ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

雨の休日

2009年06月06日 05時15分17秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 おはようございます。日本全国雨のようです。

 私の親は長野の百姓の生まれです。あるとき、起きがけに「お父さん、きょうは雨だね」と言ったら、「ああ、どうにもならねえや」と言われてズッシリきました。お天道様にはかなわない。お天道様にかなわないからこそ、人間は安心して生きていける。

 最近は、みんな不安げに歩いてますね。

 朝、空を見上げる。その習慣がなくなったら人間終わりですよ。その習慣さえあれば、少なくとも生きてはいけますよ。

 さて、日曜日も東日本は雨のようです。

 お気に召せば、当ブログの姉妹版のYouTubeサイトでもごらんになってお過ごしください。

http://www.youtube.com/profile?user=kokkaiblog&view=videos&sort=d
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岡田さんがエコカー「プリウス」の首位に「うれしい」

2009年06月05日 23時59分37秒 | 岡田克也、旅の途中

 民主党地球温暖化対策本部長を兼ねる岡田幹事長は数年前から「プリウス」を愛車にしています。

 5日の定例記者会見では、「ハイブリッド車が人気を得ていることは本当にうれしいことですね」としたうえで、新型プリウスは「エンジンは大きくなったんですけれども、燃費は大幅に改善した」と論評しました。「インサイトも(後発だが)街でよく見かけますよね。他の社も含めて環境に優しいクルマを出してもらいたい」と話しました。

 前日の5月の新車販売ランキング」で、トヨタ自動車の「プリウス」が初代プリウス発売から12年目で初のトップになりました。前月はホンダの「インサイト」がトップでしたから、2009年度になってからハイブリッド車が連続トップ。登録車に占める「ハイブリッド車」の割合は12%になりました。

 「私はプリウスを自分で運転することもけっこうあるんですけど、非常に良いクルマです。新しい型が出たので買いたいと思いつつ・・・」ということなので、かなり興味があるようです。

 「でもインサイトをつくっているのは、三重県の(選挙区隣の)鈴鹿工場だしなあということで(インサイトの追い上げを)非常にうれしく思っています」と話しました。

 アメリカの“ブログ論壇”では、「プリウスとインサイト、どっちが良い?」という比較合戦が盛り上がっているそうで、日本の外需復活という面でも期待大です。

 党本部の「幹事長車」も環境対応だそうですが、「エンジンが大きいので、プリウスに変えてくれないかなと思っているけど、なかなか勝手なことはできないらしい」とのこと。

 岡田さんが緑のネクタイをすることが多いことに気付いているめざとい方は多いのではないでしょうか。これも環境をイメージして最近変えたのものです。

 岡田さんが乗り始めて3年後にプリウスが販売トップに。先見の明があるともいえるし、岡田さんの考えが世間に浸透するのには、やっぱりちょっと時間がかかるかなあ、と思いました。

tags Okada,Katsuya(1953-)

プリウスを絶賛=「でも地元はインサイト…」-岡田氏(時事通信) - goo ニュース

 「自分で運転することもあるが、非常にいい車だ」。民主党地球温暖化対策本部長を務める岡田克也幹事長が5日の記者会見で、愛車であるトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が5月の車名別新車販売ランキングで首位に立ったことを受け、同車を絶賛する場面があった。

 岡田氏は「新しいプリウスは燃費が大幅に改善した。買いたい」とべた褒め。もっとも、ところどころでは「(ホンダの)『インサイト』をつくっているのは(地元の)三重県の鈴鹿工場だし…」とライバル車に言及。衆院選をにらんで、悩める候補者の横顔をのぞかせていた。

売れ筋「エコカー」に集中…新車販売、8台に1台がHV : 環境 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 日本自動車販売協会連合会などが4日発表した5月の新車販売ランキング(軽自動車を除く)はトヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」が1万915台で初の首位、4月に首位だったホンダの「インサイト」が3位に入るなどハイブリッド人気が鮮明になった。

 HVの販売台数は2万1601台と全体の販売台数(17万8503台)に占める割合は4月の9・1%から12・1%に上昇、5月に売れた車のほぼ8台に1台がHVという計算だ。

 5月の販売台数は前年同月比19・4%減と10か月連続で前年実績を下回っており、販売不振が続く中でHVの存在感が一段と高まった。さらにランキングのトップ10は、環境対応車への買い替え優遇税制(エコカー減税)の対象車種が占め、売れ筋がエコカーに集中する傾向が強まっている。

