【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也立憲幹事長、首相の改造後の政治日程言及の不自然さ指摘「補正予算案を国会に出すのが11月になってしまう」からその前の解散を警戒

2023年09月19日 20時45分00秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]記者会見で珍しく笑顔を見せた岡田克也さん、きょう2023年9月19日、宮崎信行撮影。

 ニュース7のトップになったように、東京駅八重洲口すぐの「東京建物」の再開発地区で建設中の51階建てのクレーンから外れた鉄骨が7階から3階に落下。2名亡くなりました。

 SNSで「現場猫案件」と呼ばれ、現場での労働災害について世間に知らせようとの動きが広がっています。

[写真]事故が起きた東京建物の再開発地区で取材する報道陣、きょう、宮崎信行撮影。

[写真]左に映る東京駅の「大丸百貨店」の隣となる事故現場、きょう、宮崎信行撮影。

 9月19日になっても、摂氏33度。現場の疲労もピークでしょう。同じ制服を着て現場の作業車の出入りをさばく係の人には「明日は我が身」という感じはありませんでした。

 私は11月18日の日大二高同窓会に向けて頑張っていますが中央線沿線と比べると山手線沿線は段違いのバブル。都市計画法などの地方創生特区のせいでしょう。選挙のため100日間で14回通った東急東横線沿線とも段違い。アベノミクスで潤ったのは山手線沿線だけという皮肉な結末となりました。

 様々な疲弊があるなか、国会は長い夏休みとなっています。が、個別の選挙区は厳しく、きょうはある政策担当秘書が中堅現職が構図の変化で弱気になっているから、今週後半は上京するから、「宮崎さん相談に乗ってあげてくださいよ」とのことでした。4月9日の第19回統一地方選前半戦で公認漏れの大野トモイ現職を8位で叩き込めたことで、私の思惑通り「選挙の殿様」伝説が波及したようです。困難な局面だからこそ、立憲民主党とともに未来に驀進していきます。

 岡田幹事長は、先週の岸田文雄首相の改造後の会見で不自然な日程があるとして、だまし討ち解散に警戒するよう呼びかけました。この不自然に日程は私も指摘しているところです。
 
 岡田さんは「経済対策を今月内に指示し、来月10月中に取りまとめることを明言したことから、補正予算案の編成は11月と考えられ、ずいぶんゆっくりとした印象だ」と不自然さを指摘。そのうえで「場合によっては経済政策だけ打ち出し、その段階で解散をするのでは」と勘繰りました。もちろん、「現在の支持率では簡単に解散はできないと思われるが、十分警戒が必要だ」とひきしめ、選挙対策を加速するかまえをみせました。

 大串博志選対委員長らは、やみくもな擁立よりも、小選挙区ごとの区割り・経緯・事情を配慮した対策を心がけています。一方、日本維新の会も擁立のペースが落ちてきました。また、維新は自民党票を削るからウェルカムだという小選挙区勝ち上がり立憲現職も多いです。

 会見ではこのほか、物価高について、岡田さんは「経済対策はこれからしっかりフォローしていきたいというふうに思いますが。例えば地元などを回っておりましてもいろんな意見が出てきます。目の前の物価高、それによる生活苦ということに対する対応。それから、もう少し先々を見たときに、エネルギー価格の高騰に対して省エネルギー・自然エネルギー導入が効率的な解決に繋がるんだろう」と語りました。自民党内に新藤義孝経済財政相を中心に15兆円から数十兆円の規模にすべきだとの声があることについて「バラマキバラマキで、そのあとに、解散総選挙するんじゃないかと思っています。もしそうだとすればそれは全く国民に説明責任を果たさない」として、コロナ禍後の財政民主主義のゆがみを嘆きました。

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【会話をお控えください】異次元の量的金融緩和がたどりついた現在、常識の土壌の崩壊で日本語での会話が通じなくてストレスを感じています。私・宮崎信行は、高卒の両親が実業で成功をおさめ、山手線沿線地主になった後から生まれており、人間の立場で相対評価されたり、疑問形で話しかけられたりした経験に乏しいです。表向きの言葉遣いは丁寧ですが、裏では、言葉の暴力で財産虞犯者を威嚇するようしつけられたので粗暴な面もあります。日本雑誌協会の役員を出している社の媒体のインタビューは受けていますが、講演、勉強会講師などの依頼はお断りします。記者会見場、議員会館パブリックスペース、街頭演説会場でのお声掛けやファンレターの送付もとっさに反応できませんからお控えください。歳費ゼロの宮崎信行に国民と分かりやすく会話する責務はありません。
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盛山文科相が立憲幹部・岡田克也さんに唐突に就任挨拶、直前の会見の「大臣になったら当然統一教会との関係の説明責任」に反応か、「三重の義兄弟」と岸田派でさらなる高みをめざし「解散請求」のハードル意識か

2023年09月19日 19時59分55秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]盛山正仁文部科学大臣、おととし2021年9月、都内で宮崎信行撮影。

 内閣改造から6日経ったきょう令和5年2023年9月19日(火)夕方に盛山正仁文部科学大臣は、ふだん交流がない、立憲幹事長の岡田克也衆院議員を唐突に就任あいさつに訪れました。本人はおらず秘書が対応しました。

 盛山さんは運輸省出身で、法務省の副大臣をつとめましたが、文部科学の省・委員会・政調部会の経験はないようです。総裁派閥「宏池会」から初入閣し、文部科学行政のレクチャーを受けて、昨秋の「統一教会被害者救済法」が、岡田克也・藤田文武・長妻昭・音喜多駿氏ら主導で成立したことに気づいて、挨拶しておいた方が得策と考えたのかもしれません。

 また、この直前の岡田幹事長定例会見で、統一教会と盛山大臣の関係性について「当然、大臣になった以上、説明責任を果たさなければならない」とうながしたことを受けて、急遽あいさつに来たとの見方もできます。総理は国連総会に向かっており不在です。

 盛山さんの妻の父は、田村元・元衆議院議長。旧三重2区で14回連続当選しそのうち11回連続トップ当選。旧三重1区から三重3区に移った岡田克也さんは11回連続当選でうち10回連続トップ当選なので、「連続トップ当選タイ記録」でリーチがかかっています。田村さんは経世会中間系(どちらかといえば佐藤栄作系)で、岡田さんは経世会竹下・小沢一郎・羽田孜系(明確に田中角栄系)でした。

 とはいえ、関係者によると「盛山さんと岡田さんは交流がない」「盛山大臣が三重県ゆかりの人物だと知る県民は1%もいない」とし、唐突な挨拶だと分析。先の統一地方選で自民党の小林貴虎三重県議が統一教会との親密さを批判され最下位落選するなど、「インチキな神様に厳しい県民性」にナーバスになっている心の裏返しなのかもしれません。

 三重1区の田村憲久元厚労大臣は数年前に石破茂派に見切りをつけて、このたび宏池会に入閣し義兄弟が総裁派閥に顔をそろえ、さらなる高みをめざしています。

 が、統一教会解散請求を東京地裁に求めることは世論との関係では飛び越えるべきハードルで、経験のない文部科学大臣が次の国会でターゲットになることも予想されます。

 以上です。