【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

語呂合わせ「嘘いうと死後碌なことが無いぞ財務省」平成31年度予算(案)は101・4兆円、平成30年度最終補正(案)は101・3兆円

2018年12月21日 16時54分10秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

 政府は、きょう、平成30年2018年12月21日(金)の閣議で、

 今年度第2次補正予算案、来年度当初予算案、来年度税制改正大綱を決定しました。

 1月下旬の第198回通常国会に、

 「平成30年度第2次補正予算案」

 「平成31年度当初予算案」

 「平成31年度税制改正のための所属税法など改正法案」(198閣法 号)

 「平成31年度税制改正のための地方税法など改正法案」(198閣法 号)

 が提出されるはこびとなります。

 このうち補正が先に審議される見通し。召集から参院選投票日までの日程が短いため、予算審議中に政府・与党のスキャンダルが出ると、参院選まで雪崩が起きるかもしれません。

 自民党が強い中国での豪雨水害、北海道全道停電、関空水没と自然災害が多かった今年。平成30年度第2次補正予算案でも同様の対策が続き、今年度最終補正後の一般会計は101・3兆円となります。そのうち、自衛隊の隊舎の改善に0・4兆円。また、例年通り、ものづくちIT化補助金が0・1兆円。私は「補正の補助金」でも「本予算の補助金」でも同じだと思いますが、補正の補助金と言った方が受けがよいようですが、会社経営者も自由のためには、補助金を受け取らない方がいいでしょう。見積もりとして、法人税収が12.2兆円、消費税収が17・8兆円としています。これなら、法人税率の引き上げで、消費税率の据え置きが可能でしょう。消費税率の引き上げは必要ありません。

 本予算案は、101兆4567億円。なので、今年度の第2次補正後の数字を、当初で突破しています。語呂合わせとしては、「嘘言うと死後碌なことが無いぞ、財務省」としたいと思います。戦国武将の「十河さん」や百貨店の「十合さん」のように、「10」を「そ」と読み、「1」で言うと。「4567」が死後碌が無い。私はいまだに森友の歳入減6億円を怒っています。こういうのは額の問題ではありません。自殺者が出て初めて佐川宣寿氏が辞任しましたが、迫田文典さんは既に有名弁護士事務所に入社済みです。もう嘘を言うなと言いたい。

 個別のメニューでは、イージスアショアの購入額のうち来年度1年間で0・2兆円が入りました。中期防の予算化。レイセオン社製ですが、経済波及効果も無いし、防衛の観点からも無用。「無駄金」という誤った認識も多い社会保障費ですが、そのうち、幼保の無償化・介護従事者の処遇改善はしっかり入りました。まだ不十分ですが、それ以前に、政権交代にかかわらず毎年の最低限の歳出をしっかりと裏打ちする法制化を与野党に求めたいところです。増えたり減ったりが一番いけません。それと、所得制限というものが増え過ぎのような気が。

 財政投融資は借り換えが減っており、13・1兆円までスリム化しました。これを勘案しても、当初で101・3兆円は多い気がします。こういう本予算を組んだら、消費税率10%はやらざるを得ないことに、安倍晋三・自民党内閣は追い込まれたようにも感じます。

 平成31年度税制改正大綱では、府県税である法人二税の大幅な国への召し上げが入りました。地方自治全体の観点からの地方税の税制改正法案の審議にも期待したいところです。

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週刊ポスト2019年1月1日・4日号で、宮崎信行登場

2018年12月20日 05時50分47秒 | その他

 週刊ポスト2019年1月1日・4日号に、宮崎信行が載っています。

 「平成ニッポンをダメにした30人の政治家 政治記者直球アンケート」で、

 「成熟させた政治家」ランキング1位の小沢一郎さんのコメントと、

 本文中の小泉純一郎さんの評価についてコメントが掲載されています。



 宮崎信行。











空気の方向感定まらず、解釈改憲・戦争法制定後初の防衛計画の大綱&中期防「護衛艦2倍10隻」の5年調達計画、空母艦載のF35Bは17機、機動戦闘車も大幅増、日本陸海空とも米海兵隊の下請け鮮明に

2018年12月17日 23時41分35秒 | その他

[写真]自民党、戦争法制定時の3年前2015年秋に宮崎信行が撮影。

 戦争法制定後最初の中期防、防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画が定まりましたが、国民の空気は、軍拡、軍縮どちらの方向にも定まらないようです。

 政府は、さきほど、平成30年2018年12月18日(火)の定例閣議で、大綱と中期防を決定。

 2019年度から2024年度にかけての防衛装備品の調達計画を定めた、中期防別表。護衛艦5隻建造から10隻建造へと、5年間の間に建造する護衛艦(戦艦)がその前5年間に比べて、倍増のペースとなります。

 アメリカ海兵隊がきょねん、世界に先駆けて岩国基地に備えた、F35B。中期防では、前の5年間の「F35Aを28機」から「F35Aを45機」にして、「注2」として、内訳としてF35Aを27機、F35Bを18機導入すると考えられる表現をしました。海兵隊と空自がF35Bを共同で運用することになるでしょう。

