ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

5月2日(水)午前9時から衆議院厚生労働委員会が7時間コースで「働き方改革法案」審議へ 委員長設定

2018年04月27日 17時18分32秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 衆議院厚生労働委員長は、来週、5月2日(水)の午前9時から、同委員会を開くことを決定しました。

 前週金曜日に趣旨説明された「働き方改革関連一括改正法案」(196閣法63号)の法案審議を、午前9時から午後5時までの「7時間コース」で行う予定。

 同法案は首相が「働き方改革国会」と設定したのに、5年前の厚労省調査が恣意的に改竄されていたことが明らかになり、大幅にスケジュールが遅れ込んでいます。与党としてはぎりぎりの、連休の谷間開催となりそうです。

 前週から、野党6党は大規模な欠席戦術をしており、欠席する見通し。但し、連休の谷間の平日ですので、在京議員が何らかの国民運動的な活動をする必要が出てきました。

 同じく連休の谷間の平日となる、5月1日(火)は、衆参とも審議がなく、実質的に休日となる見通し。

のエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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2月以降、野党6党合同ヒアリングが存在感、防衛省は局長出席、一方、財務省は官房参事官

2018年04月27日 17時01分23秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 先の総選挙での民進分裂により力が分散した野党6党ですが、今第196回通常国会では「野党合同ヒアリング」が力を発揮しました。

 最大野党の立憲民主党の代議士会室に充てられた、衆議院本会議場真裏の、衆議院第16控室。

 2月以降、存在感を発揮した、野党6党の合同ヒアリング、私もきょう初めてですが、見てきました=写真は筆者撮影=。

 開かれたのは「第5回イラク日報隠ぺい疑惑野党合同ヒアリング」と「第12回財務省セクハラ問題野党合同ヒアリング」。

 このうち、前者は「小西洋之参議院議員への統幕一佐暴言問題」を先に議題にし、大半の時間を割きました。

 目を引いたのは、防衛省の出席者が局長だったこと。政権交代が2度あったことで、最近は、野党の部会にも、各省の国会提出予定の説明には、大臣官房長が出てくるようになりました。一方、「セクハラ」では、財務省大臣官房参事官が出席。官房参事官が、火曜日に退任した「セクハラ前次官」の退職金の質問に答えられるわけがなく、意図的に、答えられない人を出して時間を空費させる戦術は明らか。セクハラ次官で「もらい事故」となった内閣府・法務省・厚労省・人事院・消費者庁は、人事院は課長で、その他は課長補佐・局参事官・課企画官でした。財務省はそろそろこういう手法からは脱却していただきたい。

 防衛省の武田博史・人事教育局長は、小西さんから直接現場から電話を受けていたことも含めて中間報告を説明。議員とのやりとりで、武田局長は口頭で、事務次官が「自衛官が、お前は敵だ、と言っていると小西議員から電話を受けた」と述べた答申書があることを説明。「国民の敵だとは言っていない」との防衛省の中間的な報告とは、齟齬がある面がヒアリングで明らかになりました。

 きょうは、50分前後の防衛省ヒアリングの中で、暴言調査に当たっている部署について、武田局長が「調べているのは統幕長です」と答え、議員から統幕のどこだと更問いを受けたときに「総務部の一佐の方です」と、一佐を「方」と呼んだことが、印象に残りました。

 防衛省は、ほとんどの社が政治部記者を1人だけ置いていますので、防衛省経験のある政治記者は中堅以上ということになります。武田局長は照れ隠しもあってか、終了後に、知っている政治部記者数人と「異動したの?」と新しい名刺を交換し合って、局長らしさを見せていました。

 一方、財務省の官房参事官は、名前は「柳瀬」さんということですが、ほとんど答えられないうえ、「必要ならばテレビ朝日からさらなる情報を求める」と各方面をけん制。かなり騒然としました。立民事務局から「代議士会の準備があるので終わってください」と声がかかり、水入りとなりました。

 共産党からは、両会合を通じて、本村伸子さん、防衛省のヒアリングは赤嶺政賢さん、財務省は畑野君枝さんが居ましたが、まったく違和感がありませんでした。

 小西さんに対する統幕一等空佐の問題は、中間報告をもらいましたが、ここまでの事実でもかなり、根深い、深刻な問題を含んでいます。これは改めて、連休中にでも、書きたいと思います。

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与党、中盤国会大苦戦も「働き方改革」の連休前審議入りになんとか成功、野党6党欠席のまま連休入り

2018年04月27日 15時35分43秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]衆議院第一議員会館地下1階の食堂で、五目かけご飯をいただきました。2018年4月27日、宮崎信行撮影。760円(税込み、2018年4月現在)。5月1日(火)2日(水)も、時間を短くしながらも営業しているようですよ、半苦笑。

 野党6党が衆参とも欠席で足並みをそろえる、という、おそらく5年か、それ以上ぶりの不正常国会のまま、連休をまたぐことが決まりました。第196回「働き方改革」通常国会は、与党が中盤大幅な苦戦を強いられながらも、連休前最終日に、「働き方改革法案」(196閣法63号)を衆議院本会議で審議入りさせ、委員会付託趣旨説明まで終えることに成功しました。TPP11承認案は本会議では既に審議入りしています。与党は、なんとか形だけ作って、後半国会へ。ただし、「麻生財務大臣辞任」「柳瀬首相事務秘書官証人喚問」「自衛官暴言事件」「セクハラ退職金」など、官邸・霞が関の息苦しさを味方につけている面も、野党6党にはありますから、後半国会は、ある日突然のハプニングで、大きく揺れる気配があります。

【参議院 平成30年2018年4月27日(金)】

 今週の参議院は、決算承認案、条約承認案、予算の実施状況の審議しかしていません。法案は1時間たりとも審議しない、連休前の一週間となりました。そのため、きょうの本会議は設定されませんでした。ただし、衆議院から送付された法案のうち、4本程度を、本会議で登壇して趣旨説明を聞くことにしており、連休明けの本会議は趣旨説明ラッシュとなりそうです。厚労委などは当初会期末ドタバタになりそうです。

【衆議院本会議 同日】

 「生活困窮者自立支援法及び児童扶養手当法など改正案」(196閣法20号)は採決の結果、起立総員で可決し、参議院に送られました。

 この後、「働き方改革一括改正法案」(196閣法63号)が趣旨説明され、審議入りしました。自民党の議員は、一言だけ、野党6党の欠席を批判しました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

  午前中は一般質疑。

 本会議散会後(本散後)、「働き方改革一括改正法案」(196閣法63号)がすぐに付託され、加藤勝信・厚労相兼内閣府担当相の趣旨説明がありました。就労機会を広げて、成長と分配の好循環を実現する法案だと強調しました。後半国会で質疑されます。

【衆議院文部科学委員会 同日】
 
 流会しました。

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