価値観が崩れる、変な疲れに見舞われた、霞が関・永田町のそこそこ長い一週間が終わりました。サンドボックス、HACCPなどの採決がありました。自らの利権を少し手放す警察庁の古物営業法改正案は早々と来週に全会一致で成立するはこびとなりました。
【参議院本会議 平成30年2018年4月13日(金)】
「福島県議選など。の選挙区特例法」(196衆法10号)は、投票総数236、賛成236、反対0の全会一致で可決し、成立しました。
●緩やかな軍拡。
「予備自衛官雇用元企業に協力金制度を新設する、防衛省設置法及び自衛隊法を改正する法律」(196閣法25号)は、投票総数236、賛成218、反対18の賛成多数で可決し、成立しました。2015年ガイドライン平和安全法制成立後、漸進的な軍拡が進んでいきます。今週は東京上空を軍用機が多く通過しており、不愉快。
●HACCP参通過で、衆へ。
「HACCPの法制化を含む、食品衛生法の包括改正案」(196閣法61号参先議)は、投票総数236、賛成236、反対0の全会一致で可決。参議院先議ですので、衆議院に送られました。よとう政府が、召集2日前に「提出したい」と伝えた法案のうち、与党国対が定めた期限のもっとも遅い時期に閣議決定しましたが、スピード通過しました。衆議院は法案がつかえますが、逆にこの法案の審議を優先して、他の法案を会期末に押し出す作戦を、野党がとると考えるが有力。よって、この法案の成立は固いと思います。HACCPをとった企業は、法律の裏付けで、より宣伝効果が高まる、ということになるかもしれません。
散会。
【衆議院内閣委員会 同日】
●警察庁を見習おう、利権をやや手放す法案来週成立へ
「古物営業法改正案」(196閣法42号参先議)が全会一致で可決すべしと決まりました。来週火曜日の衆議院本会議で可決し、成立するとみられます。警察庁としては、利権をやや失う法律案。私もこの法律に関する協力団体の会員の代表権者です。年会費は全然安いんですが、書き換えの手数料はちょっと高いかな。今回の改正法案、警察庁の心意気やよし、といったところです。引き続き、私・宮崎信行は、警察庁・警視庁のご指導に全面的に従う人生を送っていきます。質疑では、「メルカリ」を念頭に置いて「フリマアプリ」が話題になりました。議員からは「国民生活センターが非対面販売の問題点を指摘している」としましたが、警察庁局長は「有識者会議では、古物商として法規制をすべきだとの意見もあるが、新しい産業の芽をつぶすべきではないといった声や、もう少し様子を見るべきだとの考え方もある」と警察官僚らしいバランス感覚を見せ、好感を持ちました。
【衆議院経済産業委員会 同日】
日経新聞で「早く成立させろ」との論調が出ていたサンドボックスなど生産性革命法案。
「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)は、共反対、自公立希維などの賛成多数で可決しました。やたら長い附帯決議がつきました。反対討論では共産党が「格差と貧困を拡大する」と激しく批判しました。
【衆議院文部科学委員会 同日】
「著作権法改正案」(196閣法28号)が共産党反対、自公立などの賛成多数で可決すべし、と決まりました。
前回、質疑は終局していましたから、討論・採決から始まりました。これで、来週火曜日の本会議が開催される、という国会戦術なんだろうと推測します。
この後は、一般質疑。
そして、「学校教育法及び著作権法などの改正法案」(196閣法29号)が趣旨説明されました。今国会では、著作権法は3法案で改正が入ることになりそうです。
【衆議院外務委員会 同日】
岡田克也さんも質問。
採決では、「日本リトアニア租税協定の承認案」(196条約5号)、「日本エストニア租税協定の承認案」(196条約6号)、「日本ロシア租税協定の承認案」(196条約7号)、「日本アルメニア投資協定の承認案」(196条約10号)が、共反対、自公などの賛成多数で、承認すべしと決まりました。
この後、趣旨説明。「税源浸食及び利益移転を防止するための租税条約関連措置を実施するための多国間条約の承認案」(196条約4号)、「日本デンマーク租税協定の承認案」(196条約8号)、「日本アイスランド租税協定の承認案」(196条約9号)が審議入りしました。次回は未定。散会。
【衆議院法務委員会 同日】
「商法及び国際海上物品運送法改正案」(196閣法12号)が趣旨説明されました。質疑は後日にして、散会。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
まず、国政調査として、更迭された、厚生労働省の前の東京労働局長が参考人として登場。不適切発言や判断について問われました。
続いて、「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)、「子供の生活底上げ法案」(196衆法9号)を審議。
こわもて保育士の浦野靖人さんは「発議者の立民の議員は、維新に説明に来たか」と問い、山井和則さんが説明に行かなかったことを詫びました。浦野さんは、初鹿明博発議者がジェネリック医薬品の採用について「差別」という言葉を使っていることに「違和感がある。納税者の意識を考えることも大事だ」としました。しかし、発議者の一人、尾辻かな子さんは「大阪府議会同期だ」として「これからもよろしく」と語り、ベテランに厳しく、ルーキーにやさしい、真の姿を見せました。
次回も、審議は続きます。
【衆議院国土交通委員会 同日】
「交通バリアフリー法改正案」(196閣法23号)の参考人質疑がありました。法案審査は次回も。
【衆議院安全保障委員会 同日】
今週3度目の一般質疑がありました。
【参議院消費者問題に関する特別委員会 同日】
大臣所信に対する一般質疑がありました。今国会では法案を審議する見通しです。
【参議院災害対策特別委員会 同日】
一般質疑。
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