 イージスアショアミサイルは2基導入。

 戦車は減らしますが、機動戦闘車は99両から134両に増やします。海自では哨戒機であるP1とSH60Kの調達は前の5年間からは半減ペースとなります。哨戒パトロールよりも、護衛艦(戦艦、空母)にお金をつぎ込むことになりました。

 大蔵省には「昭和3代馬鹿査定」という言葉があり、戦艦大和・戦艦武蔵を入れる認識もあるようですが、防衛省は何をやっているんでしょうか。

 F35Bの統合運用や、空中給油など、新法制の下で、米海兵隊の下請けを、日本陸海空自衛隊がやることが鮮明になりつつあります。日本政府は、米海兵隊の辺野古新基地建設を急いでいます。

 戦争法により、空母いずも(母港・横須賀)が、ペルシャ湾からホルムズ海峡へF35Bに飛び立つ。1名乗りの戦闘機ですから、戦死者も1名ですから、たいした報道にもならないでしょう。ご遺族もしょうじつ金9000万円ゲットでラッキーと言ったところでしょう。集団的自衛権の美名の下に、存立危機事態と称して、地球の裏側で、日本と関係ない国、人物を殺す日米同盟へ。

 2014年7月1日の解釈改憲、2015年4月の日米新ガイドライン、2015年9月の戦争法。

 ここまでアッという間にきました。

 おそろしいことです。

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大阪万博の財源支援特別措置法案、次期第198回通常国会に提出へ、2020年度予算以降500億円程度ずつの歳出プログラムを規定

2018年12月15日 22時58分25秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

 政府は、「大阪万博財政支援臨時特例法案」(198閣法 号)を提出する見通し。

 2025年(新元号7年)の5月3日から11月3日まで、大阪府大阪市の「夢洲」で開かれる、「2025年万国博覧会」の国からの歳出の下限を底打ちし、2020年度当初予算以降、7年ほど、毎年度の予算からの歳出を、国・財務省に義務付ける法律(案)となりそうです。

 7年ほどの総額は、500億円程度にとどまる見通し。

 所管は経済産業省。日本郵政が発行する万博記念切手の収益を回したり、夢洲の建設費を国費で補助。組織委員会が、万博の入場料をかたにして銀行から借り入れるのを側面支援する規定も検討されるとみられます。

 国家公務員が、大阪万博組織委員会に出向し、その人件費を国が持ち続けることができるような、国家公務員法などの改正条項も盛り込まれそうです。

 2020年予算以降の歳出を義務付けるプログラム法案のため、国会での審議は、2019年4月以降に本格化するスケジュールになると思います。

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NHKインターネット常時同時配信のための放送法改正案、2019年第198回通常国会に提出

2018年12月15日 22時46分56秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

 NHKインターネット常時同時配信のための「放送法改正案」(198閣法 号)が、第198回通常国会(2019年1月召集)に提出されることになりました。

 NHKは、東京オリパラよりも1年前後、手前となる、2019年にインターネット常時同時配信を始める見通し。

 1953年のテレビ放送進出から66年目で最大の転換点を迎えます。

 テレビ・ラジオ放送受信契約者がスマホ・パソコンから利用登録すると、見られることになります。契約体系・受信料などは当面2019年の水準になりそう。利用登録無し・現行受信契約無しの人は、画面の一部にメッセージが表示され続けるようです。

 現行放送法(昭和25年)を、本則や過去の附則全体で検索すると、「放送」という言葉が1852か所、「送信」という言葉が6か所出てきますが、「インターネット」「配信」という言葉は現在ゼロ。

 第2条の定義規定に、これらの定義が盛り込まれると考えられ、NHK以外の民間放送事業者も法案執筆過程に関与すると考えられます。

 また、現行放送法第4条は、「放送」番組の「編集」について、意見が対立している問題についてはできるだけ多くの論点を明らかにしなければならない、との義務規定をNHKに課しています。この条項について、「放送」のほかに「配信」が仮に加わるとすると、多角的な想定問答を含めた国会審議を期待したいところです。

 当ブログはこの動きを、おととし10月19日付の記事で報じました。

 私は合計2人家族ですが、自宅の改装時に地上波デジタル用のUHFアンテナをとってしまい、ケーブル経由での固定テレビが1台あるのですが、PC用のワンセグチューナーがここ1年ぐらい受信できず、ケータイのワンセグは録画できますが画面が小さく活用しづらいので、インターネット常時同時配信は、すぐ始めてほしいです。

 総務省がらみでは、菅義偉・官房長官主導の「携帯電話料金4割値下げ命令」が最大の話題となった今年でした。これも含めた「電気通信事業法改正案」(198閣法 号)も提出されるとみられます。一方、法人県民税・法人事業税をめぐり東京都の税収が年数千億円単位で減る与党税制改正大綱がきのう決定し、それを法文化した「地方税法など改正法案」(198閣法 号)が先に審議されることになります。実は、衆参の総務委員会は、ここ10年以上、地方分権に関する議論が皆無に近い状態になっており、国の在り方を論じる骨のある議論が少ない傾向があります。

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金融再生の1998年の一連の法律を改正する財政特別措置法案、第198回前半国会に提出へ

