【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

宮崎信行、「今国会の延長は無い説」「通常国会の1月4日召集は無い説」ともに的中

2018年12月10日 16時57分19秒 | その他

 宮崎信行が的中しました。

 一つは、第197回臨時国会について、「延長は無い説」

 これは4週前の週末だった、11月16日(金)付で「10日間程度の延長説も出ていますが、自民党幹事長らが、廃案を決断すべきでしょう。」と延長説の報道があることは承知しながらも、「説も出ていますが、」と逆説で否定。

 もう一つは、第198回通常国会が「1月4日に召集されない説」。これは、先行する報道を無視して、先週4日付で、「1月23日ないし29日召集説」を初めて報じ、それまでの一部報道「1月4日召集説」に全く言及しませんでした。

 このようにピタリ賞ということになりました。

 原稿依頼、お待ちしております。

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新進党結党24年目の今日、第197回臨時国会が閉幕 野党、国家戦略特区法廃案で気を吐くも、新規閣法成立率100%の異常国会

2018年12月10日 12時54分00秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

(暫定版、初投稿は11時20分)


 新進党結党から、24年目の今日。

 夕べのテレビでは、三億円事件から50年目でもあるようですが、24年が長いか短いか、ということについて議論しても、まったく不毛だということが分かりましたから、もうしません。ただ、12月10日が来るたびに新進党のことを思い出そうと思います。我が勢力は去年に続いて今年も野党第三会派。予想通り、どうにもならない。尊敬する岡田克也さんも「二大政党という言葉は使わない」ということで、政権交代可能な政治を志しつつも、「こうなったら一度焼け野原になればいい」などと本末転倒なことも考え始めています。平成6年政治改革4法ができた暦年にできた政党が新進党なので、政党助成法と小選挙区比例代表並立制法の2つの法律の受け皿に過ぎなかったとでも考えれば、あきらめもつきます。とにもかくにも、日本をあきらめない、ということを最重視しながら、政権交代ある政治のやり方を模索していくしかありません。

 第167回臨時国会から、第198回通常国会まで、32回次にわたり途切れることなく国会傍聴記を書いてきましたが、間違いなく、最低最悪の国会でした。それをどう表現したらいいのか。どうにもならないとしか言いようがありません。一つだけ吐き捨てれば、旧民主党支持者の私の方が、自民党支持者のお前らより、良い生活しているぞ。それはなぜか。というしかありません。政治というのは不条理を抱え込めるようになってから、面白くなります。その不条理が、自分の生活は十分満足の行く水準だ、というプラスの方向の不条理なのだから、まあいいかといったところです。あきらめないのが肝要です。

【衆議院地方創生に関する特別委員会 平成30年2018年12月10日(月)】

 議長が当委員会に付託していた、「国家戦略特区法改正案」(196閣法57号)の閉会中審査の処理が、されませんでした。よって、この法案は完全に廃案になりました。今年政府が提出した法案の中で、野党が完全廃案に追い込んだ唯一の法案となりました。安倍晋三首相・片山さつき地方創生相が来月からの第198回通常国会への新しい法案の提出を明言していたため、首相側近で国対畑の松野博一特別委員長が廃案にする考えだったと思われます。午後の本会議の後、確定。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「移植に用いる臍帯血バンクの適切な推進に関する法律案」(197参法74号)と「脳卒中・循環器病対策基本法案」(197参法75号)が、各々、石田昌宏・参議院厚生労働委員長(看護師の組織内)から趣旨説明されました。ともに、質疑、討論はなく、直ちに採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。午後の本会議を経て、成立。ホームページを検索すると、ていねいに運動をしてきた団体の方がいますので、ほっと一息といったところでしょうか。きょうを逃すと、早くても来年4月以降というところでした。

【衆議院内閣委員会 同日】
 
「成年被後見人の権利の制限の適正化のための一括改正法案」(196閣法56号)を継続審議(閉会中審査)とすることを決めました。政府提出法案、閣法で、唯一年を越し、第198回通常国会(2019年1月から)の議題になります。審議入りは早くても、来年3月下旬以降となります。賛否については、野党にも大きな異論はないと思われますが、時間切れとなりました。しいて誰か一人悪者にするならば、加計理事長のせいだ、といったところでしょう。

【衆議院憲法審査会 同日】

 まず、先々週の開会を念頭に置いたと思われますが、森英介会長がおよそ2分ほどの口上で、「結果として円滑な運営ができなかったことを遺憾に思います」と発言しました。この後、「日本国憲法改正手続きに関する国民投票法改正案」(196衆法42号)を閉会中審査にすることを、立憲・国民などが反対し、自民・公明・未来日本が賛成して、賛成多数で継続審議にすることに決めました。ここでの賛否は法案の内容そのものの賛否ではありません。各委員会では、このほかの立憲、国民などの議員による議員立法も閉会中審査・継続審議の取り扱いとなりました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 先週6日(木)に、与党・自民党の遠藤利明さんらが提出した「学校教育の情報化の推進に関する法律案」(197衆法13号)を閉会中審査にすることにしました。

【衆議院決算行政監視委員会 同日】

 会期末処理の後、柳麻理・新会計検査院長と、プロパーから昇格した、岡村肇検査官が就任あいさつをしました。

【衆議院法務委員会 同日】

 今国会の主戦場となりましたが、会期末処理は定刻通り始まり、和やかに散会しました。

【衆議院本会議 同日】

 「移植に用いる造血管細胞の適切な提供の推進に関する法律を改正する法律」(197参法74号)と
 「脳卒中・循環器病対策基本法」(197参法75号)が、全会一致で可決し、成立しました

【参議院本会議 同日】

 特定秘密保護法国会から5年。中曽根弘文・情報監視審査会長が1年間の報告。続いて、北方領土問題に関する請願。その後、一般質疑の対象である国政調査要求のみを、継続として、散会しました。

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国家戦略特区法改正案は第197回臨時国会で完全廃案→逆に、第198回通常国会で首相・地方創生相らの「公約」実現で提出か

2018年12月10日 10時55分55秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 小泉純一郎・安倍晋三自民党政権で、新自由主義と「お友達優遇」の核弾頭となってきた、構造改革・国家戦略特区を「合法化」する、

 「国家戦略特区法改正案」(196閣法57号)が、完全な廃案になりました。

 第197回臨時国会の会期末のきょう平成30年2018年12月10日(月)、安倍首相の最側近で国対畑の松野博一・前文科相が特別委員長をつとめる、衆議院地方創生に関する特別委員会が、議長から付託されていた同法案について、「閉会中審査にすることを議長に求めること」を決議せずに、散会しました。

 これにより、衆参単独過半数を占める、自民党政府が提出した特区法改正案が、国会の力により廃案となりました。

 この法案には、トヨタ自動車などが要望していた、自動運転自動車開発のためのデータ集めで、自動運転車が走れる道路交通法の合法的な例外となる特区などが盛り込まれていましたが、完全廃案となりました。

 一方、今秋、安倍晋三首相と片山さつき地方創生相は、来月から始まる第198回通常国会に、新しい法案を提出することを明言していました。このため、首相と地方創生相の「公約」は実現しそうです。

 これにより、平成30年2018年に自民党政権が提出した法案のうち、「国家戦略特区法改正案」(196閣法57号)は廃案となりました。もう一つ、「成年被後見人の権利の制限の適正化のための一括改正法案」(196閣法56号)は、衆議院内閣委員会で、「閉会中審査にすることを議長に要請する」ことで一致。午後の本会議の後、いったん議長に戻され、来月の通常国会冒頭に、衆議院先議として内閣提出法案になります。
 
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