ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

首相「米朝首脳会談実現は最大限の圧力をかけた成果だ」と強調、与党だけで衆参予算委集中審議強行、野党6党の欠席戦術に国民の支持高まり、歩み寄りの機運全くない連休前攻防激化

2018年04月26日 22時34分12秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 連休入り前々日。最大の課題は、連休前に働き方改革法案が衆議院で審議入りできるか。

 これに先立つきょうは、野党6党の欠席路線への国民の支持が高まる中、自民党・公明党などは衆参両院で予算委員会集中審議を強行。衆参で野党の横串がささっていませんが、与党も衆では空回し、参では空回しせずと戦術が違いました。

 夜になって、メキシコがTPP11の国内手続きを終えたとのニュースが飛び込んできました。安倍首相は衆参単独過半数を持ちながら、他国に先を越されました。

【衆議院予算委員会 平成30年2018年4月26日(木)】

 午前8時40分という異例の早い時刻に設定。

 委員長は、野党6党に出席を働きかけた、としながらも、定刻にスタート。

 冒頭、安倍晋三首相(自民党総裁)の訪米報告。首相はトランプ大統領と来るべく米朝首脳会談で、事前のすり合わせをしたと強調。日米は連携し、北朝鮮に見返りを与えるべきではないと釘をさしたことを明らかにしました。首相は、「北朝鮮に最大限の圧力をかけた成果だ」と強調しました。

 この後、「外交等の集中審議」。

 自民党と公明党の質疑。

 その後、野党の時間が空回しとなります。月曜日の、参議院での、決算委員会(総理は入らず)では質問時間そのものを飛ばしましたが、衆議院予算委員会の一般質疑(総理入り集中審議)では、空回しをすることで、野党の欠席を浮かび上がらせるようなのかと思いましたが、そうではなかったようです。速記を止めて、それから数分で再開。理事間の協議で、質問時間を変えた、と説明。維新の杉本和己さんが「15分間だ」として、質疑。

 この後、午前11時3分前後から、立民の質疑時間に入りました。ここから、空回しするようです。

【参議院予算委員会 同日】

 野党6党が欠席のまま開会。委員長は「理事と事務方をして、出席を要請いたさせます」と語りました。これまで「事務方」と入れてましたでしょうか。理事が呼びに行ってないから、実態に合わせたのかもしれません。

 予算の実施状況に関する件の国政調査。「内外の諸情勢について」の集中審議。まず、首相が訪米報告。続いて、出席した会派の質疑がありました。

●参議院第1種常任委員会はありませんでした。

 連休前の週に、火曜日、木曜日とも第1種常任委員会が一つも開かれなかったのは異例。とにかく、働き方改革法案の衆議院での連休前審議入りを、与党が最も重視しています。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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Miyazaki Nobuyuki

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