2018年12月15日 21時42分21秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

 平成31年度の当初予算案を審議する国会に、預金保険法などを改正する法律案が提出され、財源確保のための臨時特例を日切れ法案として提出される見通しとなりました。

 法案は「預金保険法、金融機能早期健全化法などを改正し、財源を確保するための、臨時特例法案」(198閣法 号)というニュアンスのタイトルになると予想されます。

 これは、1998年秋の「金融再生国会」「金融新人類国会」で制定した金融機能早期健全化法によって、日本銀行の財源を政府・財務省が保証することで設けられた勘定に、1・1兆円程度の貯まり金があることを、会計検査院が指摘。きょねん2017年、玄葉光一郎・衆議院決算行政監視委員長(当時)発案の議決で、衆議院などが早期に埋蔵金・税外収入とするよう政府に求めていたものです。

(関連事項を一部含んだエントリー紹介、今回の経緯とはほとんど関係なし→2017年6月5日付の記事

 これは、預保機構が銀行から集めている預金保険料とは別のお金。もともとは、日銀の追加の負債(日銀券の発行)なり、政府の保証なりでできた勘定。国民の税金といえます。このお金1・1兆円のうち、0・8兆円程度を、一度きりの埋蔵金・税外収入として、平成31年度当初予算案の歳入に組み入れる。そのため、臨時特例の法案を提出。2019年2月ごろから衆議院で審議入りする見通しとなりました。

 きょう15日付日経新聞1面が「預保機構の8000億円、財源に」という見出しで報じました。

 第198回通常国会の2019年2月に提出されると思われます。衆参の財金委員会では、「平成31年度税制改正のための所得税法など改正法案」(198閣法 号)と同時に審議されることが予想されます。平成31年度税制改正については、国税では、大きな論点は無いと思われます。

 私の理解では、1・1兆円という数字がおととし辺りから出ていたのに、どうして0・8兆円で機構と財務省が合意したのか、というところだけは、ちょっとだけ説明が欲しいように感じます。

 予算(政府原案)は来週21日(金)に閣議決定する見通し。

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平成初期の政治青年の憧れ、簗瀬進さんにお招きいただいて 政治改革 1996民主党 2009年政権交代

2018年12月12日 18時12分00秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

[写真]簗瀬進さん(右)、昭和音楽大学内「イルカンビエッロ」で。

 政治改革ーーあの「熱病のよう」と言われた、平成最大の政治ムーブメント。平成が終わるにあたって振り返ると、経済バブルが弾けているのにまだ気づいていなかった時代に、ジュリアナ東京のようなバブルの残り香だったのかもしれませんが、選挙による政権交代が2回ないし3回成功して、平成が終わります。

 平成初期、政治青年のあこがれだった、簗瀬進さんにお招きいただき、政治改革時代のお話を伺いました。ファンだったアイドル歌手にお招きいただいたようなもので、ポーカーフェイス気取りの私も紅潮した表情でツーショット。私に限っては、よい平成のフィナーレを迎えられそうです。

 簗瀬進さんは、昭和音楽大学学長で、憲法を教えています。教員免許をとりたい学生には必修なので、自ら教科書「音大生のための憲法講義15講」(共栄書房)を執筆し、パワーポイントを作成して、教鞭をとっているそうです。

 政治改革を実現する若手議員の会が、1986年初当選の石破茂さんと、1990年初当選の渡瀬憲明さんの共同代表だったことについては、「渡海紀三朗さんが石破さんを推していた」のと「渡瀬さんは同期の中では最年長で、政治経験も長かった」のが理由だとしました。

 1993年6月14日に、石破さん、岡田克也さん、岩屋毅さんらと宮澤喜一首相・自民党総裁私邸に乗り込んだのは「薩摩藩士のような気持ちだった」とし、石破さんが「自民党臨時両院議員総会を開いてほしい」というのは口実で、政治改革についての世論の盛り上がりを活用して、政治改革を実現させたいとの思いだった、と。また、この「討ち入り」の際、事前に連絡を受けていたはずの宮澤首相が「おやおやこれはみなさんどうしました?」とお惚けをみせたのは「首相ならそういうしかない」と事実だとし、隠れ武闘派の宮澤さんが「なんならここでやろうか」と謎の発言をしたのも事実で、「やる」とは議論をやるという意味だったとしました。宮澤邸のソファで総理を囲む形で話したとしました。

 
[画像]岡田克也さん(背中)、浜田幸一さん(中央)、簗瀬進さん(右から2人目)、増子輝彦さんら、フジテレビさんのニュース映像から。

 6月15日の自民党本部内臨時総務会封鎖では、現地集合。石破共同代表には、雑踏から離れて、エレベーターホールで最後のお願いをしてもらい、簗瀬さんは、「当時体重が100キログラム以上あった」(ご本人)とのことで、さほど広くない自民党会議室のドアを封鎖する役割をしたとのことでした。