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鳩山ネクスト総理が初外遊 日韓首脳会談 

2009年06月05日 20時42分28秒 | その他

 鳩山ネクスト総理(民主党代表)は5日、韓国を公式訪問し、李明博大統領(Mr.Lee Myung-bak,이명박)と大統領官邸(青瓦台)で会談しました。鳩山ネクスト総理の外遊は初めて。日帰りシャトル外交がデビューとなりました。

 留守をあずかる岡田幹事長は5日、「鳩山由紀夫(Mr.Yukio Hatoyama)というリーダーの考え方を各国のリーダーに知ってもらうことは意義がある」と述べました。

 鳩山さんは身長178センチメートル。小沢一郎さんが大久保利通とともに尊敬する政治家に挙げる岩手県(盛岡藩)出身の原敬(はら・たかし、はら・けい)が外相として、「外交とは社交だから背の高さなど見かけの良さも重要な採用基準だ」という趣旨の意見を主張しました。私はこれを読んだときは「平民宰相・原敬」と呼ばれるだけにちょっとショックでした。今はそういう要素も重要だと考えます。

 あす6日からは菅直人代表代行が公式訪英します。英国は現時時間の4日、つまりちょうどこのブログを書いている時間帯ですが、統一自治体選挙(統一地方選)の投票が進んでいます。これにあわせて、英国二大政党で現在の政権党である労働党のゴードン・ブラウン代表(首相)の倒閣運動が起きています。政変といっていいでしょう。トニー・ブレア前代表(首相)に近い閣僚が自発的に辞任してきっかけを作り、ブラウン首相の代表退陣を求める匿名電子メールが労働党内を飛び交っているようです。

 岡田幹事長と菅代表代行は5日、会談し、「英国政界は混乱しているが、議員OBなどから意見を聞いたりするので大丈夫だ」と危機管理策を話し合いました。私はむしろ菅さんという人は混乱した中での外遊で成果を引き出せるタイプの政治家だと感じます。古川元久・税制調査副会長が同行します。

 先日、ワシントン在住の日本人ロビイストと意見交換しましたが、ワシントンでの第45回衆院選の見立ては「そりゃ政権交代でしょう」という認識で一致している、との話を聞きました。

 今の政府と民主党外交の違いは何かと言われれば、私は「民主党外交は日本の国益に関してはハッキリ物を言う外交だ」と思います。もちろん現実化するのは、政権交代後になります。

 英語に関してですが、鳩山さんは米スタンフォード大学(西海岸カリフォルニア州)、古川さんは米コロンビア大学(ニューヨーク)に留学したことがあり、岡田さんは米ハーバード大学(東海岸ボストン)の研究員として語学力を磨いた経験があります。

鳩山氏、安保理決議で日米韓協力 韓国大統領と一致 - 47NEWS(よんななニュース)

鳩山氏、安保理決議で日米韓協力  韓国大統領と一致
 【ソウル5日共同】民主党の鳩山由紀夫代表は5日、韓国の李明博大統領とソウル市内の青瓦台(大統領官邸)で会談し、北朝鮮の再核実験に対する強い内容の国連安全保障理事会決議採択へ向け、日米韓3カ国が協力して中国に理解を求めることが不可欠との認識で一致した。

 鳩山氏は、今月末に大統領が来日して麻生太郎首相と行う日韓首脳会談に先立つ今回の会談で、衆院選での政権交代を視野に“次の首相の外交力”をアピールした。

 鳩山氏は「日韓両国は直接的な脅威にさらされている」と指摘。大統領は「日米韓がしっかり協力すれば、中国もその方向に動くだろう」との見通しを示した。

 鳩山氏は会談後の記者会見で「考え方がかなり近いことを互いに確かめ合えた。わたしたち(民主党)が政権を担う時は、日韓両国が今まで以上に近い関係になれる」と強調、個人的な信頼関係構築に自信を示した。

 会談で大統領は、鳩山氏が代表就任後初の外国訪問先に韓国を選んだことへ謝意を表明し「鳩山代表は日韓関係や在日韓国人問題で進んだ認識を持っている」と歓迎した。鳩山氏は、盧武鉉前大統領の死去に弔意を伝えた。

