[写真]国会議事堂正門、2年前の4月に、筆者・宮崎信行撮影。
後半国会2週目は、テレビ入り質疑が2回(以上)あることになりました。
月曜定例の参議院決算委員会は前々年度決算の審査が始まり、全閣僚出席の全般質疑がありました。公文書問題(森友、イラク・南スーダン日報、裁量労働調査)が中心に話し合われましたが、憲法改正発議の前さばきにも安倍晋三首相(自民党総裁)は応じました。
【参議院決算委員会 平成30年2018年4月9日(月)】
平成28年度決算の全般質疑がありました。
委員長は国対畑の二之湯智さん。予算委の二之湯健史さんと親子ですから、別の選挙区で親子でやるとは参議院議員とはおいしい仕事なのだと思います。在職10年を超えた西田昌司さんも、良い服を着ていて、参議院議員の生活の充実ぶりをうかがわせました。この類の不信感を持ったのは、以前は、白川方明・前日銀総裁で、円高のうえ金融緩和をしなければ、日銀券の価値が高まりますから、日銀のための政策をしていて、国や国民のための政策をしないであろうことは、私は当時からうすうす感づいていました。
西田さんは、森友値引きをめぐって理財局が森友弁護士に「トラック何千台もかかったことにしてはどうか?」と値引きの根拠を口裏合わせしようと働きかけたことについて「馬鹿か」と語りました。すでに報道で話題になっており、SNSで、参・自の磯崎陽輔さんは「通常は控えるべき言葉ですが、そう言わざるを得ない状況、全く同感です。このままでは終わらせないという考えは、与党も同様です」と、役人に罪をかぶせる姿勢を示し、野党時代の愚連隊のメンバーが、たんに自分の権力欲しさに与党・民主党を攻撃していたことが浮き彫りになりました。
イラク日報問題で、安倍首相は「イラク日報に関する問題では、防衛省自衛隊のみならず、行政府への信頼を損なった」としました。民進党の大島九州男さんは「2014年の解釈改憲が、森友公文書改竄、イラク日報隠ぺいにつながっているのではないか」と水を向けましたが、首相は「私はそう思わない」と語りました。民進党の藤田幸久さんは、冒頭に「統幕長は首相の部下か」と聞きました。首相は、自らが自衛隊の最高指揮官であり、行政府の長でもある、と強調すると、「さきほどから、部下に責任をなすりつける発言ばかりしている」と首相と与党の姿勢を批判しました。
次回は、来週16日(月)午後1時から。
【参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 同日】
河野太郎外相から「北朝鮮をめぐる最近の情勢」、加藤勝信拉致相から「拉致問題をめぐる現状」を聞きました。加藤拉致相は「作文コンクールやアニメの支援をしている」と成果を強調しました。
【衆議院 同日】
無し。
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(C)2018年、宮崎信行。
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