ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【小林よしのり】ワシ保守だけど、なんでリベラルの立憲民主党を応援するのか。それは自民党は保守ではないからですよ。たんなる対米追随勢力。アメリカについていって戦争しろと。こんな恐ろしいことはないですよ。

2017年10月14日 20時23分37秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

 これは至言だと思います。

 「保守二大政党というけど、ワシ保守だけど、なんでリベラルの立憲民主党を応援するのか。それは自民党は保守ではないからですよ。あれはたんなる対米追随勢力。アメリカについていって戦争しろと。それだけですよ。なんで、自衛隊を自衛隊のまま集団的自衛権に参加させるんですか。こんな恐ろしいことはないですよ
by 小林よしのり(1953-)、2017年10月14日、東京・新宿。


【小林よしのり】保守二大政党というけど、ワシ保守だけど、なんでリベラルの立憲民主党を応援するのか。それは自民党は保守ではないからですよ。安倍はたんなる対米追随勢力。アメリカについていって戦争しろと。そ



 「よしりん」こと漫画家の小林よしのりさんは、代表作「おぼっちゃまくん」がとても有名なマンガと同じ雑誌に掲載されていたことから、私も小学生の時から熟読しました。大人になってからは、「ゴーマニズム宣言(ゴー宣)」での日教組が押し付けた自虐史観を次々と打破してくださり、溜飲を下げました。


 その、小林よしのりさんですが、意外にも、きょうの新宿駅・東南口広場でのスピーチが、政党・政治家の応援演説としては初めてだったそうです。

 リベラル勢力は「排除します」という小池百合子党代表(都知事)の、ジャーナリスト横田一さんの問いに対する答えで、静寂の後の大混乱で迎えた第48回衆院選。その混乱をおさめてくれる発言だと思います。同時に、リベラルの方々もなぜ排除されるそうになったのか、自省もしていただき、我々保守とともに、政権交代ある二大政党政治を引き続きつくってまいりしょう。

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【立憲民主党】#東京大作戦1014 と銘打ち、枝野幸男代表東京3会場で5000人以上(筆者調べ)動員か、比例大幅躍進の勢い

2017年10月14日 18時07分11秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、東京・池袋で筆者・宮崎信行撮影、2017年10月14日。

 立憲民主党は、平成29年2017年10月14日(土)、「#東京大作戦1014」と銘打ち、東京3会場で演説会を開きました。私・宮崎信行は3会場とも直接見に行きましたが、私の調べで延べ5000人以上動員したのは間違いなく、歴史的な政治シーンになりつつある気配を感じました。

【3000人動員?】枝野幸男・立憲民主党代表の演説を後ろから撮ってみた。東京「新宿駅」東南口。「#東京大作戦1014」2017年10月14日宮崎信行撮影

 会場は、JR中央線「吉祥寺駅」、JR埼京線など「新宿駅」と「池袋駅」の前で行いました。後ろ2つは枝野幸男代表が立候補している埼玉5区とJR電車で直結している駅となります。

 このうち、新宿駅東南口(とうなんぐち)の演説では、午後2時の設定と、東京1区の元職、海江田万里さん、東京7区の前職、長妻昭さんが参加したこともあり、その面での人出もあったのかもしれません。ここは、間違いなく3000人動員となったと思います。こういう、どこでだれか仕切っているか分からないカオスな選挙になれば「主催者発表」の「主催者が」誰か謎ですから、こういう私の勘がものをいいます。老若男女がそろった印象です。

 新宿では、「おぼっちゃまくん」「ゴーマニズム宣言」の漫画家の小林よしのりさんが登場。この方は、とても話の説得力があり、動員・雰囲気双方に、力を与えた格好です。個人的には、よしりんが安保法制の文脈で、「ワシはリベラルではなく、保守だが、安倍政権は保守ではない。対米従属政党だ」という趣旨の演説をして、そこが、3会場でもっとも大きな拍手がわきました。あとで聞き返したら、こちらに補足するかもしれません。

【追記 午後8時半】

 小林よしのりさんの演説です。別エントリーに仕立てさせていただきましたが、至言だと思いますので、主要部分をこちらでもご紹介します。

「保守二大政党というけど、ワシ保守だけど、なんでリベラルの立憲民主党を応援するのか。それは自民党は保守ではないからですよ。安倍はたんなる対米追随勢力。アメリカについていって戦争しろと。それだけですよ。なんで、自衛隊を自衛隊のまま集団的自衛権に参加させるんですか。本当おそろしいことはないですよ」

【追記終わり】

 保守でも中道でもリベラルでもいいのですが、枝野さんの演説では立党の経緯に関して拍手が多かったようです。安保法制及び憲法は2番目だったように思えました。これに先立つ、昼の吉祥寺会場には、東京18区の前職菅直人さん、東京8区新人、東京19区元職、東京22区元職が参加。代表到着前の演説中「憲法9条を変えさせない」という趣旨の演説で大きな拍手がわきました。ただ、枝野代表の立党の経緯に関する文脈での拍手の方が多かったです。ここは、「多摩のリベラル」のノリがありますが、だからといって、共産党員らしき人はあまりいませんでした。