 その後、政治改革を旗印にした新党を強調する簗瀬さんと、四十日抗争のように自民党の政治体質刷新を求める運動にしようという考え方が両立しましたが、簗瀬さんが押し切り、新党名を「さきがけ」と提案。とっさに井出正一さんが「私の後援会と同じ名前だ!」と合いの手を入れたので、武村正義さんがそこで最終決定。6月18日、簗瀬さんは、宮澤内閣不信任案の採決直前に、自民党河本派の同期である山本有二さんに議員会館内の部屋に招かれると、そこには、同派閥の先輩、大島理森さんが居て、他の同期議員が「しめろ!」と言うと秘書が「ガチャ!」と鍵を閉めたとのこと。その同期議員の「しめろ!」の声は今でも忘れないとのこと。大島さんらの密室での説得にも関わらず、簗瀬さんは不信任案に賛成。その後、武村さんが代表して離党届を出しに行く際、羽田孜・改革フォーラム21代表から「やりやがったな」と言われたと武村さんから聞き、簗瀬さんらは新党結成の流れができたとのニュアンスを共有したそうです。

 新党さきがけ結党記者会見の午前中に、「魁」「先駆け」の2つのデザインをもらい、「魁」のロゴマークを選び、記者会見に間に合わせたとのことでした。この作業は渡海紀三朗らとのぞんだそうです。

 自社さ政権では、NPO法制に汗をかきましたが、橋本龍太郎さんからストップが入り、さらに、田中秀征経済企画庁長官からもストップ。

 1996年民主党結党では、「自社さ」のうち、さきがけと社会党を統合した新党を主張する人もいたようですが、簗瀬さんらは、社会党の左翼を切り捨てた「排除の論理」でなければならないと主張したとのこと。排除の倫理は違う意味合いで広まったとのことでした。

 1996年の総選挙は、最大与党・自民党、最大野党・新進党、新党・民主党でみつどもえのなか、与党・自民党が勝った小選挙区も多くありました。私は簗瀬さんに、当時の新進党をどのようにとらえていたのか聞きました。簗瀬さんら民主党は新進党について、「小沢一郎さんが憲法9条第2項の改正などを考えている」ととらえていたとのこと。私が、新生党・新進党ムラに居た時代に、小沢先生が憲法9条第2項改正だとか、普通の国といった言葉を口頭で発した記憶が無い、と私が強調すると、簗瀬先生もその後、小沢佐重喜さん(日米安全保障条約の衆議院での審査特別委員長)の考え方同様に、小沢一郎さんは平和を意識している人だと気づいたとのことでした。永野茂門元法相(元陸上自衛隊幕僚長)や田村秀昭参議院議員(航空自衛隊)、月原茂皓衆議院議員(背広)ら自衛隊関係議員と防衛利権を独占していた新生党ですが、十数年後、秘書らも「あれはどうしたっけ?」「すっかりなくなりましたね。野党だからでしょう」と会話するほど、防衛利権はきれいさっぱり野党・小沢一郎さんの周りから消え去ったとお話しすると、簗瀬先生もあっけにとられたようでした。

 1996年民主党の屋台骨は、麻布十番の根城で、簗瀬さん、五十嵐ふみひこさん、海江田万里さんらと練ったものですが、自らの議席を失い、仙谷由人さんに引き継ぎましたが、仙谷さんからの連絡は無しのつぶて。

 鳩山内閣では、「簗瀬法相」を予想する声がありました。簗瀬さんは、ねじれ国会の、参議院民主党国会対策委員長をしました。簗瀬さんは平野博文官房長官内定者に、政権交代後は、最初の予算案を確実に成立させることが大事で、参議院予算委員長が自分に課せられた最大の役目だと強調。成立しましたが、直後に、簗瀬さんが議席を失ってしまいましたので、簗瀬大臣を見ることはありませんでした。残念です。

 「空母ではない多用途なんちゃら護衛艦」を主張する岩屋毅・現防衛大臣の向うをはるわけではないでしょうが、簗瀬学長は教員免許で必修となる憲法学を講義中。上述の教科書では、その「第5講」で「2014年7月1日の閣議決定で従来の憲法解釈を変更した集団的自衛権は自国への攻撃が無くても他国を攻撃することができる立憲主義の危機」(要約)と喝破。とはいえ、「職業の自由を最初に主張した音楽家は?」「答え・モーツアルト」というように、コラム満載で、音大生の心から平和を実現したいとのこと。政治よりも、人づくりの方が今は楽しいとのことでした。

 簗瀬進さんと船田元さんが宇都宮、栃木1区だから、枝野幸男青年が、大宮・現埼玉5区に落下傘して出馬したというのは有名な話です。その枝野代表には、立憲民主党結党直後に、「音大生のための憲法講義15講」を贈り、電話で話したとのこと。さて、枝野代表の心には、簗瀬さんの思いは伝わっているのでしょうか。

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【閉会中審査】衆参農水委が畜産物価格の決議、TPPとEPAの相次ぐ発効前に懸念

2018年12月11日 16時48分05秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 第197回臨時国会はきのうで終わりましたが、改正漁業法をめぐって2番目に熱い委員会となった衆参農水委で閉会中審査がありました。毎年やっている、畜産物価格の維持に対する全会一致の決議で、これに先立ち、畜産物行政に関する一般質疑がありました。

