第3次補正予算案が衆議院を通過しました。あすは午前8時45分から参議院予算委員会で、午前9時頃から午後5時頃までテレビ中継がありそうです。このほか、補正予算案関連の4法案も衆議院本会議で採決。最近は「経済官庁」化してしまった文部科学省関連法案も審議。
【衆議院本会議 令和3年2021年1月26日(火)】
設定は午後5時で、その後午後7時とされ、さらに遅れて午後7時10分から始まりました。
「第3次補正予算案」は立憲、共産、国民が反対し、自民、公明、維新が賛成して可決しました。参議院に送付。
補正で、税収をあらかじめ減額補正したために必要になる「地方交付税法改正案」(204閣法1号)。携帯電話の5G開発を支援する基金に300億円を積む「国立研究開発法人情報通信研究機構法改正案」(204閣法2号)。
次に「令和元年度決算剰余金の財政法6条の特例に関する法律案」(204閣法3号)。
そして博士後期課程など大学ファンドとして5000億円を積む「国立研究開発法人科学技術振興機構法改正案」(204閣法5号)。
各々、賛成多数で可決し、参議院に送られました。あさって成立の公算。
【衆議院予算委員会 同日】
「第3次補正予算案」の審議は合計3日目で、そのうち基本的質疑2日目。その後、締めくくり質疑が行われ採決されました。
まず、立憲民主党の篠原孝さんが「我が盟友、羽田雄一郎参議院議員をうしなった」として「非常に抑えた人だったから、(PCR検査の順番待ちだと聞いて)じゃあしかたないやとがまんしたのではないか」とし「上級国民と言われているのかもしれないが、実際には検査もしてもらえない」と、東京都内のPCR・抗原検査の拡充を求めました。
辻元清美さんは、病院やホテルの清掃に自衛隊にお願いできないかという状況にあると語りました。これ、私の目撃談を思い出しました。1995年の統一地方選後半戦で、私は21歳ながら尾名高勝区議候補(同年から6期24年)の電話作戦部隊長をしていましたが、練馬駐屯地から出たと思われれる化学防護隊の除染車がサイレンを鳴らして川越街道を走っていきました。誰もが過去に見たことがない光景。これは、その1か月前の地下鉄サリン事件を模倣した横浜駅での愉快犯があり、神奈川県知事の災害派遣要請に基づくものでした。こういう除染車に出て行ってもらう選択肢もあると思います。
委員室に戻って、本多平直さんはアキタフーズ・鶏卵問題で、「西川公也前内閣官房参与をなぜ菅総理は続投させたのか。上司は総理しかいない」と調べるよう働きかけました。養鶏の経費が上がると思われる国際基準思うと、アニマルウェルフェアに関して本多さんはある程度必要性があるとの認識を示しました。そのうえで、現在の事務次官らが会食に参加したことについて、本多さんは「当時の吉川貴盛大臣に呼ばれたら、事務次官も参加せざるをえないかもしれないが、手土産ももらっている。代表は、しょっちゅう現金を渡す人だから、自民党にも流していないかみると、政務官も含めて書き忘れた、と2つ報告書を訂正している」とし、今後も追及していく方針を明かしました。ところで、野上農相が「佐藤公治議員に対する答弁」と紹介しましたが、広島選出の佐藤さんですが、その議事録を見ると、アニマルウェルフェアが必要だとの方向性での質問でした。
大西健介さんは「シフトが未定だから、休業手当を払う必要がないという企業」について。奥野総一郎さんは「カーボンニュートラルに2兆円の基金が積まれているのは補正でやるべきでない」としました。共産党の笠井亮さん、宮本徹さんは労働問題。維新の馬場伸幸さんの質問に対して、河野太郎担当相は、ワクチン接種に関するすべての予算を国費で持つと明言しました。国民民主党の玉木雄一郎さんも質問しました。
この後、2分遅れで、締めくくり質疑へ。自民党は橋本岳さん。ちなみに、自見はなこさんは昨年11月25日に質問しており、3期生は不倫で一発アウトでクビを切られ、政治生命もほぼたたれるのに、世襲の議員で医師会の有力支援議員は不問に付されるのがダブルスタンダードに感じます。橋本さんは緊縮脳で「補正後175兆円となり、当初より1・7倍になった」と語り、麻生太郎財務相は「マーケットの信用を得続けているがきちんと態勢を立て直す」とし「構造的な国難は少子高齢化であり、全世代型社会保障を実現する」とカモフラージュ。川内博史先生の問いに、尾身茂会長は「責任と権限をもっと一元化されるべきだった」と首相を批判しました。そのうえで、川内先生は「民間の調べでは、女性90万人ぐらいが支援の外で困窮している」としました。民間の調べでは、女性の5%ほどが潜在失業者として支援策から漏れている可能性もあります。
5分遅れほどで、質疑終局。立憲と共産、維新、国民の3つの組み替え動議が出ました。どの組み替え動議も、コロナに振り向けろというものであり、規模感として橋本さんが問題視した「175兆円」に反対する政党は無いようです。
採決の結果、政府原案が立憲、共産、国民の反対、自民、公明、維新の賛成多数で可決すべきだと決まり、本会議に緊急上程されました。
【衆議院総務委員会 同日】