[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、東京JR中央線「吉祥寺」駅前、2017年10月14日、宮崎信行撮影。


[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、東京JR中央線「吉祥寺」駅前、2017年10月14日、宮崎信行撮影。

 池袋の場所は、私が、第1次安倍首相の参院選演説を、10年3カ月前に聞いた場所です。その10年3か月前は、摂氏35度の中、動員された高齢者が必死に、安倍首相・総裁を待つ罰ゲームのような状態でした。また私はこの際、帰る安倍総理に「バ~カ!」と罵声を浴びせ、おかげで、安倍総理退陣とその後私が社会復帰して今日があるようになった、そのきっかけと考えています。動員数の多寡は別として、きょうの池袋の方が主体的に聞いている人が明らかに多かったです。池袋という街は常にそうですが、吉祥寺の高齢者と、新宿の若者と、半々ぐらい集まったのが池袋という印象でした。私も偶々友人と会い、「献血に来たら、枝野さんが演説すると聞いたので来た」とのことでした。池袋では、東京2区、東京10区、東京11区の新人が参加しました。ここは新人ばかりなので、事前の動員はより少ないでしょうが、そういう次元の選挙ではありません。

 ネットで見た話では、民進党の代表権者である、前原誠司氏が「立憲民主党を応援した党職員は首にする」と言ったようですが、きょうの3会場には、各々、民進党の、代表的な「中の上の働き盛り」の職員が数名参加していました。まあ、この勢いならお咎め無いでしょう。ただ、これだけの手ごたえの、締めくくりの囲み取材で枝野さんの表情をみていると、演説だけではすまない政党運営について、何かご苦労があるような気がしなくもない気がしました。

 2009年夏の政権交代選挙は、公示前に大勢は決しており、政治家の演説が多いスポットでは、「暑い夏の中の奇妙な静けさ」がありました。聴衆は鈴なりで、合いの手・拍手は頻繁にわくのに、意外と「写メ」(SNS)する人は少ないといったところ。きょうは、枝野さんが演説がうまいし、ある一定程度、おおよそ演説時間の2割程度に「ポピュリズム的な手法」を取り入れる面もあることから、大きな拍手がわき、一体感が生まれていました。

[写真]枝野幸男・立憲民主党代表の演説を聞く、聴衆や民進党職員ら、2017年10月14日、東京「池袋東口五叉路」、奥が池袋駅で、右後方がサンシャインに向かう「六十階通り」、2017年10月14日、筆者・宮崎信行撮影。

 正直、2012年12月の選挙で56議席まで叩きのめされ、2017年になってからマスコミ支持率が1割台ということがなければ、民主党も十分に今回の選挙を戦えたと思うのですが、ぶち壊される中のかすかな希望という、はかない風が吹いている印象です。比例代表ではかなりの議席を確保しそうですが、小選挙区の勝利は、まったく未知数でしょう。きょうは興奮した人も多いでしょうし、あすは電話をかけるという人も多いでしょう。ただ、8年前とか、5年前とか、もう少し能動的に、自民党と比べてお金が無い方の二大政党を応援するという姿勢があってもよかったように感じました。

 私は枝野さんの演説は、ここ3回の衆院選で聞いています。肩書きは「経済産業大臣」→「民主党幹事長」→「立憲民主党代表」と転落してきました。しかし、聴衆の反応は圧倒的に今回が良い。前回総選挙では、枝野さんと蓮舫・現職参議院議員が冬のボーナス直後の土曜日の夜の横浜高島屋前で、格差の演説をするという若干シュールな図柄も見ました。ただ、枝野さんは「高島屋でお買い物をするような人は違うでしょうが」と釘をさしながら、女性、非正規などの問題を指摘。これが、3年経って、さらに問題が大きくなって、演説の前半戦で、賛同を呼びました。ただ、それ以上に、安保法制は、本当にみんな怒っているのだな、と感じて、私自身のこの2年11か月の言論活動に自信を持った次第です。ありがとう。

 まあ、感動した人は、あす日曜日に電話かけましょう。SNSでもいいんですよ。

 第48回衆院選の東京1区には、上述の海江田さんのほか、希望の党の新人、松沢香さん、諸派の新人原口実季さん、自民党前職の山田美樹さん、諸派の新人又吉光雄さん、諸派の新人大丸光加さんも立候補しています。東京7区には、上述の長妻さんのほかに、自民党前職の松本文明さん、希望の党新人の荒木章博さん、無所属新人の井上郁磨さんも立候補しています。東京18区には上述の菅さんのほかに、希望の党新人の鴇田敦さん、自民党前職の土屋正忠さんが立候補しています。

 このエントリー記事の本文は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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