宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【大塚耕平】民進党代表「主(あるじ)であることを国民が実感するのは唯一総選挙で民進党はその機会を提供する政党」だとして就任

2017年10月31日 18時02分19秒 | 第48回衆院選(2017年10月10日公示)

[写真]大塚耕平民進党代表、2017年10月31日、東京・永田町1丁目の、民進党本部内、筆者・宮崎信行撮影。

 急転直下で、民進党代表に就任した大塚耕平さんは、平成29年2017年10月31日(火)の議員総会で、

 「日本国憲法は主権が国民に存することを定めているが、有権者がその主(あるじ)であることを実感するのは、唯一総選挙のときだけだ。その機会を提供するのが民進党だ」と定義づけました。

 大塚さんは、「みなさんに共有していただきたい数字」として、昨夏の参院選(24回)での比例票で、民進党が1175万票と、自民党の2011万票の58・4%に過ぎなかったと強調。一方、今月の衆院選(48回)では、立憲民主党と希望の党があわせて2076万票で、自民党の1855万票よりも、221万票多いと指摘しました。ちょっと率と和がよく分からない面もありますが、前原誠司前代表の判断はそのときは正しかったと強調しました。

 大塚さんはあいさつの中で、「次の総選挙は3党を中心に政権交代を実現する」と語りました。

 これについて、代表就任後の記者会見で、次のように語りました。大塚さんは「2つの新しい政党が独立独歩で進もうとしている」「ぞれぞれがスタートしたばかりなので、お互いに信頼関係が大事で、先のことを申し述べるべきではない」としました。

 大塚代表は「総選挙の候補者届け出政党にならなかったが、民進党は継続しているので、政策ははっきりしている」「総支部などの民進党の組織は継続しており、その状態は当面変わりはない」と話しました。

 民進党と立民、民進党と希望の距離感については、「等距離だ」と話しました。

 急転直下の一本化について、大塚代表は総会で「大局的な観点から一本化された」とし、会見で「この局面でマネジメント能力は月並みにあると思う」としました。

 ところで、大塚耕平さんが、2009年9月の政権交代に際して、金融庁で、亀井静香大臣と大塚副大臣の「第二記者会見」が開かれていました。これは、記者会見オープン化の流れのなかで、金融庁については、閣議後定例記者会見の後に、亀井大臣、大塚副大臣が部屋を移動し、同じフロアで、独立系メディア・フリーランス記者に対して第二会見というものを開いていました。この方式について、誰が「壁を明けたのか」は私はつまびらかに知りませんが、かなり参加を誘われていました。ただ、私は亀井大臣に利用されたくなかったので、一度も出席しませんでした。その点の言及も、大塚代表の方からもありましたが、金融通ですので、今後の発信に私としても、大いに期待したいところです。

 立民、希望、民進、無所属の会の4極体制で分かりにくいのは否めません。ただ、比例代表で、小選挙区と違う政党を書いた人が多いのは間違いなく、2005年郵政解散のような与党の地滑り勝利は避けられました。今後も、少しずつ、野党叩きの国民性が変わっていけば、多少は日本の政治は良くなるのではないかと考えます。

 あんまり話題が集まらない、新代表就任でよかったのではないでしょうか。



 選挙が終ったら、すでに秋の風情です=写真は衆議院第二議員会館、きょう、筆者・宮崎信行撮影=。

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民進党新代表に大塚耕平さん

2017年10月31日 15時04分34秒 | 政党助成金など

  選出されました。

  参議院愛知選挙区、当選3回。政権交代時も含めて、たびたび、党本部政調会長代理。政党助成金をめぐっては、隠れた重要ポストの、広報委員長も複数回経験。与党時は、岡田克也幹事長から指名されましたが、内閣に空きが出て、菅直人首相(現立憲民主党最高顧問)から「死ぬで気でやれ」と厚労副大臣に転出させられました。

   任期は、2018年9月まで。私見では、衆院選2回分くらい、変わらずにやってほしいところです。

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