【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【4/27】第1次補正予算案が審議入り、日教組ふんぞり返る、維新の歳費2割カットに賛成

2020年04月27日 18時24分09秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[画像]歳費2割カットに賛成討論をする維新の東徹さんら、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 いろいろな動きがありました。西村康稔大臣のところの内閣官房の室から新型コロナウイルス感染者が出たため大臣が自宅隔離されましたが、きょうから出席。2週間かかるんじゃなかったっけ。日本銀行が上限80兆円枠を外しましたが、これまでもペースは縮小しており(ステルス・テーパリング)雨宮副総裁ら日銀貴族が透明にやるかどうか見守りたい。きのうのNHK日曜討論ではタムトモこと共産党の田村智子副委員長が「病院が6月にも潰れる」と指摘。調べて知ったのですが、病院というものは固定費の3か月程度しか現預金を持っていないもので、社会保険組合から受け取る債権を入れても6か月程度。この過程で知りましたが、現在日本最大のクラスター(感染集団)となった「永寿総合病院」を経営する法人は「公益財団法人ライフ・エクステンション研究所」というようで、正直うさんくさい名前ですね。この先も倒産を恐れて院内感染そのものを隠す病院が出てきそうだからこそ、早めに手当てをしてほしい。

【衆議院本会議 令和2年2020年4月27日(月)】
【参議院本会議 同日】


 「議員歳費2割カットの歳費法改正案」(201衆法8号)が採決。1年間。衆参とも全会一致で可決し、成立しました。

 「令和2年度第1次補正予算案」が提出され、麻生太郎財務大臣が財政演説。速やかに代表質問が行われました。補正後の一般会計は128・3兆円。
30日(木)に成立へ。

【衆議院予算委員会 同日】

 参議院本会議散会後に、「令和2年度第1次補正予算案」が趣旨説明されました。衆議院予算委員会では枝野幸男さん、玉木雄一郎さんらが質問します。早くも第2次補正予算案の編成が浮上しています。

【参議院議院運営委員会 同日】

 維新が提案してきた「歳費を当分の間2割カットする歳費法改正案」(201参法6号)が衆議院提案の「歳費を1年間2割カットする歳費法改正案」(201衆法8号)と合わせ技で審議されました。

 10年前から「二世府議の集まり」と揶揄されてきた維新で組織・選挙をつくり、橋下徹大阪府知事・市長の実績を支えてきた、東徹さん。趣旨説明、答弁、討論と張り切りました。衆院側からは岸信夫さんが「参院の定数増と自主返納とは関係ない」と衆法8号について答弁しました。東さんは「歳費の自主返納月7・7万円は自民、公明、維新はしているが応じていない会派がある」と批判しました。

 東さんの討論では、日教組関係の斎藤義隆・議運委筆頭理事がふんぞり返るシーンがありました=冒頭の画像=。第一委員会室でこんなにふんぞり返った筆頭理事など見たことがありません。大学野球出身でさわやかな教員イメージの斎藤さんの正体見たりというところでしょう。もちろん教員の給料を突如2割カットするなんていうことはないですよ。何のお金かの教育が日本にはもっと必要だと考えています。

 採決の結果、衆法8号を全会一致で可決すべきだと決まりました。てっきり立憲民主党は反対するのかと思いきや、意外にも賛成しました。討論でなんかしゃべれば分かったのですが、何も発言しなかったので、なぜ賛成するのか、反対するのかも分かりません。

【議案 きょう】

 このほか「新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための国税関係法律の臨時特例に関する法律案」(201閣法たぶん54号)も提出されました。特別融資の金銭消費貸借契約書に印紙を貼らなくていい非課税の措置などを盛り込んだ法律案。木曜日成立のはこび。公布日に施行。

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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki

歳費2割カット法案が衆議院を通過

2020年04月27日 13時06分36秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]六本木ヒルズから見た衆議院赤坂議員宿舎、宮崎信行撮影。

 国会議員の歳費を一律2割カットする歳費法改正案が衆議院議院運営委員長から提出され、全会一致で可決しました。

 陰湿な日本人。統一地方選から1年。政治活動歴28年で、議員との人間関係が濃い私は、デフレ不況のおり、高すぎる議員報酬(地方議員は歳費とは言わない)で、初当選した新人の父親が奢り、現職の親が奢り落選する両パターンを見ました。落選した現職の親は白髪が増えました。うんざりです。配偶者間は民法上の相互扶助義務がありますが、議員の親に法的地位はありません。天皇陛下と上皇陛下ではありません。以前、議員宿舎で担当する議員の隣が大臣で、なぜか子供の泣き声がしてことがありましたが、その人は、東大法学部卒でNTT社員の女性でした。議員の父親とか、議員の20代後半の経済的に自立できていない娘とか、「解散なんてとんでもない」とか余計なことを言わないでいただきたい。うんざりです。そろそろ出るとこ出ます。

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