総勢100名にも達しようという札幌西区オーケストラの音は厚みがあり、迫力十分の音だった。いつもクラシックには不案内と自称する私だが、今回の演奏会では素人の私の耳にも、プロとアマの違いが多少は分かったかな?と思えることができた演奏会だったような気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/c8/867605fca7879c8c0c44571be92c337c.jpg)
5月3日(日)夜、札幌市民ホールにおいて「札幌西区オーケストラ」の第29回定期演奏会が開催され、友人に誘われて鑑賞することができた。
西区オーケストラはもちろんアマチュアのオーケストラであるが、その力量は素晴らしく、以前聴いたときにも感動させられた憶えのある実力派のオーケストラである。
年配の団員もかなり含まれていて、長年研鑽を積んだオーケストラであることを伺わせてくれる。
この日の演奏会では次の曲が披露された。
◇シベリウス作曲 交響詩『フィンランディア』作品26
◇シベリウス作曲 交響曲第3番ハ長調作品52
◇ブラームス作曲 交響曲第1番ハ短調作品68
いずれもが本格的な作品である。
シベリウスの作品が今回二つ選ばれたのは、指揮者の鎌倉亮太氏が大学院修了後、フィンランド国立シベリウス音楽院に留学していたということで、鎌倉氏のシベリウスへの思いが込められた選曲だったようだ。
一曲目の「フィンランディア」は、大国に翻弄され続けてきたフィンランドの人々を奮い立たせた曲として有名である。曲中で流れる美しい旋律を「フィンランディア讃歌」として合唱曲に仕立て上げられ、今ではフィンランド国民が国歌に次ぐ愛国歌として広く歌われているそうだ。
この曲は、いろんな機会に聴くことができるが、西区オーケストラも時に美しく、時に力強く、素晴らしい音を届けてくれた。
問題は二曲目だった。
交響曲第3番はどちらかというと平板な曲であり、抑揚に欠けているようにも思える。特に弦楽器による繊細な音が聴かせどころのように思える曲だ。
こうなると、アマチュアは辛い。繊細な音の部分にこそ、力量の違いが如実に表れるのではないだろうか?札響などプロが奏でる繊細な弦の響きには鳥肌が立つ思いをすることがあるが、西区のそれからは残念ながらそうした思いに至ることはなかった。
それはある意味では仕方のないことでもある。
三曲目のブラームスの交響曲は素晴らしかった。楽章間の編成にもメリハリがあり、特に第四楽章の盛り上がりは素晴らしく、オーケストラも厚みと迫力のある音を出し、最高の盛り上がりを魅せて終演した。
ということで、音楽にまるで素養のない私の耳で聴いて、最もプロとアマの違いを感じさせられたのは繊細な音の出し方かな?と思ったのだが…。
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5月3日(日)夜、札幌市民ホールにおいて「札幌西区オーケストラ」の第29回定期演奏会が開催され、友人に誘われて鑑賞することができた。
西区オーケストラはもちろんアマチュアのオーケストラであるが、その力量は素晴らしく、以前聴いたときにも感動させられた憶えのある実力派のオーケストラである。
年配の団員もかなり含まれていて、長年研鑽を積んだオーケストラであることを伺わせてくれる。
この日の演奏会では次の曲が披露された。
◇シベリウス作曲 交響詩『フィンランディア』作品26
◇シベリウス作曲 交響曲第3番ハ長調作品52
◇ブラームス作曲 交響曲第1番ハ短調作品68
いずれもが本格的な作品である。
シベリウスの作品が今回二つ選ばれたのは、指揮者の鎌倉亮太氏が大学院修了後、フィンランド国立シベリウス音楽院に留学していたということで、鎌倉氏のシベリウスへの思いが込められた選曲だったようだ。
一曲目の「フィンランディア」は、大国に翻弄され続けてきたフィンランドの人々を奮い立たせた曲として有名である。曲中で流れる美しい旋律を「フィンランディア讃歌」として合唱曲に仕立て上げられ、今ではフィンランド国民が国歌に次ぐ愛国歌として広く歌われているそうだ。
この曲は、いろんな機会に聴くことができるが、西区オーケストラも時に美しく、時に力強く、素晴らしい音を届けてくれた。
問題は二曲目だった。
交響曲第3番はどちらかというと平板な曲であり、抑揚に欠けているようにも思える。特に弦楽器による繊細な音が聴かせどころのように思える曲だ。
こうなると、アマチュアは辛い。繊細な音の部分にこそ、力量の違いが如実に表れるのではないだろうか?札響などプロが奏でる繊細な弦の響きには鳥肌が立つ思いをすることがあるが、西区のそれからは残念ながらそうした思いに至ることはなかった。
それはある意味では仕方のないことでもある。
三曲目のブラームスの交響曲は素晴らしかった。楽章間の編成にもメリハリがあり、特に第四楽章の盛り上がりは素晴らしく、オーケストラも厚みと迫力のある音を出し、最高の盛り上がりを魅せて終演した。
ということで、音楽にまるで素養のない私の耳で聴いて、最もプロとアマの違いを感じさせられたのは繊細な音の出し方かな?と思ったのだが…。