 鳩山氏は「新しいアジア重視の外交をつくり上げるためにも政権交代が必要だ。私たちは過去の歴史を直視する勇気を持っている」と述べるとともに、両国間の懸案に関連し「ナショナリズムのとりこにならないことが大事だ」と指摘した。

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◎全選挙区が「比較1位をめぐる戦い」に 幸福実現党が280選挙区リスト発表

2009年06月05日 05時38分42秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 おはようございます。

 宗教法人幸福の科学(大川隆法総裁)がつくった「幸福実現党」(大川きょう子党首=大川総裁の妻)が第45回衆院選に挑むことになりました。同党は6月4日までに、280小選挙区および比例単独38人の公認候補予定者の一覧表を発表しました。

 これは驚きました。組織力からして立候補に必要な供託金など資金面はクリアーできると予想されます。このリストをみて、同党はかなり前から準備を進めていたことが分かります。比例ブロックごとに単独候補を掲載。小選挙区候補は、氏名、生年月日、職業などの情報を完備しています。私は以前に「参院選比例区ミニ政党担当」というのをやったことがあり、自治省やホテル宴会場などでの記者会見や結党大会をいろいろ見ました。これだけ完璧に近いリストを出した新・政治団体は過去に見たことはありません。

 不幸中の幸と思うことがあります。例えば、静岡3区は自民党現職と民主党新人の一騎打ちの構図でした。一騎打ちの場合は「51%」を絶対にとらなければ勝てない選挙になります。たとえば、金曜日の会議で「49%vs49%だから、残り3日間で2%の上積みが必要だ!」という現状分析がなされたら、いったいどうする? 実に厳しいたたかいです。が、今回の件で、全選挙区とも「比較第1位をとった候補者が当選する」ことになりました。「だれが最初にゴールインするか?」という発想でのぞめるので、若干楽になったといえるのではないでしょうか。で、「51%」に上り詰めるのは自民党現職vs民主党新人なら、前者の方が有利といえます。追い風?

 ただ、愛知14区と長崎3区では、民主党の現職議員(公認決定済み)と苗字が被ってしまいました。苗字だけ記載された投票は「按分」の対象になります。今後、下の名前を大きくするなど、ポスターのデザイン、街宣での名前の呼び方など戦術面の修正が必要になります。ともに力のある総支部ですから、大丈夫でしょう。

 また、20の「空白区」も選挙区名を記載した上で、リストを空白にしています。「必ず擁立する」という意思表示でしょう。善い悪いの問題でなく、“たたかいが巧い”組織(政党)だなあ、と感じさせるものがあります。

 小事に振り回されず、本質(政権交代)に向かって、まっすぐ歩いていきましょう。

 ◇

 昨日のシンポジウム。主催者のみなさまにはお招き頂き、また聴衆のみなさまにはご参加頂きありがとうございました<(_ _)>

  私は場の雰囲気よりも、いっさい信念を曲げない前提でお話しさせて頂きました。司会の加藤めぐみさんの「土井たか子さんの物真似」はラジオで数回聞いていますが、昨日は生で見られると思っていたのに機会がなく残念でした。声だけでなく、セリフまでそっくりなんですよね。

 会場には、民主党総支部長の一人にお会いできました。前からお会いしたい方だったので、うれしかったです。穏やかな笑顔で写真通り好印象の方でした。でも、何で東京にいるの・・・(^^;)。

 地元活動中の総支部長から「東京の友人が参加した」との電話ももらいました。民主党区議からは「声が上ずっていたよ」と指摘されました。まあ、代表選後2週間寝込んでいましたから。でもそういう風に教えてくれる民主党区議はうれしい。民主党の仲間とともに成長していきたいと思います。

 平野貞夫さんと初めてお話ししました。とても気さくなおじさまでした。鈴木宗男さんとは壇上でのご挨拶となりました。とっさに共通の知人の名前を言われて、さすが。関さんのメルマガ登録しました、情報量多いですね。「いろは」さんらお疲れ様です。土井さん「蘇生させたい」とのブログの言葉、「色々大変でしょうけど」の生の言葉、ゆっくり実現させて参ります。