まず前回質疑を終えていた「地方交付税法改正案」(204閣法1号)が採決され、共産反対、自民・公明・立憲・維新などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
次に「情報通信研究機構法改正案」(204閣法2号)が武田総務相から趣旨説明され、2時間の質疑の後、共産反対、自民・公明・立憲などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
次回の開催は未定。ところで、国民民主党の会派に所属する岡山1区の高井崇志さんが、予算委、総務委、本会議で大活躍。高井さんについても、なぜ警視庁新宿警察署許可営業のお店に行ったら、無所属にされるのか判然としないところがあります。ぜひ衆院選で挽回するチャンスをえてほしいところです。
【衆議院文部科学委員会 同日】
向こう10年間を念頭に、今次補正で5000億円の大学ファンド基金を積む、「科学技術振興機構法改正案」(204閣法5号)が趣旨説明・質疑・採決され、共産反対、自民・公明・立憲などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【衆議院財務金融委員会 同日】
「令和元年度決算の剰余金の財政法6条の特例法案」(204閣法3号)が趣旨説明・質疑・採決され、立憲・共産反対、自民・公明などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【衆議院議院運営委員会 同日】
本会議の段取りのほか、今週は日銀審議委員、NHK経営委員を含む国会同意人事案が提示されました。
【参議院 同日】
なし。
【修正協議】
「新型コロナ特措法・感染症法・検疫法改正案」(204閣法6号)の修正協議が常任委員長控室で行われました。松本剛明、菅原一秀、今井雅人、長妻昭4氏の、自民・立憲の内閣・厚生労働委員会筆頭理事が話し合いました。冒頭、両党の国対委員長が立ち会い、退席したようです。
●あす以降の予定
あすは8時45分から参議院予算委員会。トップバッターは立憲民主党の徳永エリさんで「若い世代の感染を減らす政府の具体策」「20日に出された尾身会長のメッセージの意図」「2月7日にGoToトラベルを再開するのか」などと質問。蓮舫さんは「三菱電機の22円落札」について。
参議院総務委員会も開かれますが、ひょっとすると衆議院とは違う順で付託・質疑されるかもしれません。
あさって補正予算成立のはこび。そして金曜日(1/28)の衆議院本会議で「コロナ特措法・感染症法・検疫法改正案」(204閣法6号)の趣旨説明と代表質問が行われる方向。
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【衆議院本会議 令和3年2021年1月26日(火)】
設定は午後5時で、その後午後7時とされ、さらに遅れて午後7時10分から始まりました。
「第3次補正予算案」は立憲、共産、国民が反対し、自民、公明、維新が賛成して可決しました。参議院に送付。
補正で、税収をあらかじめ減額補正したために必要になる「地方交付税法改正案」(204閣法1号)。携帯電話の5G開発を支援する基金に300億円を積む「国立研究開発法人情報通信研究機構法改正案」(204閣法2号)。
次に「令和元年度決算剰余金の財政法6条の特例に関する法律案」(204閣法3号)。
そして博士後期課程など大学ファンドとして5000億円を積む「国立研究開発法人科学技術振興機構法改正案」(204閣法5号)。
各々、賛成多数で可決し、参議院に送られました。あさって成立の公算。
【衆議院予算委員会 同日】
「第3次補正予算案」の審議は合計3日目で、そのうち基本的質疑2日目。その後、締めくくり質疑が行われ採決されました。
まず、立憲民主党の篠原孝さんが「我が盟友、羽田雄一郎参議院議員をうしなった」として「非常に抑えた人だったから、(PCR検査の順番待ちだと聞いて)じゃあしかたないやとがまんしたのではないか」とし「上級国民と言われているのかもしれないが、実際には検査もしてもらえない」と、東京都内のPCR・抗原検査の拡充を求めました。
辻元清美さんは、病院やホテルの清掃に自衛隊にお願いできないかという状況にあると語りました。これ、私の目撃談を思い出しました。1995年の統一地方選後半戦で、私は21歳ながら尾名高勝区議候補(同年から6期24年)の電話作戦部隊長をしていましたが、練馬駐屯地から出たと思われれる化学防護隊の除染車がサイレンを鳴らして川越街道を走っていきました。誰もが過去に見たことがない光景。これは、その1か月前の地下鉄サリン事件を模倣した横浜駅での愉快犯があり、神奈川県知事の災害派遣要請に基づくものでした。こういう除染車に出て行ってもらう選択肢もあると思います。
