4月に入り桜が散るとともに、世耕弘成・経済産業大臣への「吊るし」が降りだしたようです。日切れ指定だった「サンドボックス」の法案が衆議院本会議で趣旨説明と代表質問され、委員会に付託。参・経済産業委員会では、大臣として、今国会に臨む姿勢を演説しました。私は、今国会で2つの大義で、世耕大臣が答弁する法案を追い込むべきだと考えます。
(1)サンドボックスなど時限を区切った規制緩和はやらない方がいい。
(2)世耕参議院議員は、野党時に与党・民主党を散々いじめたから、参議院最大野党・民進党は、散った同志のためにも仕返しすべきだ。
この2つのまっさらな純な心で、クリーンで、オープンに世耕大臣を追い込むべきだと主張します。
【衆議院本会議 平成30年2018年4月3日(火)】
まず、衆議院情報監視審査会会長の、自民党の元防衛庁長官、額賀福志郎さんが「平成29年度情報監視審査会報告書」を説明しました。
続いて、「裁判所職員定員法改正案」(196閣法10号)が採決され、希望の党などの反対、自民党・公明党・立憲民主党などの賛成多数で可決し、参議院に送られました。
そして、「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)が一括して議題となり、世耕大臣が趣旨説明しました。代表質問では、サンドボックスの問題点などが指摘されました。但し、立憲民主党も、党として成長戦略がまとまっておらず、かつそもそも知見が弱い点も透けて見える状況もあり、二大政党政治の先行きはまだまだ難しいという実感を持ちました。法案の施行日は、各々の付則第1条で、3か月以内の政令日、半年以内の政令日となっています。
【参議院経済産業委員会 同日】
世耕大臣の所信を聞き、散会しました。常任委員会での大臣所信は経済産業委員会がラストでした。
【参議院国土交通委員会 同日】
出国税改め国際観光旅客税による歳入を、観光庁所管の歳出へと紐づけ特定財源化する、「外国人観光旅客税による国際観光振興法改正案」(196閣法4号)が採決され、「修正」議決すべしとなりました。自民党が「4月1日に施行する」との法文を「公布日に施行する」との修正案を提出しました。このため、本会議でも「修正」となることが確実で、衆議院に回付される見通しとなりました。
●参議院財政金融委員会
きょうは開催されませんでした。このため、歳入を定める、「出国税法案」(196閣法2号)は審議入りできていない状態が続きます。
【衆議院財務金融委員会 同日】
一般質疑がありました。火曜日のこの委員会の開催は異例だと思います。
【参議院外交防衛委員会 同日】
予備自衛官を雇用する企業への補助金を定めた、「防衛省設置法及び自衛隊法改正案」(196閣法25号)が趣旨説明されました。
【参議院厚生労働委員会 同日】
「駐留軍及び漁臨法5年延長法案」(196閣法14号)が趣旨説明されました。
【参議院内閣委員会 同日】
内閣が、さる3月6日、参議院に先に提出した、参議院先議法案である、「古物営業法改正案」(196閣法42号参先議)が、小此木八郎国家公安委員長から趣旨説明され、散会しました。参先議法案の審議入りは、今国会でこれが初めて。
【参議院農林水産委員会 同日】
参先議の、「生産緑地など都市農地の貸借円滑化法案」(196閣法43号参先議)が趣旨説明され、散会しました。
【参議院情報監視審査会 同日】
特定秘密保護法の施行状況にあたり、第三者(国)への提供をしない約束で情報提供するサードパーティールールについて、2月20日に続いて、上川陽子大臣への質疑がありました。特定秘密保護法国会(第185回臨時国会)での、森雅子大臣の答弁に不首尾な点があったとの指摘が続いています。特定秘密保護法と改正国会法をめぐっては、大野元裕・民進党参議院議員が、法案審議から施行にわたって一貫して参議院での審議をリードしています。
【衆議院総務委員会 同日】
一般質疑のみ。次回は、定例日である木曜日に開催することが委員長から発表され、散会しました。
【衆議院消費者問題に関する特別委員会 同日】
一般質疑がありました。福井照大臣の資質問題について、予算委につづき、希望の党の今井雅人さんが追及。今国会では法案審議があります。
【衆議院東日本大震災復興特別委員会 同日】
一般質疑がありました。
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Miyazaki Nobuyuki