 与野党問わず我ら農林族の意識が強く委員の入れ替わりも少ない「談合委員会」でしたが、11年ほど前から小沢一郎・民主党代表が持ち込んだ猫の目補助金農政対農業者戸別所得補償の構図で対立。その後沈静化しましたが、第2次安倍内閣以降、JA改革、農地改革などで対立が強まってきました。

【衆議院農林水産委員会 平成30年2018年12月11日(火)】

 立憲の石川香織さんは「12月30日にTPP11、来年2月1日に日欧EPAが発効する」として、「TGAも含めて、次々に自由貿易の波に押し流されそうだ」と指摘しました。亀井亜紀子さんは外交問題になっている「和牛精液の中国への流出だが、過去にもあったのではないか」と指摘。和牛精液に関しては、来年の国会で何らかの立法措置があるのではないか、との観測もあります。

 全会派一巡後に、決議案がいつも通り、石川さんから朗読され、全会一致で採択されました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 委員長解任決議が否決された記憶が新しい中、比較的波が静かな気配で開会しました。

 徳永エリさんは、昨日までの国会の外交防衛委員会で大野元裕さんが指摘した、日欧EPAで大きいボリュームをもつ、チーズに関して、ハード系熟成チーズ、ソフト系チーズなど新しい分類で交渉されていた点について。農林水産省はうまく答えられない事態が続きました。

 自由党の森裕子さんも、チーズに関する答弁について強調しました。

  最後にこちらも定番の田名部匡代さんの朗読で、畜産物価格の安定に関する決議がされました。衆が石川香織さん、参が田名部匡代さんということで、田中角栄の孫娘たちが、野党の農林水産族をやっている感じでした。

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宮崎信行、「今国会の延長は無い説」「通常国会の1月4日召集は無い説」ともに的中

2018年12月10日 16時57分19秒 | その他

 宮崎信行が的中しました。

 一つは、第197回臨時国会について、「延長は無い説」

 これは4週前の週末だった、11月16日(金)付で「10日間程度の延長説も出ていますが、自民党幹事長らが、廃案を決断すべきでしょう。」と延長説の報道があることは承知しながらも、「説も出ていますが、」と逆説で否定。

 もう一つは、第198回通常国会が「1月4日に召集されない説」。これは、先行する報道を無視して、先週4日付で、「1月23日ないし29日召集説」を初めて報じ、それまでの一部報道「1月4日召集説」に全く言及しませんでした。

 このようにピタリ賞ということになりました。

 原稿依頼、お待ちしております。

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新進党結党24年目の今日、第197回臨時国会が閉幕 野党、国家戦略特区法廃案で気を吐くも、新規閣法成立率100%の異常国会

2018年12月10日 12時54分00秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

(暫定版、初投稿は11時20分)


 新進党結党から、24年目の今日。

 夕べのテレビでは、三億円事件から50年目でもあるようですが、24年が長いか短いか、ということについて議論しても、まったく不毛だということが分かりましたから、もうしません。ただ、12月10日が来るたびに新進党のことを思い出そうと思います。我が勢力は去年に続いて今年も野党第三会派。予想通り、どうにもならない。尊敬する岡田克也さんも「二大政党という言葉は使わない」ということで、政権交代可能な政治を志しつつも、「こうなったら一度焼け野原になればいい」などと本末転倒なことも考え始めています。平成6年政治改革4法ができた暦年にできた政党が新進党なので、政党助成法と小選挙区比例代表並立制法の2つの法律の受け皿に過ぎなかったとでも考えれば、あきらめもつきます。とにもかくにも、日本をあきらめない、ということを最重視しながら、政権交代ある政治のやり方を模索していくしかありません。

 第167回臨時国会から、第198回通常国会まで、32回次にわたり途切れることなく国会傍聴記を書いてきましたが、間違いなく、最低最悪の国会でした。それをどう表現したらいいのか。どうにもならないとしか言いようがありません。一つだけ吐き捨てれば、旧民主党支持者の私の方が、自民党支持者のお前らより、良い生活しているぞ。それはなぜか。というしかありません。政治というのは不条理を抱え込めるようになってから、面白くなります。その不条理が、自分の生活は十分満足の行く水準だ、というプラスの方向の不条理なのだから、まあいいかといったところです。あきらめないのが肝要です。

【衆議院地方創生に関する特別委員会 平成30年2018年12月10日(月)】

 議長が当委員会に付託していた、「国家戦略特区法改正案」(196閣法57号)の閉会中審査の処理が、されませんでした。よって、この法案は完全に廃案になりました。今年政府が提出した法案の中で、野党が完全廃案に追い込んだ唯一の法案となりました。安倍晋三首相・片山さつき地方創生相が来月からの第198回通常国会への新しい法案の提出を明言していたため、首相側近で国対畑の松野博一特別委員長が廃案にする考えだったと思われます。午後の本会議の後、確定。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「移植に用いる臍帯血バンクの適切な推進に関する法律案」(197参法74号)と「脳卒中・循環器病対策基本法案」(197参法75号)が、各々、石田昌宏・参議院厚生労働委員長(看護師の組織内)から趣旨説明されました。ともに、質疑、討論はなく、直ちに採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。午後の本会議を経て、成立。ホームページを検索すると、ていねいに運動をしてきた団体の方がいますので、ほっと一息といったところでしょうか。きょうを逃すと、早くても来年4月以降というところでした。