委員室に戻って、本多平直さんはアキタフーズ・鶏卵問題で、「西川公也前内閣官房参与をなぜ菅総理は続投させたのか。上司は総理しかいない」と調べるよう働きかけました。養鶏の経費が上がると思われる国際基準思うと、アニマルウェルフェアに関して本多さんはある程度必要性があるとの認識を示しました。そのうえで、現在の事務次官らが会食に参加したことについて、本多さんは「当時の吉川貴盛大臣に呼ばれたら、事務次官も参加せざるをえないかもしれないが、手土産ももらっている。代表は、しょっちゅう現金を渡す人だから、自民党にも流していないかみると、政務官も含めて書き忘れた、と2つ報告書を訂正している」とし、今後も追及していく方針を明かしました。ところで、野上農相が「佐藤公治議員に対する答弁」と紹介しましたが、広島選出の佐藤さんですが、その議事録を見ると、アニマルウェルフェアが必要だとの方向性での質問でした。
大西健介さんは「シフトが未定だから、休業手当を払う必要がないという企業」について。奥野総一郎さんは「カーボンニュートラルに2兆円の基金が積まれているのは補正でやるべきでない」としました。共産党の笠井亮さん、宮本徹さんは労働問題。維新の馬場伸幸さんの質問に対して、河野太郎担当相は、ワクチン接種に関するすべての予算を国費で持つと明言しました。国民民主党の玉木雄一郎さんも質問しました。
この後、2分遅れで、締めくくり質疑へ。自民党は橋本岳さん。ちなみに、自見はなこさんは昨年11月25日に質問しており、3期生は不倫で一発アウトでクビを切られ、政治生命もほぼたたれるのに、世襲の議員で医師会の有力支援議員は不問に付されるのがダブルスタンダードに感じます。橋本さんは緊縮脳で「補正後175兆円となり、当初より1・7倍になった」と語り、麻生太郎財務相は「マーケットの信用を得続けているがきちんと態勢を立て直す」とし「構造的な国難は少子高齢化であり、全世代型社会保障を実現する」とカモフラージュ。川内博史先生の問いに、尾身茂会長は「責任と権限をもっと一元化されるべきだった」と首相を批判しました。そのうえで、川内先生は「民間の調べでは、女性90万人ぐらいが支援の外で困窮している」としました。民間の調べでは、女性の5%ほどが潜在失業者として支援策から漏れている可能性もあります。
5分遅れほどで、質疑終局。立憲と共産、維新、国民の3つの組み替え動議が出ました。どの組み替え動議も、コロナに振り向けろというものであり、規模感として橋本さんが問題視した「175兆円」に反対する政党は無いようです。
採決の結果、政府原案が立憲、共産、国民の反対、自民、公明、維新の賛成多数で可決すべきだと決まり、本会議に緊急上程されました。
【衆議院総務委員会 同日】
まず前回質疑を終えていた「地方交付税法改正案」(204閣法1号)が採決され、共産反対、自民・公明・立憲・維新などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
次に「情報通信研究機構法改正案」(204閣法2号)が武田総務相から趣旨説明され、2時間の質疑の後、共産反対、自民・公明・立憲などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
次回の開催は未定。ところで、国民民主党の会派に所属する岡山1区の高井崇志さんが、予算委、総務委、本会議で大活躍。高井さんについても、なぜ警視庁新宿警察署許可営業のお店に行ったら、無所属にされるのか判然としないところがあります。ぜひ衆院選で挽回するチャンスをえてほしいところです。
【衆議院文部科学委員会 同日】
向こう10年間を念頭に、今次補正で5000億円の大学ファンド基金を積む、「科学技術振興機構法改正案」(204閣法5号)が趣旨説明・質疑・採決され、共産反対、自民・公明・立憲などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【衆議院財務金融委員会 同日】
「令和元年度決算の剰余金の財政法6条の特例法案」(204閣法3号)が趣旨説明・質疑・採決され、立憲・共産反対、自民・公明などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。
【衆議院議院運営委員会 同日】
本会議の段取りのほか、今週は日銀審議委員、NHK経営委員を含む国会同意人事案が提示されました。
【参議院 同日】
なし。
【修正協議】
「新型コロナ特措法・感染症法・検疫法改正案」(204閣法6号)の修正協議が常任委員長控室で行われました。松本剛明、菅原一秀、今井雅人、長妻昭4氏の、自民・立憲の内閣・厚生労働委員会筆頭理事が話し合いました。冒頭、両党の国対委員長が立ち会い、退席したようです。
●あす以降の予定
あすは8時45分から参議院予算委員会。トップバッターは立憲民主党の徳永エリさんで「若い世代の感染を減らす政府の具体策」「20日に出された尾身会長のメッセージの意図」「2月7日にGoToトラベルを再開するのか」などと質問。蓮舫さんは「三菱電機の22円落札」について。
参議院総務委員会も開かれますが、ひょっとすると衆議院とは違う順で付託・質疑されるかもしれません。
あさって補正予算成立のはこび。そして金曜日(1/28)の衆議院本会議で「コロナ特措法・感染症法・検疫法改正案」(204閣法6号)の趣旨説明と代表質問が行われる方向。
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