【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

立憲、統一教会解散権行使を文化庁に質問へ、午後1時から緊急で「第50回国対ヒアリング」開催へ

2023年09月04日 09時23分28秒 | その他
 立憲民主党はさきほど、きょう(2023/9/4)の午後1時から「第50回統一教会国対ヒアリング」を行うと急遽発表しました。

 「統一教会の宗教法人法81条にもとづく解散権の東京地裁への請求」について、政権の内部に統一教会をつぶすべきだとの「強硬論」が浮上しているという一部報道が背中を押したとみられます。

 会合には、文化庁、消費者庁、警察庁、法務省が出席し、文化庁が「統一教会に対する過料と解散請求について」を答弁することになっています。一連の報道後で、文化庁の最も早い取材対応になるかもしれません。

 一貫してリードしてきた、ジャーナリストの鈴木エイトさんから「統一教会に関する最新の状況について」教えてもらう予定。

 被害者の元2世信者で30代の「もるすこさん」(仮名)が多額献金被害を吐露。また、果樹園を1億円で売った長野県の「中野さん」(仮名)も登場。初期から声をあげてきながらも、奥さんから上京を妨げられることが多い高知の橋田さんは「ズーム」で参加。

 質問権に答えない行政罰過料と、解散請求に焦点があたっています。が、立憲ヒアリングは、全国統一教会被害対策弁護団の阿部克臣弁護士から「統一教会への集団交渉や返還請求と財産保全の必要性」についてもヒアリングをします。解散より先の倒産・財産保全に向けた議論もはじまることになります。

 会合はマスコミフルオープンですが、顔出しNGの方がいるので、党本部、各種媒体とも動画配信はありません。

 当サイトは都合により、この時間帯で現地取材はできませんので、各報道でご確認ください。

 以上です。

【閣法】「大麻取締法の改正案や特例法案」を次の国会に提出へ、政府が医療用大麻解禁方針、「大麻から製造された医薬品」を禁じる本則第4条などを改正か、7年前の参院選直後に「元女優逮捕」でも話題に

2023年09月04日 06時31分02秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]橋本岳元厚労副大臣と自見はなこ元厚労政務官の結婚の祝いに訪れた加藤勝信厚生労働大臣、きょねん2022年12月、都内で、宮崎信行撮影。

 政府が、医療用大麻解禁のための「大麻取締法改正案や特例法案」を次の国会に提出する方針であることが分かりました。

 厚労省麻薬取締部や県警が所管する「大麻取締法」(昭和23年)は、その第4条の禁止行為で「大麻から製造された医薬品を施用し、又は施用のため交付すること」「大麻から製造された医薬品の施用を受けること」を掲げています。これらを解禁する法案となりそうです。

 先の国会で「マイナ保険証」「かかりつけ医登録」など医師会が消極的な法律が通ったため、医師会が長年要望していた政策を実現させようという思惑があるのかもしれません。

 2016年の参院選の東京選挙区で、元女優が「新党改革」公認で「医療用大麻解禁」を公約にして立候補。公示後は党首に対して「代表、これも大麻なんですよ」と会話する場面がニュースで報じられました。街頭演説会の聴衆から「テレビでよく見ていた時より浅黒くて痩せているように見える」「時々体が震えているように見える」との趣旨の評判がたちました。落選。数か月後に田園地帯で共同生活していた男性らと「所持の現行犯」で逮捕・起訴され、執行猶予付きの有罪となりました。刑事事件として「カミングアウト」「アウティング」となりました。共同生活者と報じられたうち、残り1人の男性は元参議院議員ですが、この人だけは逮捕・立件されませんでした。

 筆者は二十年来、国会閉会中に東京地裁で刑事裁判を暇つぶしで傍聴していますが、直近では20歳前後の日本人男性の被告人の割合が増えているように感じます。先日の公判では、大麻だけを1年以上使用してから「大丈夫だ」と思い、その後は、LSD、コカイン、覚せい剤の使用へと次々に手を広げた被告人が反省の弁を述べていました。本人の健康、意思を「売人」は分かるようです。麻薬中毒の多くは、大麻から始まっており、国会で論戦となった場合は、国会図書館が調べた海外の立法例を踏まえて、与野党ともに隠しごとと煽りのない議論が期待されます。

 以上です。