渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

旅行業法・通訳案内士法などの規制緩和法案、2017年通常国会提出へ、国交省「明日の日本を支える観光ビジョン」

2016年09月20日 23時59分35秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

(この記事の初投稿日時は、2016年10月2日午後4時で、それから、9月20日付にバックデートしました)

 観光庁を所管する、石井啓一国土交通大臣は、2016年3月30日にとりまとめた「明日の日本を支える観光ビジョン」 にもとづき、

 インバウンド訪日外国人旅行客を、2020年に、年0・4億人、2030年に年0・6億人の目標を達成するために、

 通訳案内士法、旅行業法などを改正して、観光業の規制を大幅に緩和する法案を、平成29年2017年1月召集の通常国会(第193回国会)に提出する考えを明言しました。

 これは、9月20日(火)の閣議後定例記者会見で、「明日の日本を支える観光ビジョンにおいて、観光産業を革新し、国際競争力を高め、我が国の基幹産業に位置付け、実現するために、次期通常国会に通訳案内士法、旅行業法の見直しに係る法案、更に、民泊に関する新法案を提出する方向で検討を進めております」 と語ったものです。

 ビジョンでは、目標を設定。

 2020年は、訪日外国人旅行客数4000万人、旅行消費額8兆円、地方部での外国人延べ宿泊数7000万泊、外国人リピーター数2400万人、

 2030年は、訪日外国人旅行客数6000万人、旅行消費額15兆円、地方部での外国人延べ宿泊数1・3億泊、外国人リピーター数3600万人、

 としました。十分達成可能な目標ですね。

 当然、改正法案は現行法を大幅に規制緩和する方向性になるでしょう。

 通訳案内士は、特区法でも規制緩和がされていますが、資格がなくても働けることになるのですから、今この資格をとろうとして、学費を払って勉強している人は、注意が必要だと、個人的には思います。

 旅行業法は初めて読みましたが、短い法律です。私は以前、JR東海の広報部長に会ったことがありますが、その後どうされたかなと思ったら、旅行代理店の取締役に再就職したようです。現在も、鉄道会社による旅行代理店の支配があるようです。ただ、私は4月に桜の名所・新宿御苑に行きましたら、おそらく数千人の外国人観光客がいて、とても驚きましたが、白人、黄色人種が半々ぐらいですが、ほとんどが2人連れ。スマートフォンを使って情報を集めているようでした。旗を持ったガイドに先導されたツアー客はほぼいませんでした。もちろん、新宿までは、JR線などで来たのでしょう。とはいえ、毎日そういうわけではありません。ホテルの部屋数を独占的に囲い込めるような会社が生き残ることになるのではないでしょうか。中小業者と自治体が一過性のブームをつくりだそうという発想は、先細りのように感じます。ようするに、需要の激変に対応した供給ができる会社が残るのではないかと考えられます。

 「明日の日本を支える観光ビジョン」のメニューは、とても細かい内容を網羅していますが、国交省のほかには、環境省、法務省、農林水産省、経済産業省の所管の規制緩和など多岐にわたって盛り込まれています。おそらく、厚生労働省関連での折衝が難航しているのだろうと推測されます。なので、それ以外の省と観光庁が同意できた部分を、一気に改正したい以降だろうと思われます。

このエントリー記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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宮崎信行の国会傍聴記が通算1500万PVを達成しました。ありがとうございます。

2016年09月20日 03時24分20秒 | その他

[写真]宮崎信行の国会傍聴記の通算1500万PVを感謝する、筆者・宮崎信行、2016年9月、パソコン内蔵カメラで撮影。

 ありがとうございます!

 当ブログ「宮崎信行の国会傍聴記」

 通算1500万PV(ページビュー)

 を達成しました!!!

 2007年8月7日から2016年9月19日まで。


[画像]2016年9月19日終了時点での当ブログのアクセス数、20日未明にスクリーンショット。

 議会傍聴ブログが通算1500万PVを超えたのは、日本のみならず世界でも例がなく、人類史上初めて達成です。

 インターネットでは、動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」で、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が公開2年9カ月で視聴回数が1億回を超えました。(gooニュース「恋チュン」Youtube視聴ついに1億回突破 指原「ずっと歌っていきたい曲」


[画像]動画共有サイト「YouTube」の「恋するフォーチュンクッキー」、きのう2016年9月19日にスクリーンショット。

 ちなみに、2年9カ月間で1億回再生は、1日平均10万回再生されていることになります。当ブログは1日平均0・5万PVです。

 「恋チュン」と「宮崎信行の国会傍聴記」に1つ共通点があることにお気づきの方はいらっしゃるでしょうか。

 恋チュンのセンターは「さしこ」こと指原莉乃さん。

 さしこは、不祥事(ファンとの交際発覚)で干されていましたが、恋チュン発表の直前の第32回AKB48総選挙で断然トップとなりました。この勝因は、出身地大分の釘宮盤市長(当時)が支援し、第80代内閣総理大臣で、民主党初代幹事長の羽田孜先生の推薦をとれたから。そこで、発売されたのが「恋するフォーチュンクッキー」だったわけです。恋チュンは32作目ですが、2016年9月時点で、AKB48で2位の総視聴回数で、ペースは最速です。

 さしこも私も、20代で大きな挫折を味わいながら、羽田孜先生ファミリーの包容力のおかげで、再起できました。

 羽田ファミリーのご厚情と、さしこと私の運に感謝して、恋チュン2番サビ直前のさしこのソロパート「♪私を見て~~」の

さしこの振り付けを、私もまねてみました!


[写真]AKB48の指原莉乃さんの振り付けをまねる宮崎信行、2016年9月、宮崎信行パソコン内蔵カメラで撮影。



 さて、当ブログが1500万PVを達成した日は、深刻な日でした。安保法成立から1年。私は先週、内務省系キャリア官僚から聞かれました。「私も戦争に行かなければならないのでしょうか?」私は「1年前に気づかなかったのかよ」とツッコミたいの押さえ、「私たちの年齢なら、第3陣辺りだから、死ぬような戦地には送られないのではないか」とかわしました。

 この1年間、私の心の片隅に、「集団的自衛権行使で、地球の裏側に自衛隊が送り込まれて、戦死者が出たら、ようやく皆分かってくれるかな」という気持ちがあったのは事実。同じ心持ちのみなさんも同様では?ただ、実際に戦死者が出たら、そのまま落ちるところまで落ちないと、修正はできないでしょう。議会制民主主義の力は限界があります。そういう、戦死者が出ればいい、というような思いは持たないようにします。ただ、ちょうど1年前の未明のNHKニュースの参議院本会議場の「憲法違反!憲法違反!」の声はけっして忘れないと考えます。

このエントリーの本文記事は以上です。

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