 ご挨拶できなかったみなさんもありがとうございました。

 ただし、「政治に対する関心のマグマ」はもはや「政治に対する怒り」に変わっています。実感しました。

 なお、引き続き、私としましては、ネット社会→リアル社会に飛び出そうという考えに関しては、慎重な姿勢を保ち続けさせていただきます。主催者、参加者のみなさま、お気を悪くしないでくださいませ。

 ◇

 昨日の「週刊文春」に宮川予想が載っていますが、北海道8区の情勢変化に驚き、心配しています。和歌山3区は興味深いですね。後は、私も大枠で宮川予想は妥当だと考えます。やはり小選挙区150議席では、比例を加えると、単独過半数には届かないという計算は狂いがないと思います。とかく選挙は難しいですね。とりあえず、歩きましょう。僕も歩きます。

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菅直人さんが英国公式訪問へ 内閣と議会運営を視察 

2009年06月02日 09時01分34秒 | 英国の事例

 きょうはさわやかな朝ですが、さわやかと言えば、菅直人代表代行。6日~10日まで英国を公式訪問し、「官僚と内閣」について視察することになりました。外遊の成果は岡田幹事長ら執行部に報告し、政権交代後の政権運営に反映させます。

 急ごしらえの代表選で米国大統領選のディベートをとりいれた中央代表選挙管理委員長の古川元久さん(愛知2区)も同行します。

 先週の党首討論(Question Time)の後、英国庶民院の5月10日の党首討論をみてみました。

 ネクスト総理のデービッド・キャメロンさん。政権準備党(女王陛下の反対党)の保守党代表です。

 
[写真]党首討論で首相を攻め込むキャメロン代表(英国議会TVからキャプチャー)

 解散総選挙を求めるキャメロン代表をゴードン・ブラウン首相(労働党代表)は上手く交わします。

 
[写真]キャメロン代表の攻撃をかわすブラウン首相(労働党代表)=中央

 このように英国でも水曜日に党首討論をやっています。英国議会はつねにわが国会の模範です。

 ちなみに英国議会は長妻政調会長代理も視察したことがあるようです。長妻昭さんの『闘う政治 手綱を握って馬に乗れ』の152頁には「政治家と官僚の接触はイギリスでは原則禁止されている」が、「同窓会名目などで夜な夜な面談するケースも多いそうだ」。そして、長妻さんが英国議会を傍聴したときに「官僚らしき人物が隅の公務員席から資料を振って、それに気付いた議員が受け取っている風景も見られた」とのことです。長妻さんも確認できたわけではないようですがおもしろいですね。もしも菅さんがこの部分に気付いていなければ参考にしてください。

  

 ところで、キャメロン代表ってだれかに似ていませんか。瞳と髪の色が変われば、菅直人さんにそっくりですよね。

 私は「3月20日のできごと」について、菅直人さんのことを悪く書いてしまいましたが、それが「新進党を解党した小沢一郎への警戒心」だったことを知って、むしろ菅さんには感謝したいし、考え方の軌を一にしていると思います。

 東京18区で菅直人さんの推定得票率は52・6%で対抗馬を10・2ポイントリード、自民党調査では15・21ポイントリードしています。

 愛知2区で古川元久さんの推定得票率は68・8%で対抗馬を42・9ポイントと大幅にリード、自民党調査で38・56ポイントリードしています。

 東京7区で長妻昭さんの推定得票率は60・4%で対抗馬を24・7ポイントリード、自民党調査で22・37ポイントリードしています。

 すべて昨年10月の調査です。そしてこの3人は代表選で岡田さんに投票しました(菅さんは代表代行の立場上明言していません)。このように前哨戦を有利に戦っている世論と近い代議士たちはみな、岡田さんを応援したのです。

 私は2月に衆院予算委での民主党議員の本予算審議の傍聴を完投、というのを達成しましたが、菅直人さんに総理はムリだと感じました。しかし、副総理として官僚と闘う(この人の場合は闘うですね(^^;)・・・)にはうってつけ。

 近い将来に発足するであろう岡田内閣では菅副総理、古川財務相、長妻厚労相として、代表なくして課税なし、英国議会に匹敵する議会政治が日本に根付くことを期待しています。私もいずれ、このブログが終わり、政権交代が安定したら、お金をつくって、英国議会の傍聴に渡英したいなあ、という人生計画を以前から持っております。