【衆議院内閣委員会 同日】
 
「成年被後見人の権利の制限の適正化のための一括改正法案」(196閣法56号)を継続審議(閉会中審査)とすることを決めました。政府提出法案、閣法で、唯一年を越し、第198回通常国会(2019年1月から)の議題になります。審議入りは早くても、来年3月下旬以降となります。賛否については、野党にも大きな異論はないと思われますが、時間切れとなりました。しいて誰か一人悪者にするならば、加計理事長のせいだ、といったところでしょう。

【衆議院憲法審査会 同日】

 まず、先々週の開会を念頭に置いたと思われますが、森英介会長がおよそ2分ほどの口上で、「結果として円滑な運営ができなかったことを遺憾に思います」と発言しました。この後、「日本国憲法改正手続きに関する国民投票法改正案」(196衆法42号)を閉会中審査にすることを、立憲・国民などが反対し、自民・公明・未来日本が賛成して、賛成多数で継続審議にすることに決めました。ここでの賛否は法案の内容そのものの賛否ではありません。各委員会では、このほかの立憲、国民などの議員による議員立法も閉会中審査・継続審議の取り扱いとなりました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 先週6日(木)に、与党・自民党の遠藤利明さんらが提出した「学校教育の情報化の推進に関する法律案」(197衆法13号)を閉会中審査にすることにしました。

【衆議院決算行政監視委員会 同日】

 会期末処理の後、柳麻理・新会計検査院長と、プロパーから昇格した、岡村肇検査官が就任あいさつをしました。

【衆議院法務委員会 同日】

 今国会の主戦場となりましたが、会期末処理は定刻通り始まり、和やかに散会しました。

【衆議院本会議 同日】

 「移植に用いる造血管細胞の適切な提供の推進に関する法律を改正する法律」(197参法74号)と
 「脳卒中・循環器病対策基本法」(197参法75号)が、全会一致で可決し、成立しました

【参議院本会議 同日】

 特定秘密保護法国会から5年。中曽根弘文・情報監視審査会長が1年間の報告。続いて、北方領土問題に関する請願。その後、一般質疑の対象である国政調査要求のみを、継続として、散会しました。

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国家戦略特区法改正案は第197回臨時国会で完全廃案→逆に、第198回通常国会で首相・地方創生相らの「公約」実現で提出か

2018年12月10日 10時55分55秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 小泉純一郎・安倍晋三自民党政権で、新自由主義と「お友達優遇」の核弾頭となってきた、構造改革・国家戦略特区を「合法化」する、

 「国家戦略特区法改正案」(196閣法57号)が、完全な廃案になりました。

 第197回臨時国会の会期末のきょう平成30年2018年12月10日(月)、安倍首相の最側近で国対畑の松野博一・前文科相が特別委員長をつとめる、衆議院地方創生に関する特別委員会が、議長から付託されていた同法案について、「閉会中審査にすることを議長に求めること」を決議せずに、散会しました。

 これにより、衆参単独過半数を占める、自民党政府が提出した特区法改正案が、国会の力により廃案となりました。

 この法案には、トヨタ自動車などが要望していた、自動運転自動車開発のためのデータ集めで、自動運転車が走れる道路交通法の合法的な例外となる特区などが盛り込まれていましたが、完全廃案となりました。

 一方、今秋、安倍晋三首相と片山さつき地方創生相は、来月から始まる第198回通常国会に、新しい法案を提出することを明言していました。このため、首相と地方創生相の「公約」は実現しそうです。

 これにより、平成30年2018年に自民党政権が提出した法案のうち、「国家戦略特区法改正案」(196閣法57号)は廃案となりました。もう一つ、「成年被後見人の権利の制限の適正化のための一括改正法案」(196閣法56号)は、衆議院内閣委員会で、「閉会中審査にすることを議長に要請する」ことで一致。午後の本会議の後、いったん議長に戻され、来月の通常国会冒頭に、衆議院先議として内閣提出法案になります。
 
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恐怖の大王は安倍だった、ノストラダムスの大予言19年遅れの的中、入管法で全権委任法、漁業法、水道法で日本売却強行採決、いづも空母化でホルムズ海峡へ

