財務省の福田淳一事務次官辞任後のきょう未明、テレビ朝日が同社女性記者だったと緊急記者会見。報道局長は取材協力費はないとしました。これ、雑誌社の取材協力費の源泉徴収票を国税庁がみれば、財務省は「ネタ元」を把握できるはずです。いうまでもなく財務省・国税庁にしかできない技です。白色申告ジャーナリストの私が、手元にある、いただいた源泉徴収票をみると、そこには何月何日号の何の特集まで明記してあります。これは、雑誌社は自分を守るために当然のこと。テレ朝は以前も半年以上、国税庁が会議室を占拠して調査したことがあったはずです。あの出入りが激しい華やかなテレビ局で、報道局の出入りはごくわずかでしょう。が、財務省が新潮社やテレ朝を調べることはあってはならないと考えます。権力の攻防です。私は、世論形成者の誰もこのことに気付いていないことは、やや残念に感じます。どんなに威張っていても、財務省・国税庁に比べれば、テレ朝、新潮社は「弱者」です。法人税を払わないNHKをはじめ、法人税を払う全メディアがスクラムを組んでたたかった方がいいように感じます。
【衆議院本会議 平成30年2018年4月19日(木)】
まず、鈴木俊一五輪相の永年在職表彰がありました。首相経験者の世襲ですが、2009年に完全落選(比例も含めて落選)しており、3年3か月空いていたので、一人だけの表彰となりました。浪人中の東日本大震災のときに東京に居た話、そういえば当時そういう話がありましたが、率直に演説。ちなみに、NHKが先週始めた「NHK政治マガジン」で、鈴木さんの好きなそばランチは、2910円とあります。かつ丼もつかず、海老天がつくわけでもないのに、2910円のそばランチ。きょうたまたま近くに行ったのですが、きょうは時間がなく、私もぜひ、一回だけ、試してみたいと計画しております。
「森林経営管理法案」(196閣法38号)と「独立行政法人農林漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)は一括して採決され、賛成多数で可決し、参議院に送られました。森林環境税の特定財源化をはかる法案で、かなりの重要法案です。花粉症対策もしてほしいところです。
租税協定は外務省ですが、実際は財務省が交渉し、条約の日本語訳もほとんどつくっています。国際的な企業が法人税の支払いが有利な納税国を選ぶ際に、各国が一体して網を狭める、「BEPS条約の承認案」(196条約4号)は全会一致で承認され、参議院に案を送付しました。「日本デンマーク租税協定」(196条約8号)「日本アイスランド租税協定」(196条約9号)は、共反対、自公立など賛成多数で承認され、参に送られました。
「商法など改正法案」(196閣法12号)は全会一致で可決し、参に送付。
「障害者、高齢者、交通バリアフリー法改正案」(196閣法23号)は全会一致で可決し、参へ。
この後、「海外インフラへの我が国事業者の促進法案」(196閣法32号)が石井啓一国土交通大臣から趣旨説明され、審議入り。立憲民主党神奈川4区の早稲田夕季さんらが代表質問しました。
【参議院総務委員会 同日】
「電気通信事業法など改正法案」(196閣法33号)が趣旨説明され、審議入りしました。
【参議院厚生労働委員会 同日】
まず、訂正。前回の委員会で「医療法及び医師法改正案」(196閣法60号参先議)が趣旨説明され、審議入りしていました。書き漏らしていました。
毎回遅れて始まるので、民進党の桜井充さんが「まず、委員長や理事に言いたいが、午前10時開会が毎回遅れている」とし理事会に時間がかかるのなら、午前9時50分ではなく、9時45分に理事会を設定することも考えるよう求めました。桜井さんは「大臣の拘束時間も長くなる」と促しました。
法案は、医師が少ない県の知事が、県内の医学部に、地元出身者枠を設けるよう促すことができるようになる法案。
【参議院経済産業委員会 同日】
前日の本会議で審議入りした「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)が委員会でも趣旨説明され、そのまま、野党の質疑。
【参議院外交防衛委員会 同日】
「マラケシュ条約の承認案」(196条約1号)と「香港条約」(196条約2号)。
冒頭、自民党の猪口邦子さんが、理事懇談会で防衛事務次官が謝罪したとして、小西洋之さんに対する、3等空佐の「国民の敵だ」との発言をいましめました。
承認案は両方とも全会一致で承認されました。あすは本会議が無いので、両院承認は来週になります。
【参議院農林水産委員会 同日】
「相続未登記農地利用促進法案」(196閣法36号)。
委員会を休憩して理事会で協議し、採決を見送りことになりました。議題を持ち越して、散会しました。
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