民主党:官僚主導の政権に向け英国視察へ 菅代表代行が記者団に

 菅直人代表代行は1日午後、党本部にて記者団に対し、6日から10日の日程で英国を訪問、「官僚と内閣の関係」をテーマに視察をすることを明らかにした。

 菅代表代行は、民主党が政権交代によって官僚主導の政治を変えていくため、鳩山由紀夫代表の指示の下、英国を訪れ政府や議会関係者らと会い、議院内閣制をとる同国の政治や制度の現状について、改めて話を聞くと報告。視察には古川元久議員が同行、具体的日程に関しては今後詰めていくとした。

 菅代表代行は、視察の大きなテーマは「官僚と内閣の関係」だと述べ、先般の英国大使との会談に言及。英国においても、大臣は官僚と密接な意見交換を行い聴取した専門的知識を参考に判断をすることはあるとした。

 そのうえで、内閣をサポートすることが官僚の役割であり、政治家に代わって与野党の政治家に説明をすることは禁止、政策立案、説明といった本来政治家がやるべき仕事を官僚が行うことはないことが、日本との大きな違いであると語った。

 「官僚内閣制を変えていく、官僚主導の政治を変えていくのが一番のポイント」との認識を述べた菅代表代行は、官僚に敵対心を持つのではなく、官僚が内閣を支えて政策決定していくという新しいビジネスモデルをつくることが重要だと強調。内閣と官僚の新しい関係を築くための参考になることを英国で学び、日本国内においても官僚の皆さんに訴えていきたいと話した。

 自民党政権から民主党政権へとの単なる政権の交代ではなく、内閣のあり方そのものを変えることによって日本のあり方を変えるという意味で極めて重要な意味を持つと指摘。マニフェストに盛り込むかどうかは今後の判断としたうえで、政権交代を期待する一方で「民主党政権で本当にやれるのかという声も多い」として、国民の理解を得られるよう、官僚主導の政治打破を主張する民主党の具体的なかたちとして示すことも必要だとの考えを示した。

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「金と恐怖とポストで縛る小沢的手法にかなわない」馬淵澄夫さんが花斉会退会届

2009年06月02日 08時06分39秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 2日付日経新聞2面の企画記事「ステーツマン考」は、馬淵澄夫さん(奈良1区)が5月16日の代表選後の月曜日(18日)に、党内グループ「花斉会」会長の野田佳彦・幹事長代理(千葉4区)に退会届を提出していたと報じました。

 記事では、馬淵さんは「いったい何のための花斉会か。ただの囲い込みなら、

金と恐怖とポストで縛る小沢的手法

にかなうはずがない


 との趣旨の発言をした、と伝えています。

 ちょっとこの記事だけでは、退会の理由が分かりません。鳩山・小沢・輿石陣営は若手や参院議員を部屋に閉じこめるなど徹底的な締め付けを行いました。これとたたかった岡田陣営の戦い方に何らかの不満があったか、ないしは野田会長の不出馬に不満を持ったのか、5月12日の役員会・常幹で野田広報委員長(当時)が小沢一郎代表(当時)に怒鳴られて黙ってしまったことに不満を持ったのか・・・

 けさ発売の週刊朝日2009年6月12日号では、馬淵さんは、代表選について「工夫はしてきたけど、個人的には世論とかけ離れて永田町の論理で代表選を行ってしまった反省があります。月曜日に辞任して土曜日に投票という日程は短すぎた。議員一人ひとりが責任と覚悟を持って世論とのギャップを埋める努力をしなければならない」(122頁)と語っています。

 馬淵さんは当選2回。奈良1区では順調に前哨戦を戦っています。昨年10月の民主党調査では推定得票率は56・6%で対抗馬を17・0ポイントリードしています。同月の自民党調査では49・20%で27・13ポイントリードしています。ただし、自民党の対抗馬は市長選出馬に逃げましたので、数字は変化していると思います。

 このように小選挙区で優勢な現職衆院議員ほど岡田さんに投票していますので、いずれは党内の過半数になるでしょう。
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55日間延長で任期満了総選挙は「8月11日公示23日投開票」

2009年06月01日 23時59分19秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

(だいたい大丈夫だと思いますが、細かい数字などは未定稿にさせてください)

 政府・与党は第171通常国会を7月28日(火)まで55日間延長することにしました。あす(2日)の本会議で決めますが、政府・与党の専権事項ですからこのまま決まります。

