(このエントリーの初投稿日時は2016年7月13日午後6時でそれから、12日付にバックデートしました)
財務省は、きのう、平成28年2016年7月12日(火)、政府貨幣「1000円玉」を発行する、と発表しました。
発行枚数は今後検討します。
名目は、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念貨幣」としていますが、今後、4年間、数種類を断続的に発行する方針で、安倍内閣お得意の「限定的容認」となります。
2020年に前後して、「1000円玉」が日本銀行が発行している「1000円札」と人気競争が過熱することも予想されます。
財務省理財局国庫課の発表文書はこちらをクリックするとご覧になれます。
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[写真]西郷隆盛像、東京、2016年5月、筆者・宮崎信行撮影=写真と本文はあまり関係ありません=。
第24回参院選(2016年7月)の比例代表得票数の「二大政党率」で、東日本と西日本で深刻な違いがあることが分かりました。
衆議院の比例ブロックの関係もありますので、東日本は北海道ブロックから東海ブロック、西日本は近畿ブロックから九州・沖縄ブロックに分類しました。
筆者の計算では、
東日本では、自民党が1314万票を獲得し、民進党は850万票。これを「惜敗率」で見ると、民進党は対自民党で64%の惜敗率となります。
西日本では、自民党が704万票で、民進党が326万票。惜敗率は46%となり、ダブルスコア以上です。
民進党の対自民党惜敗率が東日本で64%、西日本で46%となったのは、明治維新以来の歴史的経緯がひそんでいるかもしれません。
今後の戦略として、西日本で民進党が自民党を組織、得票数でしのぐのは極めて至難の業です。ただ、英国でも保守党がイングランド、労働党がスコットランドで強く、北アイルランドでは二大政党が候補者すら立てられない状態で、まさに「連合王国」です。
歴史的経緯がある佐賀、大分両県でも自民党は民進党にダブルスコアをつけており、西日本は総崩れ。
国家観を含めて、政権交代ある二大政党政治の理論再構築が必要となりかねない事態と感じます。
異次元の金融緩和の着地をめぐって、大きく環境がかわる可能性も、中期的には、あり得ます。
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第24回参院選のデータがそろってきており、各県ごとの比例票を、12日付、朝日、読売、日経、公明などが報じました。
民進党は三重県が30万0173票で、同県内の割合で34・2%でトップ。3分の1を超えたのは同県だけ。三重県は自民党も33・7%をとっており、二大政党がともに3分の1を超えたのは同県だけ。二大政党先進県と言えそうです。北海道、福島、愛知も二大政党が拮抗しました。
細野豪志さん率いる静岡県は24・1%を低調。前原誠司さん率いる京都は民進党19・9%共産党18・5%で僅差で野党第1党を守りました。
自動車総連の浜口誠さんは愛知県で9万票、神奈川県2・4万票を獲得。両県の票だけでも当選できた計算になります。逆に、47都道府県からまんべんなく得票するUAゼンセンの川合孝典さんは東京、愛知、神奈川の3県のみ1万票超で全体の21位。自民党公認では、日本薬剤師会、日本遺族会、日本理学療法士会、日本臨床衛生検査技師会、民進党公認ではUAゼンセン、JP労組の各団体が全国からまんべんなくとりながら特定の大票田がなく、現行制度では下位当選の傾向が続いています。今回、日本医師会が福岡県選出元衆議院議員の娘を擁立したのはこの傾向を意識したのではないかとうかがえる結果も出ていました。
電機連合の新人、矢田稚子さんは、大阪府で最多得票し、2万0032票を獲得。サンヨー、シャープが経営破たんした大阪電機が涙の2万票ということになります。このような傾向は、労組系の候補者に多く、翻って、なぜ景気の良い時期から労働運動をしっかりやらないのだろうと感じます。
日教組の那谷屋正義さんは兵庫の1・9万票に続き、三重で1・5万票。民進党の知られざる構造を今回も示しました。
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