2018年12月08日 04時11分31秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」


 恐怖の大王は安倍晋三でした。

 ノストラダムスの大予言は、平成11年(1999年)7の月に、空から恐怖の大王が落ちてくる、としていました。

 あちらはイエス・キリストさんの文化圏ですので「世紀末」ということでしたが、日本は元号制ですので、「平成末」。19年遅れといっても誤差の範囲内でしょう。

 2013年には野党委員長解任で参議院を破壊。

 2014年解釈改憲で立憲主義を破壊。

 2015年自称・平和安全法制で専守防衛を破壊。

 2018年、国会無視の白紙委任法。

 地球儀を俯瞰しながら、降ってきた恐怖の大王と言わざるを得ません。

 第197回臨時国会は、政府が新規に提出した法律案が、8日の本会議で、すべて成立し、事実上閉会しました。

 政府の新規提出法律が当初会期内に100%成立するのは異例。改正入管法には衆議院で修正が入りました。

 7日の参議院本会議では、2014年解釈改憲を官邸で主導した、磯崎陽輔さんが「発言時間の制限動議」を提出して、趣旨説明などを15分に縛りました。

 外国人材拡大については、省令に委任するとの条文が多く、「白紙委任法」です。日本への憧れを搾取している面も無くはありません。

 特区法の改正案が廃案になることが確実になったのが、せめてもの救いです。しかし、これまで違法を合法にする構造改革特区法などで、加計さん、三菱、オリックスなどはライバルを押しのけて、合法的に甘い汁を吸いました。

 さらに護衛艦「いづも」は、固定翼も離発着できるように改修。F35の100機調達は既定路線ですが、空母から離発着できるF35Bを大量購入。集団的自衛権が解禁されたのですから、日本の空母がホルムズ海峡に出かけることもあります。恐ろしいことです。スタンドオフ火力も中期防に入るので、イージスアショアの購入で、レイセオンが潤うことになります。

 グローバル資本主義の株式会社が、政府与党を動かせる事態となり、主権国家の選挙による民主主義を無効化させかねない勢い。まさにグローバル資本主義が、民主主義を根こそぎなぎ倒しており、有権者に残された選択肢が無くなりつつあります。

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政府の新規提出法案は、当初会期内成立100%の異例の事態に、改正入管法、改正漁業法、10連休法、チケット転売禁止法、統一地方選4月7日・21日法がすべて成立して参議院本会議が散会

2018年12月08日 04時10分26秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

 参議院本会議が始まりました。

 午前1時20分開会。

 「日欧EPA」(197条約1号)と「日欧戦略的パートナーシップ協定(SPA)」(197条約2号)について、自民党の渡辺美樹・外交防衛委員長が審査結果を報告しました。(関連エントリー)討論では、まず、立憲民主党の小西洋之さんが登壇し、条約1号に反対、条約2号に賛成の立場から演説を始めました。

 押しボタン式の投票で、条約1号は、投票総数238、賛成167、反対71の賛成多数で承認され、衆参両院で承認となり、国会での手続きが終わりました。条約2号は投票総数238、賛成223、反対15で両院承認されました。2019年2月1日(金)に発効するとの見立てが有力。

 「2019年4月7日と、21日に統一地方選を行う臨時特例法」(197閣法12号)は、投票総数237、賛成237、反対0の全会一致で可決し、成立しました。(関連エントリー

 「改正食品表示法」(197閣法11号)は、投票総数238、賛成238、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「ネットダフ屋、特定興行入場券の不正転売禁止法」(197衆法5号)は237、237、0の全会一致で可決し、成立しました。

 「改正研究開発力強化法」(197衆法6号)は237、215、22で成立。改正法律でタイトルが変わるようです。

  次の3本の議員立法は一括して採決されました。

 「ユニバーサル社会の実現に向けた諸施策の総合的かつ一体的な推進に関する法律」(197衆法7号)
 「改正建築士法」(197衆法8号)
 「改正貨物自動車運送事業法」(197衆法9号)は、

 237、237、0の全会一致で可決し、成立しました。

 「10連休法、天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を祝日とする法律」(197閣法13号)

 投票総数233、賛成219、反対14で可決し、成立しました(関連エントリ)。

  続いて、参議院議員による議員立法2本。

 「臍帯血バンクの適切な推進に関する法律の改正案」(197参法 号) 

 「脳卒中と循環器病対策推進法案」(197参法 号)

 投票総数237、賛成237、反対0の全会一致で参議院で可決し、衆議院に送られました。

 会期末の10日(月)に成立する公算が極めて高いですが、今国会は延長されない見通しのため、仮に10日(月)に審議が終わらないと、成立まで半年以上あくことにあります。おそらく成立します。

  衆議院で起草された「成育環境にある者とその保護者や妊産婦への成育医療の切れ目のない提供の推進法」(197衆法10号)は上述2法案と一括して採決され、全会一致で参議院で可決し、成立しました。

 午前2時25分頃に、「改正漁業法」(197閣法8号)が議題になりました。投票総数237、賛成165、反対72の賛成多数で可決し、成立しました。

 この後、午前0時20分頃に参議院法務委員会で議了した、「出入国管理法及び法務省設置法を改正する法律案」(197閣法1号衆修正)が議題になりました。「対案」は委員会で採決されておらず、本会議に報告されず。

 午前3時52分頃から、記名投票表決、いわゆる堂々巡り。山本太郎さんは牛歩戦術に出て「賛成する者は保守と名乗るな」と叫びました。投票終了。投票総数237、賛成161、反対76。賛成多数で、衆送付通り可決し、成立しました。4月1日施行。

 政府が今国会に新規で提出した法律案が、当初会期内にすべて成立し、第197回臨時国会は、ほぼ終わりました。月曜日は、会期末処理の各委員会のほか、参から衆に送付した議員立法の審議、衆議院憲法審査会が開かれる見通しです。

