(このエントリーの初投稿日時は2016年7月15日で、それから14日付にバックデートしました)
民進党の岡田克也代表は第24回参院選後の初めての定例記者会見(平成28年2016年7月14日)で、自民党が27年ぶりに衆参単独過半数をとったことで、自公連立の今後について語りました。
岡田さんは、「自民党の力がより強くなり、公明党がさらに引きずられてしまう」と今後の自公連立を予想しながらも、「選挙協力の結びつきから、連立は簡単にほぐれないだろう」としました。
発言は次の通り。
「私が自公連立、どうあるべきかなどということを述べる立場にはございません。自民党の力がより強くなり、ただでさえ引きずられがちな公明党がさらに引きずられてしまうと。昨年の安全保障法制をめぐる議論などはまさしくそうだったと思いますが、そういう傾向が強くなる可能性はあります。ただ、選挙における協力という意味では、やはり自民党は公明党の支持者なくして選挙戦を戦えない候補者がほとんどですから、そういう意味ではこの結びつきというのは簡単にはほぐれないと思います。個人的には、公明党の幹部の皆さんは、私それぞれ親しいし、考え方も近い人が多いですから、コミュニケーションはこれからもとっていきたいと思いますが、最終的には党対党になった時には、やはり自民党にかなりフォローせざるを得ないような、そういうのが今までの現実ですね」
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民進党代表を兼ねる、岡田克也さんは、きょう63歳の誕生日=筆者・宮崎信行撮影、民進党本部=を迎えました。おめでとうございます!
フランス革命記念日の7月14日生まれということで、やはり血の気が多く、偶然にも東京都知事選が告示され、たたかいの火ぶたが切られました。
第24回参院選後初の定例記者会見となりました。
今月25日で任期を満了する、輿石東さん(80歳)の参議院副議長の後継者は、茨城選挙区で4選した郡司彰さん(66歳) ではないか、との筆者の問いには「私が言えばそれが決定です。だから言わない」と語り、決定権を掌握していることを明示し、不敵な笑みを浮かべました。
永田町の出世術は簡単。(1)長幼の序を守る(2)連続して当選するーーこの2つです。
7年前、岡田さんは政権交代後の首相を見越して、代表選に出馬。衆の過半数を得ながらも、輿石先生率いる参議院民主党が推した候補者が当選。政権交代後に首相となりました。 このとき、劣勢の参院議員団を思いとどまらせるために、岡田さんの応援演説を買って出た、郡司参議院議員と、対抗馬が属する地方組織のトップながら、岡田さんを推した鉢呂さんは、政権交代後しばらく干されました。
今回、輿石先生が80歳で勇退するので、郡司さん66歳が後任の副議長につくよう、民進党が提案するというはこびになりそうです。
小沢一郎先生は在職24年目で「参議院は後からついてくる」発言で失敗したことがあります。岡田さんは在職26年目で自党の参院会派を掌握したといえそうです。
このように長幼の序を守り、連続して当選すれば、必ず出世するのに、なぜ世代交代を叫ぶ中堅・若手が民進党にいるのか、私は不思議でなりません。SWKでしょうか。
岡田さん初当選以来初めて、首相会派が衆参とも単独過半数を得ることになりました。これにより、自公連立の第1要件が消滅しました。
岡田さんはこのことについて、「自民党の力がより強くなり、公明党が引きずられることが増えるだろう」としながらも「選挙における協力では、自民党は公明党の応援なくして戦えないという人がほとんどです」とし、連立解消は無いとの見立てを示しました。
「公明党には私と考え方の近い幹部が多いが、最終的には自民党対公明党になるので、自民党をフォローしなければならないのが現実です」と述べ、公明党を突き放しました。選挙に勝った連立与党を見放すのもなんですが、岡田さんは、昨年の戦争法(平和安保法制)の衆通過以降、もう公明党を突き放している印象があります。私も同様です。
明るい選挙推進協会の調査で、(1)「投票は国民の義務である」(2)「投票は国民の義務でない」という設問をしたら、7割が間違えたことがあります。その後、同協会の努力もあり是正されたことがあります。言うまでもなく答えは、(2)義務ではありません。これは、2003年の衆院選当日のお昼のNHKニュースで、福岡県の被災地の有権者が、口頭で「投票は国民の義務ですから」と発言しているところに、字幕で「投票は国民の権利ですから」と直されていたことがありました。
こういう民主主義のルールは、家庭内で教えていってほしいものです。
長幼の序を守れ、ということです。
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(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
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