【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

政投銀社長「2兆円超の融資のご期待額でリーマンショックを上回る勢い」で政投銀5年延長法案が審議され可決

2020年04月22日 13時12分24秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]衆議院第二議員会館の皇居から見て裏側、4年前2016年撮影。

 もともと国会に提出されていた「株式会社日本政策投資銀行法5年延長法案」(201閣法24号)が2時間審議され、委員会を通過しました。

【衆議院財務金融委員会 令和2年2020年4月22日(水)】

 「株式会社日本政策投資銀行法5年延長法案」(201閣法24号)が審議されました。

 自民党の勝俣孝明さんの質問に対して、参考人として答弁した渡辺一・政投銀社長は、「危機対応業務では、きのう時点で融資のご期待額は2兆円を超える勢いで、リーマンショックを上回る勢いかなあと感じています」と語りました。

 政投銀社長は「直接の関連を受けている観光産業、航空産業のみならず、サプライチェーンへの影響が出てきている製造業からも相談を受けている」と答弁しました。「航空産業」の具体的な社名などには触れませんでした。

 共同会派の桜井周さんは、関連して「日本政策金融公庫の融資について、インターネット申し込みをした人が、窓口で申し込んだ人よりも後回しにされているのではないかとの疑念を持っている」動きがあることを紹介しました。

 各党の賛否を述べる「討論」では、共産党の清水忠史さんが「政投銀が民間銀行が担わないからといってリスクマネーを供給し続けることは反対だ」としました。

 採決の結果、共産党反対、自民党、公明党、野党共同会派、維新の賛成多数で可決すべきだと決まりました。次の本会議で可決し、参議院に送られます。

 「政投銀を廃止する日を、令和8年3月31日まで延長する」とするこの 法案は、政府が従来のスケジュール通り2月25日(火)に国会に提出し、4月10日(金)にこの委員会で説明されました。しかし、与野党国対が「ソーシャルディスタンス」をとるための開催委員会絞り込みに合意したので、12日ぶりに開かれました。質疑はわずか2時間コース。配分は自民党30分、野党共同会派75分、共産10分、維新10分という与野党理事の話し合いの成果がにじみ出た時間割となりました。

【野党国対委員長会談 同日】

 延長するかしないかの選択を5月6日に迫られる、新型コロナ対策特別措置法による緊急事態宣言。ゴールデンウィーク中に、首相や担当相が、衆参の議院運営委員会で説明するよう求めることで野党の考えが一致しました。

【与野党国対委員長会談 きのう】

 補正予算案については、来週月曜4月27日に、衆参の本会議で財政演説を聞き、すぐに代表質問。28日(火)に衆議院予算委員会。29日(祝)に衆予、衆本、参・予算委員会で審議。30日(木)に参・予算委で審議し、参議院本会議で可決し成立させるはこびで合意しました。

【衆議院議院運営委員会理事会 同日】

 今後の本会議の日程。

【参議院 同日】

 ありません。

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