 これにより「任期満了総選挙」は8月11日公示-8月23日投開票という日程のみになりました(投票日が日曜日の場合に限る)。

 ただし、7月29日(水)~8月10日(月)の間に第172臨時会(臨時国会)を召集(内閣の助言と承認による天皇陛下の国事行為)されれば、この日程はなくなります。

 なぜ「任期満了総選挙」は8月11日公示・8月23日投開票しかあり得ないのかということです。

 民主党などが作成した内部資料によると、「任期満了による総選挙であって、満了日53日以内に国会が開会されている場合には、国会閉会日から24日以後かつ30日以内の間に行う。この場合の24日間および30日間は、国会閉会の翌日から起算する」となっています。そして、国会法第12条は「通常国会の会期の延長は1回まで」としていますので、「8月11日公示・8月23日投開票」しかありえません。
何のことだか分かりませんが、とにかくそういうことになっているそうです。
 とはいえ、三木内閣のときの唯一の任期満了総選挙で自民党は負けていますから、麻生首相は総理の大権である解散を確実にうってくるでしょう。

 この場合は、サミット、都議選を終えた会期末の7月28日解散・8月18日公示・8月30日開票の可能性が高いのかなあ、と思います。ただ、7月の国会で、補正関連法案、海賊法案、公文書管理法案などの重要議案の審議が終わってしまえば、手持ちぶさたになり国民からの解散圧力が高まります。

 内閣が独占する憲法7条をフルに活用するなら、7月28日で通常国会を閉じ、8月中ないしは9月10日に第172臨時国会を召集し、すぐに解散する。これは現在は野党である民主党がどんなに抵抗しても、政権党の自由ですから、民主党を振り回した上で、解散し、遅ければ10月6日公示・10月18日投開票まで持って行けます。

 解散について考える場合は、手前の日程を言って引き締めるのが定石ですが、どこの総支部も「早く解散してほしい」というのが本音だと思います。

 とはいえ、マッダレーナ・サミット(7月8日~7月10日)、都議選(7月12日投開票)の前の解散はまずないのでは。

 租税特別措置法改正案(贈与税減税法案)は参院に送りましたが、政策投資銀行法改正案など補正関連4法案など補正関連法案が衆院で審議中です。きょう(6月1日)の時点で衆院を通過していないのに、延長幅が「7月28日」ということは60日規定の3分の2再可決を自民党はすでにあきらめたことになります。自民党は補正関連法案も1本成立を諦めています。予断は禁物。

 ハッキリしたことは言えませんが、都議選前の解散はないでしょう。都議選投票直前の解散はなきにしもあらず。

 6月、7月は議員会館はだらけた雰囲気になっていても、現地事務所は臨戦態勢の可能性もあるから、記者陣は議員会館の雰囲気から当落予想などしてはいけません。メガネが曇ります。

 岡田幹事長がきのう、「都議選とのダブルもある」と言ったのは、この空白期間での総支部のゆるみを懸念したのだと思います。あと1ヶ月間はしっかり最終メンテナンスです。暑い選挙だから、宣車が火を噴くかもしれませんよ。最終確認です。

国会7月28日まで延長=会期末に解散、「8月30日」投票の見方-政府・与党(時事通信) - goo ニュース

 政府・与党は1日、会期末を3日に迎える今国会を7月28日まで55日間延長する方針を決めた。麻生太郎首相が太田昭宏公明党代表との党首会談で伝え、同氏も同意した。延長幅が固まったのを受け、首相は衆院選の日程について最終的な検討に入った。与党内では、首相は会期末に解散し「8月18日公示、30日投開票」との見方が出ている。


 首相は党首会談で、2009年度補正予算関連法案や、海賊対処法案、国民年金法改正案、公務員制度改革関連法案などの重要法案を「成立させたい」として、会期を55日間延長する考えを示し、太田氏は「了とする」と受け入れた。


 与党はいったん、衆院で審議中の補正関連法案や重要法案を憲法の「60日ルール」を適用してでも確実に成立させるため、8月上旬以降まで延長する方針を確認した。しかし、首相は、民主党が審議引き延ばしを再三否定していることを考慮。解散先送りの印象を薄めることも狙い、延長幅を短縮したとみられる。


