8月か)については、総理の答弁は一定の範囲内に戻りました。
この後も、世代間格差、子どもの貧困、年金へのマクロ経済スライドの発動。そして、積極平和主義の転換など、「くらし」と「安保」という旧民社党の二大看板を岡田民主党にひきつぐ質問演説を展開しました。柳田さんは20年以上、浪人中もずっと走り続けてきたんだな。民社党らしい勉強家だなということをうかがい知ることができました。
当ブログでは何度も言及していますが、1990年の民社党のポスターは、「暮らし上向き実感したい 生活先進国をめざす 民社党」。
岡田克也さん、増子輝彦さん、金子徳之助さん(金子恵美代議士のお父さん)の3人が初当選した1990年自民党(小沢一郎幹事長)は、「世界のあこがれ 自由な日本」。
仙谷由人さんらが初当選した1990年日本社会党は「激サイティング社会党 やっぱり消費税は廃止だ」。
この3つの党の初当選組が民主党にいるわけです。しかし、選挙の評価は相対的なものに過ぎません。山口那津男さんが初当選した1990年公明党は「福祉と平和の新時代」でしたが、ご存じのとおり、公明党は「平和」の看板を降ろし捨て去り、戦争加担政党に成り下がりました。
◇
このあと、平成25年度決算について、麻生太郎財務相が説明。代表質問が行われました。民主党の相原久美子さんは「通常国会冒頭に審議入りできたことについて、すべての関係各位に感謝します」と語りました。相原さんへの答弁の中で安倍首相は「私たちの政権がめざしているのは、トリクルダウンではなく経済の好循環だ」と答弁しました。また、国の予算決算では「項」までの開示にとどまっている予算書・決算書について、「目」の開示について、麻生財務相は検討しているとしながらも、引き続き慎重な姿勢をみせました。
【同日 衆議院予算委員会】
参議院本会議散会後、平成26年度補正予算案について、麻生財務相から趣旨説明を受けました。あすから、基本的質疑。
【同日 参議院予算委員会】
補正予算案の趣旨説明を受けました。衆議院から送付後に、いきなり基本的質疑からスタートすることになります。
【同日 参議院決算委員会】
平成25年度決算について、麻生財務相と河戸会計検査院長から説明を受けました。質疑は後日。
【同日 参議院国家基本政策委員会】
民主党の小川勝也委員長が開会を宣言。党首討論を衆議院側と合同審査会で開く手続きをとりました。
tag (宮崎信行)
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