 午前4時7分頃に散会しました。

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参議院法務委員会強行さる、立憲民主党、日本共産党が筋を通すも、入国管理法改正案可決、本会議上程へ

2018年12月08日 00時22分21秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[画像]参議院法務委員会を強行的に開会する、横山信一委員長や、三浦信祐参議院議員(元防衛大学准教授)、2018年12月8日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

【参議院法務委員会 平成30年2018年12月8日(土)】

 定刻の午前0時10分。

 立憲民主党、日本共産党などが審議不足を理由に開会に反対。

 公明党の横山信一委員長を、三浦信祐公明党参議院議員(元防衛大学准教授)が支えるかっこうで、開会を強行しました。

 この委員長ポストは、53年間という驚くべき長期間にわたって、公明党がとっています。

 「入国管理法及び法務省設置法改正案」(197閣法1号衆修正)が議題になりました。

 質疑終局を宣言。

 討論で、国民民主党・新緑風会の桜井充さんが委員長の指名に従いました。とても残念です。




















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がんばれ、野党&主権者が意地を見せる、衆参両院とも本会議延会で長い夜に、漁業法改正案は委員会可決も、入管法改正案の委員会は開かれず採決阻止、深夜国会に突入

2018年12月07日 23時59分28秒 | 第197回臨時国会2018年12月までの「定例日無視延長なしのひどい国会」」

[写真]解釈改憲で立憲主義を壊し発言制限動議で民主主義を壊した礒崎陽輔・議院運営委員会筆頭理事(左)と大家敏志・次席理事(右、当時)、後列は、改正水道法を主導しているとされる、菅義偉・内閣官房長官の、「売国トリオ」、ことし2018年10月中旬、国会内で、宮崎信行撮影。

 野党が意地を通しました。

 我々主権者である日本国民も意地を通しました。

 我が愛しき日本を売り渡す、売国政党・悪魔の化身、安倍自民党に鉄槌をくらわしました。

 自民党総務会などは10日(月)までの会期中に、法案を強行採決しようとする暴挙を止められない見通し。

 真っ暗で、長い長い長い夜になりました。

【きのう、6日(木)参議院内閣委員会】

 まず、おわびですが、きのう、「10連休法案こと天皇の即位の日及び即位礼正殿の儀の行われる日を祝日とする法律案」(197閣法13号)が参議院内閣委員会で可決すべきだと決まり、本会議に上程されました。今国会の注目法案を漏らしてしまい失礼しました。

【きのう、6日(木)参議院厚生労働委員会】

 成立は微妙となりましたが、参議院での議員立法2本。「移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する法律を改正する法律案」(197参法  号)「脳卒中・循環器病対策基本法案」(197参法 号)が起草され可決しました。

【きょう、参議院本会議 平成30年2018年12月7日(金)】

 集団的自衛権行使を容認する、2014年7月1日の解釈改憲(自称・国の存立を全うする切れ目のない安全保障法制のための憲法解釈の再整理)を主導し、立憲主義を破壊した、磯崎陽輔・議運筆頭理事から、「発言を15分に制限する動議」が提出。自公の賛成多数で議決されました。立憲主義に続き、民主主義を破壊する、磯崎陽輔氏は、無間地獄に落ちるでしょう。

 きのう提出された委員長解任決議案2本。

 「横山信一・法務委員長解任決議案」。趣旨説明で有田芳生・同委員会野党筆頭理事は「首相の外遊に合わせた職権に次ぐ職権立ての乱暴な運営」と批判。続く、「堂故茂・農林水産委員長解任決議案」とともに否決されました。

 再開後に、「山下貴司法相問責決議案」。小川敏夫元法務大臣が「国会を冒涜する白紙委任法案だ」とし「法案が成立した音から省令を決める」と、いわば全権委任法のように、国会を安楽死する危険な法案が入管法改正案だと分かりやすく説明しました。

 この後、「安倍晋三首相問責決議案」が提出されました。自民党の討論では岡田直樹さんが「総理に不誠実な対応など一つもない。7年前、日本はこのまま沈んでいくのではないかと思われる中政権を獲得した」とし、「野党による法案採決を引き延ばすためのパフォーマンスだ」とぬけぬけとほざきました。投票総数235、賛成72、反対163で否決されました。

 伊達忠一議長は、延会を宣言しました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 今国会が始まってから話題になり始めた、「漁業法改正案」(197閣法8号)が自公の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【衆議院本会議 同日】

 午後1時にセットされ、23時57分(午後11時57分)頃開会。与党のみで強行しました。大島理森議長は午前1時から本会議を開くとして、延会を宣言しました。

【衆議院原子力問題調査特別委員会 同日】

 アドバイザリーボードへの参考人質疑がありました。「国会事故調査委員会」を主導し、この委員会にだけある、「常設の参考人」というような位置づけの「アドバイザリーボード」の創設に尽力した、黒川清さん。今の肩書は、政策研究大学院大学名誉教授ということのようですが、参考人として出席し、専門家の立場として議員と相互に意見を交わしました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 一般質疑がありました。麻生太郎財務大臣のまま、年を越します。

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