 衆院議員の任期は9月10日まで。首相が今国会で解散に踏み切れず、任期満了選挙となる場合は、公選法の規定で「8月11日公示、23日投開票」となるが、与党内では「お盆の時期の選挙は難しい」(幹部)との見方が支配的。首相自身も、追い込まれた形となる任期満了選挙は想定しておらず、自ら解散に打って出る構えだ。首相は1日夜、首相官邸で記者団に「解散に関してはいろんな要素を勘案して決める」と述べた。

 ◇

 個人的なことで恐縮なんですが、代表選のあと、月曜日に両陣営にあいさつに行ってから2週間、ずっと自宅から出ていません。1日16時間ぐらい眠っています。代表選の悔しさからです。おこさまなんです、私。きょうも出られませんでしたが、4日(木曜日)には主権者の会がありますので、あす(2日)から散歩しようと思います。

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公文書管理法案の審議に影響か?核兵器持ち込み密約を外務事務次官が情報を独占していた 共同報道

2009年06月01日 06時35分53秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

[写真]米国立公文書館のホームページにある"Democracy Starts Here."

 共同通信が大きなスクープを配信していたんですね。朝、ラジオで聞いて驚きました。先日退役した米空母「キティホーク」が外洋で活動した後、事実上の母港である米海軍横須賀基地に帰る際に、核兵器をいちいち外していないと言われていました。たぶんライシャワーさんだと思いますが、駐日米大使が認めていたと思います。私はこれは日米安全保障条約の「なし崩し」だと思っていましたが、1960年の岸内閣の安保条約の改定の際の「密約」だったそうです。

 歴代4人の外務事務次官が認めたそうです。この密約の存在を知らされていたのは、橋本龍太郎さん、小渕恵三さんら一部の首相・外相に限られていたそうです。橋本さんということは歴代4人の事務次官のうち、1人は国連海洋法裁判所裁判官の柳井俊二さんだと思います。

 そうすると、1997年時点の橋本龍太郎さんは知っていたのでしょう。1998年の2月14日のバレンタインデーに記者団からのチョコレートのお返しに、旧首相官邸(いまの首相公邸)の総理執務室に入れてもらったことがあります。これは歴代の総理番としても貴重な体験だそうです。岐阜5区総支部長の阿知波吉信さんも研修で総理番をやっていて、このとき総理執務室に入っていると思います。記者団との貸し借りをすぐにチャラにする橋本さんらしい合理主義です。この時、執務机の隣の棚に佐藤栄作元首相の写真プレートがあり、田中角栄さんの写真がなかったことを不思議に思いました。佐藤栄作さんは1970年の日米安保更新のときの首相で、米国から沖縄返還に成功したことで、ノーベル平和賞を受賞しました。

 1997年11月の沖縄返還25周年記念式典には政府チャーター機で首相に同行しましたが、橋本首相によると、たしか42回目ぐらいの沖縄訪問だと聞いて、驚きました。小渕さんもそうですが、1990年代後半は自民党平成研に沖縄に関心の高い政治家が多いようでした。

 さて、衆院内閣委員会では閣法「公文書管理法案」が審議中です。外務事務次官が外務大臣や首相に上げる情報とその対象を選別していたというのは問題だと思います。私は「なし崩し」だと思っていたのが、「約束が存在することを隠していた=密約」だったわけです。

 米公文書館のホームページには"Democracy Starts Here."=「デモクラシーはここから始まる」と書いてあります。

 情報とはすなわち権力です。正直、私も持っている情報を出し惜しみすることで、当ブログへの関心を呼ぼうとしています。それがどう不信感を招こうがかまいません。それが情報の世界というものです。これほどの情報を官僚が独占していたら、首相・外相→外務事務次官の主従関係が逆転すると思います。

 衆院内閣委員会での参考人質疑が必要です。

核持ち込み密約、外務次官ら管理 首相、外相の一部に伝達(共同通信) - goo ニュース

 60年の日米安全保障条約改定に際し、核兵器を積んだ米軍の艦船や航空機の日本立ち寄りを黙認することで合意した「核持ち込み」に関する密約は、外務事務次官ら外務省の中枢官僚が引き継いで管理し、官僚側の判断で橋本龍太郎氏、小渕恵三氏ら一部の首相、外相だけに伝えていたことが31日分かった。4人の次官経験者が共同通信に明らかにした。政府の長年の説明を覆す事実で、真相の説明が迫られそうだ。

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